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日頃の食生活にスーパーフードをプラスしてみませんか?
今回はスーパーフードが体と心に良い効果をもたらしてくれるワケについてです。
前回の記事で、そもそもスーパーフードとは何かということについて書き、自分自身が気に入ったスーパーフードを、栄養バランスを整えるという意味で、日々の食事にプラスしてみる習慣は、私たちの体と心の健康に良い効果をもたらしてくれることは、十分考えられると述べました。
その「スーパーフード」と呼ばれる食材には、ユーグレナ、チアシード、スピルリナ、ビーポーレン、キヌア、モリンガなどが挙げられ、タンパク質(アミノ酸)やビタミン類、ミネラル類、必須脂肪酸、食物繊維、ポリフェノールなどの栄養素や成分が豊富に含まれています。
また、アミノ酸やビタミン類、ミネラル類などの栄養素に関しては、それらがバランスよく含まれているという特質も持ち合わせています。
では、ビタミン、ミネラル、たんぱく質などの栄養素をスーパーフードから摂ることには、どのようなメリットがあるのでしょうか?
スーパーフードから栄養素を摂ることのメリットは、含有量が多いことに加え、吸収率やバランスが優れていることだといえます。
スーパーフードでビタミン・ミネラル・アミノ酸を効率的に摂取。
たとえば、タンパク質を構成しているアミノ酸のうち、人体に必要な必須アミノ酸は、心と身体の健康維持のために必要不可欠です。
しかし、肉や魚などの動物性の食品から摂っても、十分に吸収されないことがわかっています。
その理由は、アミノ酸のかたまりであるタンパク質を摂ったとしても、消化酵素が不足することによって、完全にアミノ酸レベルに分解できないまま、小腸まで達してしまうからです。
しかも、動物性のタンパク質については、化学肥料によるエサや抗生物質を与えられた家畜の、私たちの健康面に対する影響も懸念されます。
ですが、スーパーフードのうち、たとえばヘンプシードの植物性タンパク質は、非常に消化しやすい性質であるといわれていますし、信頼出来るオーガニックのものを選べば、畜肉産業における抗生物質やホルモン剤などの影響も免れることができます。
こちらはアミノ酸の摂取に特化した「ヘンプシードプロテイン」。
スーパーフードを日々の食生活にプラスするだけで、栄養不足を補える。
また、ビタミンやミネラルは、普段から野菜ジュースを飲んでいるから大丈夫だと思っても、ビタミンは種類によっては、加熱によって失われてしまうものがありますし、農薬や化学肥料を使用した野菜に含まれるミネラルの量は、年々減っていることが多くの研究者や専門家によって指摘されています。
このビタミンとミネラルは、人体を構成する60兆個もの細胞の健康を守るために必要不可欠な栄養素ですが、スーパーマーケットやコンビニエンスストアで販売されている加工食品・精製食品は、ビタミンやミネラルの含有量がかなり少ないといっても過言ではありません。
ところが、スーパーフードの多くはビタミンやミネラルがバランスよく含まれていますので、スーパーフードを日々の食生活にプラスするだけで、ビタミンとミネラルの不足を補うことができるのです。
スーパーフードは必須脂肪酸が豊富。
それに加えて、スーパーフードには必須脂肪酸が含まれているものが多いことも、スーパーフードが優れている点として挙げておかなければなりません。
必須脂肪酸は基本的に体内で作れないため、食品などから摂っていかなければなりませんが、その種類は、主にオメガ3脂肪酸(DHA・EPA・α‐リノレン酸)とオメガ6脂肪酸(リノール酸など)に分類されます。
この必須脂肪酸に関して大切なことは、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸をバランスよく摂ることなのですが、加工食品や外食産業などでは、オメガ6のリノール酸が主成分のサラダ油が使われることが多いため、現代の食生活では、オメガ6脂肪酸が優位になってしまっています。
しかしスーパーフードのなかには、この必須脂肪酸がバランスよく含まれている食材や、オメガ3脂肪酸(DHA・EPA・α‐リノレン酸)が豊富な食材があるので、からだに必要不可欠な栄養素だとされている必須脂肪酸をバランスよく摂るためにも、スーパーフードは効果的なのです。
