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当ブログでは主に、ハチミツの栄養効果とミトコンドリアのエネルギーで真の健康を実現する方法について書いていますが、今回は生命活動とは新陳代謝であるということを、『免疫力を高める生活』(西原克成 著 サンマーク出版)を取り上げながら述べていきたいと思います。
前回は西原克成博士の『免疫力を高める生活 健康の鍵はミトコンドリアが握っている』をご紹介しましたが、この記事では引き続き、『免疫力を高める生活』で書かれている内容について述べていきたいと思います。
本書『免疫力を高める生活 健康の鍵はミトコンドリアが握っている』で述べられていることは、ミトコンドリアの働きが細胞の力を決定づけており、「その細胞の生命力こそが人の本来の免疫システムである」ということです。
そしてそのミトコンドリアには、
「一、ミトコンドリアは、各細胞のなかで半ば自立的に分裂・増殖を続けている。」
「二、食物として取り入れた糖や脂肪などの栄養素やミネラル・ビタミン・水素と、呼吸によって取り入れた酸素、それに酵素と補酵素が加わって、三〇〇種類ほどある全身の細胞がそれぞれに必要とするエネルギー物質のアデノシン三リン酸(ATP)をつくり出している。」
「三、ミトコンドリアは、新陳代謝の主役としては体温を一定に保ち、細胞のリモデリングを行い、細胞の同化・異化・運動の調節・老廃物の排出とともに老化を予防する働きを担っている。」
といった働きがあるのだと、西原博士は述べています。
生命活動とは新陳代謝=「リモデリング」
さらに、新陳代謝(リモデリング)に関して、
「一、細胞レベルの呼吸と消化により各細胞の新旧交代すなわち新陳代謝が正常に行われて、はじめて生命活動を支えるエネルギーが供給され、それによって生命エネルギーの渦、生命の渦が回転する。」
「二、新陳代謝には栄養と酵素、すべてのビタミンとミネラルと水が必須である。」
「三、新陳代謝には外から作用する適度な温熱エネルギーと太陽光が必須であり、重力作用から解放されることも必須である。」
と、しています。
つまり、(西原博士によれば)生命活動とは、新陳代謝=「リモデリング」であり、「新陳代謝していることを生きている、あるいは生命という」ことが出来るのです。そして「生命力の強さとは、新陳代謝力の強さである」とも言えるのです。
したがってミトコンドリアが機能低下すれば、生命活動のすべてに必須のATPがうまくつくり出せないため、細胞の新陳代謝も滞ってしまうのです。
また、西原博士によれば、「これまでの医学では、新陳代謝の働きについては度外視してきた」と言います。
これまでの科学や医学は、質量のあるもののみに着目し、物質とエネルギーの相関関係や細胞内のエネルギーの渦の原理を知らないまま、やみくもに研究を続けてきた結果、生命やその病気には太陽光や温熱、重力エネルギーが深く関与しているにもかかわらず、ステロイドホルモンや抗生物質、免疫抑制剤などといった薬や食品、栄養や水のみに着目した、トンチンカンな対応をしているのが現状なのです。
(西原克成『免疫力を高める生活』P184)
免疫力を高めるにはミトコンドリアに注目することが大切。
免疫力を高めるためには、特定の薬品や栄養素ではなく、ミトコンドリアの存在が鍵を握っているは確かだと思われます。
免疫力というものについて西原克成博士は、
「免疫力すなわち細胞の生命力とは、「細胞レベルの消化・呼吸・代謝・異化・同化・貯蔵・排出」の過程を経て、体の古いパーツが食べ物や空気から得られた栄養で新しくつくり換えられるときに必要な力(エネルギー)のことです。そして、免疫病は、ウイルスや本来は無害の腸内細菌による、体じゅうにあるさまざまな器官や臓器、構造や組織の細胞内の感染症」
であると述べています。
免疫力を高めるための生活習慣とは?
