マインドフルネス瞑想についての間違いと正しい理解とは?

マインドフルネス

マインドフルネス瞑想についての間違いと正しい理解とは?

マインドフルネス瞑想についての間違いと正しい理解とは?

「マインドフルネス瞑想」について、「怪しい」「危険」「宗教」「リラックス法」など、多くの誤解や先入観をお持ちではないですか?

今回は、マインドフルネス瞑想についての間違いと正しい理解についてです。

 

以前わたしがヴィッパサナー瞑想に興味を持つきっかけになった『ブッダの瞑想法 ヴィパッサナー瞑想の理論と実践』(地橋秀雄 著 春秋社)という1冊をご紹介しましたが、私自身、マインドフルネス瞑想やヴィッパサナー瞑想を実践していくなかで、知ることとなった、マインドフルネスについての間違いや誤解があります。

 

その間違いや誤解とは、

  • マインドフルネス瞑想はリラクセーション法の一種である。
  • マインドフルネスは催眠やトランス状態である。
  • マインドフルネス瞑想を続ければただちに病気が治ったり、勝手に心の問題が解決したりする。

といったことです。

 

マインドフルネスはリラクセーションやリラックス法ではない。

マインドフルネスはリラクセーションやリラックス法ではない。

しかし、マインドフルネス瞑想は現在の瞬間に対する気づき(awareness)が重要であるため、いわゆる、心身の緊張をほぐす「リラクセーション法」ではありません。

マインドフルネス瞑想を実践し、呼吸を観察することによって、結果的にストレスが緩和されたり、気分的にリラックスしたと感じられることは十分考えられますが、「ストレス」に対する「リラクセーション」として、リラックスすることが目的ではないのです。

 

それゆえ、「マインドフルネスの間は、リラックスしよう」とすることは、間違いなのです。

 

マインドフルネスは催眠やトランス状態ではない。

マインドフルネスは催眠やトランス状態ではない。

また、「瞑想」というと、宗教的なものをイメージし、「催眠」や「トランス状態」に誘導されるのでないかと、警戒している方も多くいらっしゃるのかもしれませんが、科学的手法ともいえる「マインドフルネス」は、<いま・ここ>に細かく注意を向け、観察することが目的ですので、いわゆる「催眠」や「トランス状態」とは違います。

もしマインドフルネスを長時間行い続けることで、いまに対する注意がおそろかになり、眠気におそわれたり、ふとした拍子に何らかのイメージが浮かんできたりすることがあるかもしれませんが、マインドフルネスは決して、無意識の世界に自分を委ねたり、対象物に没入したりすることではありません。

 

その反対で、マインドフルに生きるとは、「あるがままをあるがままに観察する」といったように、意識的に今の自分のあり方に取り組み、あるがままの現実を受容することで、自分自身や自分以外の存在の、これまで気づかなかった部分に、気づけるようになるということなのです。

つまり催眠やまどろみというよりも「覚醒」や「目覚め」なのです。

 

マインドフルネスを実践すれば病気が治るわけではないし、勝手に心の悩みが解決するわけではない。

マインドフルネスを実践すれば病気が治るわけではないし、勝手に心の悩みが解決するわけではない。

最後に述べたいのは、気づきのトレーニングとしてマインドフルネスを実践することによって、病気の治癒や心の悩みの解決がもたらされるわけではないということについてです。

マインドフルネスは医療やビジネスの分野で注目されており、ここ数年の間は、マスメディアの働きによって「流行」になっていますが、マインドフルネス瞑想を続けることによって、これまで気づかなかったことに気づく機会が多くなったとしても、そのことで長年患っている病気がただちに治ったり、勝手に心の悩み苦しみが消えたりするわけではないのです。

 

むしろ、マインドフルネスを続けていくと、これまで目をそらしていた自分の心の性質や、怒りや憎しみなどのネガティブな感情、逃避して先送りにしていた自分のなかの大事な問題が、現れてきて、思わず困惑してしまうことがあるかもしれません。

たとえば、自分のなかに、他人を憎んだり妬んだりする気持ちがあることにに気づいたとしたら、その心の性質を否定したり、排除しようとしたりするのではなく、最終的に自分の心の一部として、受容したりゆるしたりすることが必要になってきます。

 

もちろん、すぐにそう出来るようになることは難しいですが、マインドフルネスを心の訓練として続けていけば、以前よりも、自分のなかにある劣等感やネガティブ感情などをあるがままに受け入れやすくなると思います。

 

マインドフルネスで大切なのは自分で主体的に取り組むこと。

マインドフルネスで大切なのは自分で主体的に取り組むこと。

自分という存在や、病気や人間関係など、自分が直面している問題にどう向き合い、どのように取り組むかは、自分次第なのであり、少なくとも、誰かに依存することではないのです。

つまり、マインドフルネス瞑想は、人生の様々な難問の解決や、健康や幸福の実現をサポートすることはあっても、自分の人生や心の性質にどのように向き合い、いかに解決していくかを決めるのは、最終的には自分の「主体」なのです。

 

すなわち、はじめのうちは、講師やインストラクターなどの専門家の指導に従ったり、本についている付録CDの音声に誘導されたり、AIやアプリやVRの助けを借りたりすることはあっても、最後は他人任せではなく、自分自身で主体的に取り組もうとする意志が、マインドフルネスを実践するうえで大切になってくるのですね。

 

