慈悲の瞑想の実践と幸福の関係とは?

慈悲の瞑想

慈悲の瞑想の実践と幸福の関係とは?

慈悲の瞑想と幸福の関係

今回は、慈悲の瞑想と幸福の関係についてです。

21世紀の令和の時代の真の健康と幸福を実現するには、仏教における「慈悲」という考え方が非常に重要になってくるように思います。

そして、上座部仏教の瞑想法のひとつに、「慈悲の瞑想」というものがありますが、この瞑想法は幸福とどのような関係があるのでしょうか?

この慈悲の瞑想法では、まず自分の幸福を願います。

そして、次第に自分のエゴがなくなっていくことで幸福感が生まれてきたら、自分の親しい人々、さらに動植物など全ての生きとし生けるもの、私の嫌いな人々、と、ありとあらゆる「他者」に向けて幸福を願っていきます。

 

上座部仏教のアルボムッレ・スマナサーラ長老は、『現代人の瞑想法』(サンガ新書)のなかで、この「慈悲の瞑想」について以下のように述べています。

 

 「慈悲の瞑想」では、本気になって、まず自分が幸福でありますようにと念じます。それから、自分の親しい人々のことも自分と同じように思い、私だけが幸福なのではなくて、私のまわりの人々も、やっぱり幸福でありますようにと念じます。そのような心で生まれてくるエネルギーをどんどん増やしてみます。それでさらに、人々が幸福になりますように、生命が幸福になりますように、さらには生きとし生けるものが幸福でありますようにと、念じていきます。

そう念じていくと、自分たちに、念じた人の〝生きとし生けるもの〟という概念に応じた幸福感が生まれてきます。

(アルボムッレ・スマナサーラ『現代人の瞑想法』p116)

 

 〝生きとし生けるもの〟といっても、あまりにも大雑把で膨大なものを示す言葉ですから、なにかわかりませんね。でも、個人個人の心のなかで、たとえ意識しなくても〝生きとし生けるもの〟というイメージがあります。そのイメージのレベルに応じた幸福感が生まれてきます。

(アルボムッレ・スマナサーラ『現代人の瞑想法』p116~117)

 

 どのような幸福感が生まれるかは、実践する方しだいです。ただ念じるだけです。心に正直に、正直になって、念じていると、はっきりとした結果が出てきます。我々は、世界を心によってつくっています。だから、心が汚くなったら世界も汚くなるし、自分の身体も汚れて、病気になってしまうし、まわりの人々も汚れてしまいます。

(同 p117~118)

 

ポイントは慈悲の瞑想を自分自身の修行だと捉えること。

ポイントは慈悲の瞑想を自分自身の修行だと捉えること。

しかしスマナサーラ長老は、『現代人の瞑想法』のなかで、

「勘違いしてはいけないポイントがあります。”親しい人々が幸福でありますように”と念じたら、みんながたちまち幸福になってしまうと思ってはいけません。これは自分を不幸にするエゴをなくす、自分自身の修行です。」

と述べています。

 

すなわち、「慈悲の瞑想」を、他人のために慈悲を与える・施す、といった観点で捉えてしまうと、非常におこがましい感じがしてしまうのですが、そうではなく、まずは「自分を不幸にするエゴをなくす、自分自身の修行」だと捉えて実践すると良いのです。

 

 〝一切の生命が幸福でありますように〟と念じていくと、徐々にその気持ちになっていきます。エゴが消えていくのです。エゴがない人は、とても幸せです。まわりに好かれます。自分がまわりの生命にも幸福を与えている人になります。世界を照らす太陽のような心をもつ人間になるのです。

勘違いしてはいけないポイントがあります。〝親しい人々が幸福でありますように〟と念じたら、みんながたちまち幸福になってしまうと思ってはいけません。これは自分を不幸にするエゴをなくす、自分自身の修行です。エゴが薄くなっていると、まわりの人もその慈しみの波動に照らされて幸福を感じるようになります。しかし、その人々も自分のエゴをなくすために、「慈悲の瞑想」をしなくてはならないのです。

(アルボムッレ・スマナサーラ『現代人の瞑想法』p146)

 

慈悲の瞑想は「自分自身」を慈しむことから始まる。

慈悲の瞑想は自分自身を慈しむことから始まる

もし自分自身を不幸だと思っていたり、何事も思った通りにいかず不満だらけだったりしたら、なかなか自分以外の他人や、生きとし生けるものの幸福を願うことは難しいと思われます。

そのため、「慈悲の瞑想」では、まず、「私は幸せでありますように」と、自分自身を慈しむことから始まるのです。

そして、慈悲の瞑想の実践によって生じた幸福が、自分から自分以外の存在、生きとし生けるものへと拡がっていけば、より幸せになれます。

 

