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今回はチアシードが栄養補給に役立つスーパーフードであるということについてです。
代表的なスーパーフードとして知られている「チアシード」ですが、大さじ一杯のチアシードと水さえあれば、一日生きることができるといわれているほど栄養豊富です。
ちなみにチアシードとは、メキシコ中西部からグアテマラ北部など中南米原産の、シソ科サルビア属であるミントの一種の植物である「チア」の種です。
高い栄養価を誇る食材であり、古代マヤ・アステカの時代から医薬品や宗教儀式の供物として、重宝され続けてきたとされています。
16世紀にスペインに制服されると、チアシードの食文化は途絶えたとされますが、近年、チアシードは栄養素が豊富に含まれていることが判明したため、米国を中心として世界中で需要が増え、南米を中心に有機栽培が行われるようになったといいます。
そのチアシードには、オメガ3脂肪酸(α‐リノレン酸)、必須アミノ酸、食物繊維、ミネラル類(カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄)などの栄養素が豊富に含まれています。
これらの栄養素はどれも身体と心に作用し、生活習慣病を予防したり、体調不良を防いだりするのに役立ちます。またチアシードはダイエットにも効果的なスーパーフードであるとして、長年、女性の間で特に人気です。
チアシードは栄養豊富。
先ほども述べましたが、「奇跡のスーパーフード」とも呼ばれているチアシードには、
- 必須アミノ酸
- 必須脂肪酸
- 食物繊維
- ミネラル類
などの栄養素が豊富に含まれています。
特にチアシードはオメガ3脂肪酸のα‐リノレン酸が豊富に含まれています。このα‐リノレン酸は体内に入ると、約1~2割がDHAとEPA変換されるといわれています。
また、チアシードに含まれている、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄といったミネラル類はどれも、私たちのからだを構成している骨や血液、体液の健康維持や、新陳代謝を良くするためのデトックス(毒出し)に欠かせません。
さらに必須アミノ酸も豊富で、9種類のうち、8種類もチアシードには含まれています。そのため、チアシードは、ヘンプシードやスピルリナなどと同様、貴重なタンパク源であるといえます。
チアシードは食物繊維のバランスが良い。
さらに、チアシードには食物繊維が多く含まれています。
私たちの腸内に生息する腸内細菌の集まりは「腸内フローラ」と呼ばれていますが、その腸内フローラを改善するためには、腸内細菌のエサになる食物繊維が欠かせません。また、食物繊維には便秘を解消する働きもあります。
チアシードにはその食物繊維が豊富に含まれているため、腸内細菌のバランスを整えて、腸内環境を改善していくのに効果的だと考えられます。
また、食物繊維によって腸内フローラを改善していく場合は、「水溶性」のものと「不溶性」のものをバランスよく摂っていく必要があると言われています。
水に溶けやすい水溶性の食物繊維は、腸内細菌のバランスを整えるのに、水に溶けにくい不溶性の食物繊維は、腸内環境をきれいにするのに、それぞれ役立ちます。
チアシードには、グルコマンナンと呼ばれる水溶性食物繊維と、セルロース、リグニンといった不溶性食物繊維が両方とも含まれているため、腸内環境を改善するのにも効果的なスーパーフードだと言えるのです。
ほかにも、チアシードにはフリーラジカルや活性酸素が細胞を老化させるのを抑える抗酸化作用があり、ロスマリン酸やプロトカテク酸エチルエステルといった抗酸化物質(ポリフェノール)が含まれているという研究報告もあるようです。
チアシードの食べ方で知っておくべきこととは?
ちなみにチアシードを食べる際は、12時間以上水につけておくことが必要です。
そうしないと、「アブシジン酸」と呼ばれる細胞内のミトコンドリアに悪影響を与える成分が残ってしまうのです。また水の量はチアシードの約10倍が望ましいと言われています。
水に浸けておくとチアシードは膨らみ、プチプチとした食感になりますので、1日に大さじのスプーン1杯分くらいのチアシードをヨーグルトなどに混ぜて食べるようにすると、日頃の健康維持と栄養摂取に効果的です。
またチアシードには「ブラックチアシード」と「ホワイトチアシード(サルバチアシード)」がありますが、水に浸した時、「ホワイトチアシード」のほうが「ブラックチアシード」よりも膨らみ、さらに食物繊維やオメガ3脂肪酸などがより多く含まれています。
そのため、ダイエットや美容に関心がある方は、ホワイトチアシードのほうを選んだ方が良いと思われます。
以上今回は、チアシードが栄養補給に役立つスーパーフードであるということについて述べてみました。