以上今回は、マインドフルネス瞑想についての間違いと正しい理解について述べてみました。

「マインドフルネス」を正確に定義することは難しいですが、

  1. マインドフルネスはリラクセーションやリラックス法ではない。
  2. マインドフルネスは催眠やトランス状態ではない。
  3. マインドフルネスを実践すればただちに病気が治るわけではないし、心の悩みが勝手に解決するわけではない。

ということは確かであると考えられます。

 

そしてマインドフルネス瞑想やヴィッパサナー瞑想の実践において重要なのは、いきなり長時間取り組もうとしたり、過大な効果を期待したりはせず、毎日少しずつ、小さな習慣やセルフケアとして続けていくことだと考えられます。

 

 

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます(^^♪

 

 

当ブログ「ハチミツとミトコンドリア」ではハチミツの栄養効果とミトコンドリアのエネルギーで、令和の時代の真の健康と幸福の実現、現代病の問題の多くを解決する方法について考えています。ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございます。


(なお、健康についてはそれぞれ個人差があり、誰にとっても100%正しい情報というのは考えにくいため、当ブログの記事内容については参考程度に止めておいていただければ幸いです)。

関連記事

  1. 瞑想での雑念は棚上げすることが大切ー『1日10秒マインドフルネス』

    マインドフルネス

    瞑想での雑念は棚上げすることが大切ー『1日10秒マインドフルネス』

    当ブログでは人生100年時代の真のヘルスケアについて述べていま…

  2. 【般若心経】を感じるマインドフルネスが脳疲労を軽減する。

    ブッダ/仏教

    【般若心経】を感じるマインドフルネスが脳疲労やイライラを軽減する。

    コロナ禍で無性にイライラしたり、悩みすぎて頭が疲れていたりする…

  3. なぜ森林浴×マインドフルネスがストレスによる慢性炎症・生活習慣病を防ぐのか?

    森林浴

    なぜ森林浴×マインドフルネスがストレスによる慢性炎症・生活習慣病を防ぐのか?

    慢性的なストレスを減らすために、森林浴×マインドフルネスを日々…

  4. マインドフルネスで「今」に気づけば、「運が悪い」は変えられる。

    マインドフルネスで「今」に気づけば、「運が悪い」は変えられる。【「運が悪い」を変える生き方】

    毎日マインドフルネスでいつもの「運が悪い」を変える生き方、始め…

  5. 体が硬い人ほど【ゆっくりヨガ】でからだを観察&マインドフルネス。

    マインドフルネス

    体が硬い人ほど【ゆっくりヨガ】でからだを観察&マインドフルネス習慣。

    自分のからだが硬いからといって、ヨガをあきらめてはいませんか?…

  6. 水と呼吸とマインドフルネス。(呼吸に気づくための画像集)

    呼吸

    水と呼吸とマインドフルネス。(呼吸に気づくための画像集)

    新年度の始まりは忙しすぎてつい呼吸が浅くなってしまう。そういう時こそ、…

特集記事

  1. なぜ今、発酵生活が現代人のライフスタイルに必要なのか?
  2. 『腸内フローラ改善習慣で、腸を元気にする生き方 「腸内細菌のバランスを整える」とは目的ではなく「結果」だった』
  3. 発酵食品がこれからの健康生活のためにイチオシなわけ。
  4. 『ブッダの教えとマインドフルネスで有意義な生き方 誰もがブッダを目指すための仏教入門』
  5. ダイエットの成功の鍵は腸内細菌の痩せ菌を増やすこと

オススメ記事

  1. 『「運が悪い」は変えられる。 なぜマインドフルネス瞑想を実践…
  2. 心の苦しみの原因<三毒>「瞋(じん)」とは?【ブッダの智恵で…
  3. 慢性炎症が生活習慣病の原因になるワケ。
  4. 無理なく運動を続けていくためのヒケツとは?【健康長寿の実現&…
  5. 孤独感につきまとわれることの問題点とは? 『孤独の科学』

カテゴリー

『腸内フローラ改善習慣で、腸を元気にする生き方』Kindle で販売中です😊

管理人
塩川水秋

真の健康と幸福の実現を創造&情報発信。

ブログ内検索

Generic selectors
Exact matches only
Search in title
Search in content
Post Type Selectors

Copyright © 2024 copyrights.ハチミツとミトコンドリア All Rights Reserved.

 

amazonアソシエイトプログラムに参加しています。当ブログの記事には、訪問者様が製品またはサービスをamazonから購入した場合に、管理人が手数料を受け取ることがあるリンクが含まれています。

  1. アトピーを治すために続けていきたい生活習慣とは?

    生活習慣

    アトピーを治すために焦らず続けていきたい生活習慣とは?
  2. 悟りの向こうにある真に幸福な生き方とは?ー苫米地英人『超悟り入門』

    ブッダ/仏教

    悟りの向こうにある真に幸福な生き方とは?ー苫米地英人『超悟り入門』
  3. 短鎖脂肪酸の効果・効能

    腸内細菌

    短鎖脂肪酸の効果・効能は腸内細菌の万能薬!?
  4. マヌカハニーの効果・効能

    ハチミツ

    【知っておきたい】マヌカハニーの効果・効能とは?
  5. お金をかけずに健康長寿

    電子書籍

    『お金をかけずに健康長寿 アンチエイジングの鍵は「ストレス」が握っている。』
PAGE TOP