ミトコンドリアを弱らせる原因「ストレス」とは何か?

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ミトコンドリアを弱らせる原因「ストレス」とは何か?

ミトコンドリアを弱らせる原因「ストレス」とは何か

当ブログではハチミツとミトコンドリアで真の健康を実現する方法について書いていますが、今回は、ミトコンドリアを弱らせる原因「ストレス」とは何かということについてです。

近年、必要以上の「ストレス」は慢性的な炎症を引き起こして生活習慣病の原因になったり、キラーストレスとなることで命をもおびやかしたりするとして問題になっていますが、余計なストレスは、体内の活性酸素を増やし、そのことで、ミトコンドリアの働きが弱まってしまう可能性が出てきます。

そのため、適度なストレスは生きていくうえで避けられないとしても、余計なストレスは、ミトコンドリアを元気にする生活を実現するためには、なるべく避けたほうが良いと考えられます。

 

しかし、普段私たちが「近所から聞こえる騒音がストレスだ」「あの人といると何だかストレスを感じる」、「仕事で上司に怒られてストレスが溜まってしまった」などと何気なく使っているストレスとは、一体何なのでしょうか?

 

そもそもストレスとは何か?

そもそもストレスとは何か?

ストレス>とは分かりやすく言えば、外側からかけられた圧力によって、私たちの生体にひずみやゆがみが与えられることですが、誰もがよく口にしたり、聞いたりするこの「ストレス」という言葉は、カナダのハンス・セリエという科学者が1930年代に提唱した「ストレス学説」から来ています。

 

 セリエは当初「ストレス」という言葉を、動物に加えられる有害作用(種々の物質の注入など)そのものを指すのに使用しようとしたが、後に考えを変えて、有害作用によって引き起こされる状態、つまり肥大した副腎皮質、萎縮したリンパ組織、潰瘍を起こした胃腸壁などを「ストレス状態にある」と考え、これらの状態をストレスと呼ぶことにした。一方、これらの組織のストレス状態を作り出す作用を「ストレッサー」と呼んだ。

(杉晴夫『ストレスとはなんだろう』p91)

 

「闘争か逃走か」というストレス反応

「闘争か逃走か」というストレス反応

ちなみに、体がストレスを感じると、副腎皮質や副腎髄質からコルチゾールやアドレナリンが分泌され、ストレス反応に対処しようとします。このことはストレスに対する生体の適応現象です。

そして、この「闘争か逃走か」(「fight-or-flight response」)という「ストレス反応」は、「私たちが進化の過程で獲得してきた「身を守る仕組み」であることが明らかになっている」といいます(参考 NHKスペシャル取材班『キラーストレス 心と体をどう守るか』)。

 

 いまから数万年前。私たちの祖先がもっぱら狩猟で生きていた頃、周囲には、多くの点適が潜んでいた。どう猛な動物にいつ襲われるか分からない。万一、出会ってしまったときはどうするか。命がけで闘うか、もしくは必死で逃げるしかない。このような追いつめられた場面で威力を発揮したのが、「ストレス反応」だ。

(NHKスペシャル取材班『キラーストレス 心と体をどう守るか』p27)

 

人間の体は危険に遭遇したとき、心拍数が増え、血圧が上がるようにできている。また、肝臓から糖が放出されて血糖値が上昇すれば、エネルギー源が全身に供給される。闘う姿勢、逃げる態勢の双方が、瞬時に準備されるのである。

このように、ストレス反応とは、私たちの祖先が「命をつなぐために進化させた大切な体の機能」だったのだ。

(同 p27~28)

 

「ストレス反応」は現代にも受け継がれている。

「ストレス反応」は現代にも受け継がれている。

しかし私たちが現代社会を生きていくうえで問題になってくるのは、この「ストレス反応」の仕組みが残っており、いきなり猛獣に遭遇することはなくなったとしても、人間関係による悩みや過剰労働などによって必要以上にストレスを感じてしまうことなのです。

また、現代社会は電磁波や食品添加物、化学物質など、体がストレスだと感じ、体内で細胞の老化を促す活性酸素を増やすものが身の回りに溢れているといえます。

 

そして、冒頭でも述べましたが、この活性酸素は増えすぎると、ミトコンドリアの働きに障害をもたらし、そのことで免疫力の低下が引き起こされると考えられています。

さらに2016年6月、NHK取材班によって長期的なストレスによって心身が蝕まれるという「キラーストレス」の問題がNHKスペシャルによって取り上げられ、大きな反響を呼びました。

 

余計なストレスを避けることがミトコンドリアを元気にする。

余計なストレスを避けることがミトコンドリアを元気にする

以上、ここまでストレスについて述べてきましたが、ストレスは生活していくなかで避けることのできないものですし、適度にストレスを感じることは、生きていくうえで必要なことです。

しかし、ミトコンドリアを弱らせてしまうほどのストレスを感じることは、大量の活性酸素を発生させ、近年、問題になってきている生活習慣病の多くや慢性炎症うつアトピー、がんといった病気の多くの発症にも関係してくると思われます。

 

そのため、余計なストレスを避けることが、結果的にミトコンドリアを元気にすることになり、多くの病気を予防することにつながっていくと考えられるのです。日々の生活において、ストレスは避けられないものですが、慢性的に続く過度のストレスには、要注意なのです。

ちなみに当ブログでは、すぐにできるストレス対策の方法として、呼吸によるマインドフルネス瞑想などをオススメしています。

余計なストレスを避けることが、結果的にミトコンドリアを元気にする

当ブログ「ハチミツとミトコンドリア」ではハチミツの栄養効果とミトコンドリアのエネルギーで、令和の時代の真の健康と幸福の実現、現代病の問題の多くを解決する方法について考えています。ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございます。


(なお、健康についてはそれぞれ個人差があり、誰にとっても100%正しい情報というのは考えにくいため、当ブログの記事内容については参考程度に止めておいていただければ幸いです)。

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