そして、細胞の新陳代謝に関わり、そのためのエネルギーを生み出しているのが、細胞内に存在しているミトコンドリアという器官なのであり、免疫力を高めるには、そのミトコンドリアの働きを良くしてあげる必要があるのです。
そのミトコンドリアの働きを良くしてあげるための習慣として、西原博士は『免疫力を高める生活』のなかで七つの生活習慣を挙げていますので、ご紹介していきたいと思います。
1、鼻で呼吸する。(睡眠中も)
鼻呼吸ではなく、口で呼吸した場合、知らず知らずのうちに有害な化学物質が口や呼吸器から取り込まれ、体内が蝕まれていきます。
口は本来、食べ物の通り道であるため、口を気道として使っていると、運動能力や学力が低下したり、肌荒れやアトピー性皮膚炎の原因になったりします。また、慢性の風邪の症状や無呼吸症候群などが起こりやすくなるため、注意が必要です。
2、両顎でよく噛む。(白米のごはんで三十回以上)
顔や体が歪んだり、歯と口元が変形したりすることは、まちがった噛み方によって起こると言います。正しい噛み方をすることで、顔や体の歪みが治れば、骨盤や脊椎が矯正され、神経の働きが正常になる」ともしています。
片噛みのクセがついてしまっている場合は、「ガムを口に入れてみて、無意識のうちによく噛んでいるのとは反対側へガムを移動させ」、「いつもは使わない側で噛む練習を、徐々に時間を延ばすようにしながら長期的に続ける」方法が有効だそうです。
また、よく噛むことの本当の目的は、骨髄の造血を促すためであり、「造血は酸素を摂り込むための外呼吸と、細胞内で行われる内呼吸の仲立ち」をし、「ミトコンドリアの活動に重要」であるとしています。
3、上向きで寝る。(骨休めする)
ヒトが重力に逆らって直立したために消費されるエネルギーを補充するために、骨休めは必要です。その骨休めとは睡眠のことであり、重力に逆らわず「小の字」で仰向けになって、横たわることです。大人の場合は1日に7~8時間は必要だとしています。
睡眠中はミトコンドリアが自身の分裂や増殖のためにエネルギーを使うことが出来るようになります。
さらに、口呼吸と重力過剰で疲れが溜まると、副腎と脳下垂体、胸腺といった器官の細胞が、「腸内細菌によって細胞内感染症を起こし、副腎皮質ホルモンが欠乏して、体じゅうの白血球の消化力が衰え」ると言います。
白血球の消化力が落ちると、口呼吸や睡眠不足、過労や冷えなどで、副腎と脳下垂体、胸腺といった器官が、細菌やウイルスに侵されやすくなってしまい、感染症が引き起こされやすくなります。
4、冷たいものを飲み過ぎない、食べ過ぎない。
エネルギーの代謝は細胞呼吸と解糖によって行われますが、そのプロセスは腸から吸収した栄養を分解して得られるエネルギーを生命活動に利用することです。これによって生命体は新陳代謝を行っているのですが、そのエネルギー源はすべて腸から取り込まれることから、人間は腸に依存していると言えます。
また、人間の免疫機能の約60%が腸管に集まっており、「血液が腸から吸収された酸素や栄養、毒物から細菌、ウイルスまでをもすべての細胞群に配送している」と言います。
そのため、免疫力を高めたければ、「腸の消化・吸収力を正常に保つこと」が何よりも大切であり、「暴飲暴食をやめ、胃腸を冷やさず、水やお酒を飲み過ぎないことが大事」だとしています。
5、軽い運動とリラックスとストレッチを心がける。
これは深い呼吸とリラックスを心がけることで、副交感神経を活性化することを意味しています。
普段、睡眠中の骨休めの際に、自律神経の細胞=ニューロンの新陳代謝が行なわれているため、きちんと休養が取れていれば、自律神経のバランスが狂うことはないですが、現代人に多く見られる口呼吸や過労や冷え、ストレスなどによって、交感神経が優位の状態が続くと、自律神経失調症に陥ってしまう場合があるとしています。
そこで、副交感神経を優位にするために、深い呼吸をともなった全身のゆるやかな運動を行うことを推奨しています。また、頭をからっぽにする瞑想にも、余計なことをあれこれと考えさえしなければ、大脳新皮質の筋肉支配の回路が解除され、睡眠と同じような疲労回復効果があるとしています。
6、太陽の光を浴びる。
太陽光はミトコンドリアを活性化し、細胞の新陳代謝を促すために必要不可欠です。太陽光はビタミンDの生成に必要なことはよく知られていますが、それ以外にも、ミトコンドリアのエネルギー代謝を飛躍的に高め、細胞の免疫力を高める働きがあります。
また、女性の肌の敵とされている紫外線には、皮膚の免疫力を維持したり、体内リズムの調整やしたりする作用があります。
さらに、セロトニンの分泌を促したり、肝臓の機能を強化したりする働きもあるため、太陽光は健康維持のために常に重要な役割を果たしています。
7、「心と体に優しいエネルギー」を取り入れる。
一般に言霊や気と呼ばれるものは、「質量のない生命エネルギー」で目に見えないものですが、実はミトコンドリアはこの「質量のない生命エネルギー」の影響を受けていると言います。
西原氏によれば、「この「質量のない生命エネルギー」は、内臓脳である大脳辺縁系、腸管の内臓筋肉系、大脳皮質錐体路系である体壁脳、骨格筋肉系の細胞内のミトコンドリアの働きに大きく影響を与えて」いるそうです。
また、「生命に対する優しさや共に活かし合う融和的なエネルギー」も「新陳代謝を促して免疫力を高めるために必要不可欠なエネルギー」だとしています。具体的には笑いや相手を思いやるスキンシップなどの愛情表現、思いやりなどのことです。
そのほか「祈り」なども、生命エネルギーであり、「心身の健康には温かい心と、真・善・美を愛する精神が必須」だとしています。
以上、ここまで西原克成博士の『免疫力を高める生活 健康の鍵はミトコンドリアが握っている』をご紹介してきましたが、病気の多くを遠ざけるための、「免疫力を高める生活」を実現するための鍵は「ミトコンドリアが握っている」のだと思われるのです。
なお、西原克成博士には、ほかに『究極の免疫力』や『生命記憶を探る旅 三木成夫を読み解く』『内臓が生み出す心』などの著作があり、これらも免疫力や生命力を高めていくために興味深い内容となっていますので、これからの健康を考えるために一読をオススメします。
「免疫力を高める生活」とは、ミトコンドリアを活性化してあなたの体を元気にするばかりでなく、心と精神まで元気にして、あらゆる病気からあなたを守る生き方にほかなりません。
(西原克成『免疫力を高める生活』p147)
当ブログ「ハチミツとミトコンドリア」ではハチミツの栄養効果とミトコンドリアのエネルギーで、21世紀の真の健康と幸福の実現、現代病の問題の多くを解決する方法について考えています。ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございます。
(なお、健康についてはそれぞれ個人差があり、誰にとっても100%正しい情報というのは考えにくいため、当ブログの記事内容については参考程度に止めておいていただければ幸いです)。