スーパーフードは食物繊維も豊富。
スーパーフードのなかには、食物繊維が非常に多く含まれているものがあります。
例えば、食物繊維が豊富に含まれているスーパーフードとして、チアシード、カカオ、モリンガ、タイガーナッツ、アムラ、アサイー、キヌア、アマランサス、ルクマなどが挙げられます。
食物繊維は腸内細菌のエサになったり、腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にしたりするため、腸を元気にするためには、必要不可欠です。
また、食物繊維は糖の吸収をゆるやかにすることで、血糖値を急激に上げるのを防ぐ働きもあります。そのため、糖尿病や肥満症に悩まされている方や、ダイエットをしたい方は、食物繊維を多くとるようにすることは、非常に効果的なのです。
それに加えて、腸と脳は密接につながっているため、もし悪玉菌の増殖などによって腸内環境が悪化してしまうと、なんとなく気分がすぐれない状態に陥ってしまいます。
そのため、普段の食生活において、野菜や海藻類などからたくさんの食物繊維を摂取して、腸を良い状態に保たなければならないのですが、問題なのは、日本人の食物繊維量が年々減少していることです。
スーパーフードから食物繊維を効率的に摂取するのがオススメ。
食物繊維は1日に最低でも20~25gは摂らなければならないとされていますが、現在の日本人の平均摂取量は、15~16g程度だと言います。
食物繊維が不足している背景には、食生活の欧米化が進み、肉食が中心になったことや、インスタントラーメンなど、食物繊維がほとんど含まれていない加工食品の増加が考えられます。
したがって、加工食品やファストフードを食べる機会が多く、食物繊維が慢性的に不足している方は、スーパーフードから食物繊維を効率的に補うことがオススメなのです。
ところで、食物繊維には水に溶けやすい水溶性のものと、水に溶けにくい不溶性のものがあります。
腸内細菌のエサになることで腸内細菌のバランスを整えやすいのは、水溶性の食物繊維だとされていますが、セルロースなど不溶性の食物繊維も、腸内をキレイにしたり、便通を促したりする働きがあり、デトックスに役立つので、水溶性だけにこだわらず、どちらもバランスよく摂っていくことが大切です。
スーパーフードはデトックスやダイエット、アンチエイジングにも効果的。
冒頭でも述べた通り、栄養豊富なスーパーフードを、栄養バランスを整えるという意味で、日々の食事にプラスしてみる習慣は、私たちの体と心の健康に良い効果をもたらしてくれることは、十分考えられるのです。
また、特定の食材が「スーパーフード」と呼ばれるのであれば、「ハチミツ」のように糖類に加え、ビタミンやミネラルといった栄養素のバランスが優れているため、代謝が良くなり、腸内環境も改善されるのです。
以上ここまで、スーパーフードが体と心に良い効果をもたらしてくれるワケについて述べてきました。
スーパーフードを食べればただちに健康になれるというわけではありませんが、適度な運動やこまめな瞑想、十分な睡眠に加え、普段の食事にスーパーフードの栄養効果をプラスしてみることで、体調の良い方向への変化を感じてみてはいかがでしょうか?
スーパーフードは食品と薬の両方の要素を兼ね備えています。濃縮された強力な栄養価を持ち、私達が普段食べている食品よりもはるかに価値があります。美味しくて、満足感が得られるスーパーフードには生命力や身体のの活力を高める力があり、免疫系の活性化、セロトニンの生成量の増加、性的機能の向上、さらには身体のアルカリ化のために最適な選択肢なのです。また、スーパーフードは私たちにタンパク質、ビタミン、ミネラル、糖質栄養素(必須多糖類)、必須脂肪酸などを、十分に与えてくれます。スーパーフードは、まさに「スーパーヒーロー」と呼ぶべき食物なのです。スーパーフードはきっとあなたに、「人生最高の日」を素早く、簡単に、新しく、そして楽しく与えてくれるでしょう。
(デイヴィッド・ウォルフ『スーパーフード』 高城剛 監訳 医道の日本社 p8~9)
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます(^^♪
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