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今回はビタミンCのこまめな摂取はストレス対策に効果的なわけについてです。
前回の記事では三石巌氏の『ビタミンC健康法』をご紹介しましたが、この記事では、ビタミンCのこまめな摂取がストレス対策に必要不可欠なわけについて述べていこうと思います。
では、ビタミンC(アスコルビン酸)のこまめな摂取がなぜ、ストレス対策のために必要になってくるのでしょうか?
その理由は、ストレスに抵抗するための副腎皮質ホルモン(コルチゾールなど)が作られる際に、大量のビタミンCが必要になるからです。
また、ビタミンCは、「アドレナリン」や「ノルアドレナリン」といった抗ストレスホルモンの合成に関わっています。
特に「ノルアドレナリン」は、報酬系に関わる神経伝達物質「ドーパミン」から作られるのですが、合成の際に必要になるのが「ビタミンC」と銅なのです。
そのため、ストレスを感じることが多い方は、ストレスに抵抗するためのホルモンが作られる度に、ビタミンCを消耗してしまうのです。
これらストレスとビタミンCのことに関して、溝口徹氏は『「うつ」は食べ物が原因だった!』のなかで、「ストレス社会の救世主・ビタミンC」として、以下のように述べています。
心的に受けるストレス、環境から受けるストレスなど、どのようなケースでも、ストレスを受けていることは、栄養素が消耗されているのだということにほかならないが、案外それを意識していない人が多いのではないか。ストレス社会といわれる現代においては、日々社会生活を送るなかで栄養素がどんどん目減りしてしまうのである。
しかし、そのようなストレスに対し、対抗するための栄養素もある。その筆頭にあげられるのは、(略)ビタミンCだ。
イチゴを一日に8個食べれば、必要なビタミンCが摂れる、などと最近ではいわれているようだが、日常的にストレスを受けていれば、当然そんな量ではまかないきれない。
では、どのようにして摂るべきか。ビタミンCは水溶性で、身体に蓄積されない、つまり、どれほど多く摂っても、尿として排泄されてしまうから、多量のビタミンCを摂っても意味はない、と考えている人は多い。
しかしじつは、ビタミンCは体内の臓器によっては高濃度に含まれており、必要量が増えたときのために貯蔵されているのである。その機能を担っている臓器のひとつが副腎である。副腎では、かなりの高濃度でビタミンCをため込んでおくことができる。ストレスをはね返すホルモンをつくり出す副腎は、ビタミンCを待ち望んでいる。このストレス社会に打ち克つためには、身体にビタミンCをつぎ込む努力を惜しまないでいただきたい。
(溝口徹『「うつ」は食べ物が原因だった!』p163~164)
L-アスコルビン酸を水に溶かして手軽にビタミンC摂取。
溝口徹氏はビタミンCを摂るポイントとして、「一度にビタミンCを摂るのではなく、回数を増やして摂ることだ」と述べていますが、ビタミンCは副腎に溜め込むことができるそうなので、ビタミンCを普段から摂るようにすることは、ストレス対策のために有効だと考えられるのです。
しかしビタミンC(アスコルビン酸)は、一度に大量に摂取したとしても、全てが吸収されるわけではないので、1日に1~7g程度を目安に、500mg~1000mg(1g)を、数時間おきに数回にわけて摂取してみるのがストレス対策のためにオススメです。
もちろん、かくいう私自身も、1日3~5gを目安にこまめなビタミンCの摂取を実践中です。
ですが、1日にどれくらいのビタミンCが必要になるのかは、人それぞれだといいますので、うつやアトピーなど、ストレスによる不快な症状や体の不調に悩まれている方は、ご自身のお身体と相談しながら、まずは1g~7gの範囲内で自分でいろいろ摂取量を試してみると良いかもしれません。
さらに、アスコルビン酸粉末を溶かした水にはちみつも加えてあげると、飲みやすくなりますし、栄養バランスも非常に優れるようになります。