私は幸せでありますように

私の悩み苦しみがなくなりますように

私の願いごとがかなえられますように

私に悟りの光があらわれますように

私は幸せでありますように(3回繰り返し)

 

 

 

 

慈悲の瞑想の方法・やり方

慈悲の瞑想の方法・やり方

スリランカ初期仏教のアルボムッレ・スマナサーラ長老の著作である『現代人の瞑想法』(サンガ新書)から、慈悲の瞑想の方法を以下に抜粋しておきますの、スマナサーラ長老による解説動画を参考にしながら、ぜひ心を込めて願ってみてください。

 

私は幸せでありますように

私の悩み苦しみがなくなりますように

私の願いごとがかなえられますように

私に悟りの光があらわれますように

私は幸せでありますように(3回繰り返し)

 

私の親しい人々が幸せでありますように

私の親しい人々の悩み苦しみがなくなりますように

私の親しい人々の願いごとがかなえられますように

私の親しい人々にも悟りの光があらわれますように

私の親しい人々が幸せでありますように(3回繰り返し)

 

生きとし生けるものが幸せでありますように

生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように

生きとし生けるものの願いごとがかなえられますように

生きとし生けるものにも悟りの光があらわれますように

生きとし生けるものが幸せでありますように(3回繰り返し)

(アルボムッレ・スマナサーラ『現代人のための瞑想法』より抜粋)

 

 

 

 また、「慈悲の瞑想」のオプションとして、私の嫌いな人々、私を嫌っている人々の幸せを願う瞑想もあります。

初めての人は、私の嫌いな人々や、私を嫌っている人々の幸せを願うのは、難しいと感じるかもしれません。

しかし、嫌いな人たちというのは、あなたと近い関係の人ではないでしょうか。あなたと近い関係ではない人たちは、好きでも嫌いでも、どちらでもないはずです。ですから、よい関係がこれじているだけなのです。

そして、「嫌いな人」「私を嫌っている人」と相手をみることは、その人を差別していることになります。実は、嫌いな命があると、最終的に自分の命が危ないのです。ですから、自分自身の心の成長を試すつもりで、この瞑想を唱えてみてください。

(アルボムッレ・スマナサーラ『現代人の瞑想法』p150~151)

 

 

私の嫌いな人々も幸せでありますように

私の嫌いな人々の悩み苦しみがなくなりますように

私の嫌いな人々の願いごとがかなえられますように

私の嫌いな人々にも悟りの光があらわれますように

 

私を嫌っている人々も幸せでありますように

私を嫌っている人々の悩み苦しみがなくなりますように

私を嫌っている人々の願いごとがかなえられますように

私を嫌っている人々にも悟りの光があらわれますように

(アルボムッレ・スマナサーラ『現代人のための瞑想法』より抜粋)

 

以上今回の記事では、慈悲の瞑想の実践と幸福の関係について書いてみました。

慈悲の瞑想の効果効能に関しては、実践を続けてみて初めて感じられるもののように思われますが、私自身は、たとえば他人の言動に対して何となくイライラしたときに、

「私が幸せでありますように」

「生きとし生けるものが幸せでありますように」

と、慈悲の瞑想を実践してみると、不思議と苛々や相手を嫌う気持ちが和らぎ、心が落ち着いていきます。

 

また、座った姿勢でのヴィッパサナー瞑想やマインドフルネス瞑想を行ったあとに、必ず慈悲の瞑想をするよう習慣化することも、乱れた心をより落ち着かせるのにお勧めです。

慈悲の瞑想を実践してみると、不思議と苛々や相手を嫌う気持ちが和らぎ、心が落ち着いていきます。

 

 〝生きとし生けるもの、すべての生命が、幸福になりますように〟と念じることで、自分の心は巨大になり、清らかになります。これはたいへんな結果です。いままで、「神様、仏様、助けてください」という気分で惨めな思いをしながら生きてきたのに、それが消えてしまうのです。悩みや混乱、問題は起こらないようになります。ほとんど消えます。それだけではなく、ほかの人々にも安らぎの気持ちを与えてあげる力がつきます。

(アルボムッレ・スマナサーラ『現代人の瞑想法』p147)

 

 

当ブログ「ハチミツとミトコンドリア」ではハチミツの栄養効果とミトコンドリアのエネルギーで、令和の時代の真の健康と幸福の実現、現代病の問題の多くを解決する方法について考えています。ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございます。


(なお、健康についてはそれぞれ個人差があり、誰にとっても100%正しい情報というのは考えにくいため、当ブログの記事内容については参考程度に止めておいていただければ幸いです)。

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