うつをやわらげるには身体をゆるめることが大切

うつ

うつをやわらげるには身体をゆるめる。

うつをやわらげるには身体をゆるめることが大切

当ブログでは人生100年時代のセルフケアについて述べていますが、今回はうつをやわらげるには身体をゆるめることが大切であるということについてです。

 

うつを少しでもやわらげていくためには、日頃から身体をゆるめる習慣をもつことが大切であるような気がします。

そしてここでいう「身体をゆるめる」とは、からだの筋肉の不要な緊張を解いて、リラックスすることです。

たとえば、オフィスでの長時間のデスクワークや、電車内でのスマホの操作などを続けると、身体が強張り、肩や腰にも余計な負担がかかってきます。そうなると血液の循環が滞り、疲労物質も蓄積していくことで、ひどい肩こりや腰痛が発症する原因にもなってしまうことが考えられます。

 

また、ストレスがかかると、自律神経の一つである交感神経が優位になります。

自律神経は緊張すると交感神経、リラックスすると副交感神経、といったように交互に働いてバランスを取っていますが、強いストレスなどが続くと交感神経ばかりが優位になり、なかなか副交感神経が働かなくなってしまう場合があります。

 

さらに、身体に力が入り、緊張した状態が長く続くと、それだけ免疫力や自然治癒力が低下すると言われています。なぜなら筋肉が強張って血液の循環が悪くなることで、白血球中の免疫細胞が働きにくくなるからです。

 

たとえば筋肉の緊張が続くことについて、山口創氏は『腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す』のなかで以下のように述べています。

 

 人間は脳を発達させたために、目の前の刺激がなくなっても思考やイメージでいつまでも当初の感情を持続させてしまうようになりました。すると筋肉で固めた身体は血流が滞り、栄養素が行き渡らなくなり、障害や病気のもとになるのです。

そのような筋肉の緊張状態でいると、本来は意味のない刺激に出会っても、筋肉の緊張パターンに応じた情動が誘発されやすくなってしまいます。そしてそのような情動はやがて日常の情動の基底部分である気分を醸成するようになり、ずっと続くようになるのです。

(山口創『腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す』p145)

 筋肉は脊髄と連絡しており、筋肉から脊髄に送られた信号は、常に脳幹に入っています。したがって、筋肉に不必要な緊張があれば、当然その信号が脳幹に送られ、脳幹は興奮します。そして、その興奮が感情の脳である大脳辺縁系に伝達され、イライラしはじめます。

さらに、その感情の波は、その上の知性の座である大脳新皮質に影響を及ぼして、適切な思考ができなくなってくるのです。したがって、脳と心をポジティブなリラックス状態にするためには、筋肉の緊張パターンをリセットして緊張を解消することが必要なのです。

(山口創『腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す』p146)

 

身体の軸(芯)を意識しながら「ゆるめる」。

腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す

要するに、筋肉の余計な緊張を解消してリラックスするために、からだをゆるめていく必要があるのですが、しかしからだをゆるめるといっても、その際は、ぐにゃっとだらしなく全身の力が抜けたようになるのではなく、からだの軸(芯)を意識することはしっかりと維持していくことが大切になってきます。

 

ここでは具体的に、軸を意識しながら身体をゆるめる運動を、山口創氏の『腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す』の中からご紹介したいと思います。

 

まずひとつめは今すぐ簡単にできる「足と体軸をゆるめる」エクササイズです。

  1. まず息をゆるく吐きながら上半身を倒す
  2. 手のひらを返して息を吸って上半身を起こす
  3. 息を吐きながら右に左に
  4. 身体をゆっくりと捻る

(山口創『腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す』p200より抜粋)

 

ふたつめは「体軸を中心に腕を回転させる」運動です。

これは「スワイショウ」と呼ばれている気功体操のうちのひとつです。

 

①まず左右の足を腰幅ぐらいに開き、つま先を正面に向け立ちます。膝は少し曲げ、ゆるめましょう。

身体の中心軸を左右に捻ることで、両手がそれにつられて回転するようにします。

②振った手を身体に巻きつけてみましょう。お腹から腰に腕が巻きつきます。

両腕はゆったりとだらんと垂らした状態で、体軸だけを振って腕を回転するにまかせるようにします。「でんでん太鼓」のように振るのがポイントです。

手や腕の当たる個所を気持ちよい強さで叩き、刺激してください。腰や背中下部のツボを刺激できます。

③左振りの場合は右足の踵、右振りの場合は左足の踵というように、逆足の踵が見えるまで、大きく振ってみましょう。

④最後は、体軸の回転を止めます。両手は勢いを失い、やがて自然体に戻っていきます。

(山口創『腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す』p201~202より抜粋)

 

スワイショウは外に出てあまり身体を動かしたくない時にオススメの運動。

この「スワイショウ」の運動は、気分が落ち込んでいて、外に出てあまり身体を動かしたくない時でも、部屋の中でスペースをとらず簡単にできるため非常にオススメです。

また、長時間デスクワークを行なったり、スマホの操作をしたりすることで、身体が硬くなってしまった時に、このスワイショウをこまめに行うことも、からだをゆるめるのに非常に効果的です。しかも気分転換や心のリフレッシュにもなります。

 

 

 

 

以上ここまで、うつをやわらげるには身体をゆるめることが大切であるということについて述べてきましたが、↑の動画などを参考にしつつ、ぜひうつ対策のために、スワイショウなど、日頃から身体をゆるめる習慣を持ってみてはいかがでしょうか?

 

うつの予防対策には、食事・運動・瞑想といった生活習慣が大切です。

食事・運動・瞑想

 

 

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当ブログ「ハチミツとミトコンドリア」ではハチミツの栄養効果とミトコンドリアのエネルギーで、令和の時代の真の健康と幸福の実現、現代病の問題の多くを解決する方法について考えています。ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございます。


(なお、健康についてはそれぞれ個人差があり、誰にとっても100%正しい情報というのは考えにくいため、当ブログの記事内容については参考程度に止めておいていただければ幸いです)。

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