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当ブログではハチミツとミトコンドリアで真の健康を実現する方法について書いていますが、今回は、『はちみつ日和 花とミツバチと太陽がくれた薬』(前田京子 著 マガジンハウス)を、蜜蜂の幸せも願った一冊としてご紹介したいと思います。
『はちみつ日和 花とミツバチと太陽がくれた薬』は、2015年に話題になった前田京子さんの『ひとさじのはちみつ』の続編です。
前回の記事でご紹介した『ひとさじのはちみつ』も、はちみつの知られざる魅力が伝わってくる一冊ですが、『はちみつ日和』は、前作の内容を踏まえつつ、各種はちみつの効用、プロポリスやローヤルゼリー、ビーポーレン(蜂花粉・花粉荷)などの効果効能などにも踏み込んだ、より実践的な内容になっているといえます。
なお、この『はちみつ日和 花とミツバチと太陽がくれた薬』の目次は以下のようになっています。
まえがき
第1章 「我が家のはちみつ」をどう選ぶ? ――1
第2章 「我が家のはちみつ」をどう選ぶ? ――2
第3章 ミツバチといっしょに元気になろう
第4章 「はちパン」と「はちミルク」が、からだを作る
第5章 ハチの住居のセキュリティ
第6章 ハチの幸せ、元気なはちみつ
あとがき
たとえば、はちみつの選び方については、「純粋はちみつ」が決してピュアではないことを指摘しつつ、「一番理想的なのは、信頼できる養蜂家から直接はちみつを手に入れることだ」としながらも、
「何よりも、自分が素直に「美味しい!」と思えるはちみつ、からだがしみじみ喜んでいるぞと感じられるはちみつと出会うことが、基本なのではないだろうか」
とも前田京子さんが書かれている点は、非常に共感が持てます(「我が家のはちみつをどう選ぶ?」)。
前田京子『はちみつ日和 花とミツバチと太陽がくれた薬』 マガジンハウス
はちみつを口に運ぶ幸せとは、ミツバチが飛んでいた場所の風景と繋がる幸せだ。あるいは、ハチがせっせとつつき回したり、ヨイショと頭を突っ込んだりした花々とも。
口の中になめらかに広がる甘みのむこうに、草原や茂み、一面に花を咲かせた畑、あるいは樹木の立ち並ぶ様子が見えてくる。
はちみつの魅力にはまり、ひとさじごとに、ゆっくりと味わうようになると、どんなはちみつでも、そのハチの居場所や気持ちが気になり、産地や花の写真を探したくなったりする。
(前田京子『はちみつ日和』p21)
『はちみつ日和 花とミツバチと太陽がくれた薬』は役に立つレシピも充実。
また、本書『はちみつ日和 花とミツバチと太陽がくれた薬』で分かりやすく紹介されている、
- 「ハニーキャンディ」
- 「はちみつ水」
- 「はちみつと花粉の練り合わせ」
- 「プロポリス軟膏」
- 「みつろうとレモンのワックス」
などの、18のはちみつレシピは、はちみつやプロポリス、ローヤルゼリー、ビーポーレンなどを日常生活のなかで健康維持のために活かしていくうえで、大変重宝します。
さらに、私たちがハチミツを健康のために摂ることの効用についてだけではなく、現在のミツバチたちが置かれている状況を踏まえつつ、ミツバチにとっての幸せについても書かれているのを読むと(「ハチの幸せ、元気なはちみつ」)、ひとさじのハチミツをなめることの幸福の意味について、しみじみと考えさせられます。
私たちにとっては、調子がいい時も悪い時も、毎日がはちみつ日和だ。この朝晩のひとさじで、人は今日一日を元気に乗り切れる。
だから、思う。
今日がミツバチにとっても、どうかはちみつ日和であるように。
そしてきっと、このひとさじが、百年後にもあるように。
(前田京子『はちみつ日和』あとがきより)
前田京子さんの『はちみつ日和』は、3月8日のミツバチの日に読むのにも最適な一冊です。