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日常の中の「ピンチ」を「チャンス」だと捉えたり、「不運」を「幸運」だと捉えたりする「リフレーミング」について詳しくご存知でしょうか?
心理学のいう「リフレーミング」を日常生活で応用すると、ストレス軽減やメンタルコントロールなどに効果的です。
そういうわけで今回の記事では、物事の見方を変えるのに役立つ「リフレーミング」について述べていこうと思います。
リフレーミング(Reframing)とは?
リフレーミングとは、ある出来事や状況に対する見方(フレーム)を変えることで、新たな意味を見出し、より適応的な解釈をする手法です。
現在、心理学、カウンセリング、コーチングなどで広く活用されており、ネガティブな経験をポジティブに転換するのに役立ってくれます。
1. リフレーミングの基本原理
私たちは、同じ出来事でも解釈の仕方(フレーム)が異なれば、感じ方や行動も変わります。例えば、同じ「雨の日」でも、ある人は「憂鬱」「気分がふさぐ」と感じ、ある人は「静かに過ごせる日」「植物にとっての恵み」と感じるかもしれません。
リフレーミングは、この「解釈の枠組み(フレーム)」を変えることで、より前向きな視点を持つことを目的とします。
2. リフレーミングの種類
リフレーミングには大きく分けて**「意味のリフレーミング」と「状況のリフレーミング」**の2種類があります。
① 意味のリフレーミング(Meaning Reframing)
ある出来事の「意味」そのものを変えることで、新たな視点を得る方法です。
例:
- 失敗 → 「経験値が増えた」「学びの機会」「次はもっと良くできる」
- 厳しい指摘を受けた → 「自分を成長させてくれる貴重なフィードバック」
- 孤独を感じる → 「自分と向き合う時間が持てる」
② 状況のリフレーミング(Context Reframing)
同じ出来事でも、文脈(状況)を変えることで別の価値を見出す方法です。
例:
- 「頑固」な性格 → 「一度決めたら最後までやり抜く強さがある」
- 「内向的」な性格 → 「落ち着いた雰囲気で人に安心感を与える」
- 「競争心が強い」 → 「負けず嫌いだからこそ努力できる」
3. リフレーミングの実践方法
リフレーミングは、意識的に実践することで習慣化できます。以下のステップを試してみましょう。
① 自分の考え方に気づく
まず、自分が「どのように物事を解釈しているか」を振り返ります。
例:「ミスをすると、私はダメな人間だ」と思っている。
② 別の解釈を考える
その出来事を、異なる視点で捉え直してみます。
例:「ミスをすることで、新しい学びを得られる」
③ ポジティブな側面を見つける
出来事の中に、何か成長や価値を見出せる点がないかを考えます。
例:「ミスをしたことで、改善点が明確になった」
④ 実際の行動に移す
リフレーミングした考え方をもとに、具体的な行動を考えて実践します。
例:「次回は同じミスをしないように対策を考えよう」
4. リフレーミングの活用例
仕事におけるリフレーミング
- 「上司が厳しくて辛い」 → 「自分を成長させようとしてくれている」
- 「仕事のプレッシャーがきつい」 → 「自分が期待されている証拠」
人間関係におけるリフレーミング
- 「人見知りで会話が苦手」 → 「慎重で相手の話をよく聞ける」
- 「パートナーと意見が合わない」 → 「お互いの価値観を広げる機会」
メンタル面でのリフレーミング
- 「過去の失敗が忘れられない」 → 「その経験が今の自分を作っている」
- 「不安ばかり感じる」 → 「慎重に準備を進められる能力がある」
5. リフレーミングの効果
- ストレス軽減 → 物事のネガティブな側面ではなく、ポジティブな側面に焦点を当てられる。
- 感情のコントロール → 不安や怒りを和らげ、落ち着いた判断ができる。
- 自己肯定感の向上 → 否定的な自己認識を前向きに変えることで、自信がつく。
- 柔軟な思考力の向上 → 物事を多面的に捉えられるようになり、問題解決能力が高まる。
6. リフレーミングを習慣化するコツ
- 毎日1つ、出来事をリフレーミングしてみる
- 例えば、「今日は雨で最悪だ」→「雨のおかげでゆっくり過ごせる」と考えてみる。
- ポジティブな言葉を意識する
- 「大変だ」→「やりがいがある」
- 「面倒くさい」→「チャレンジしがいがある」
- 第三者の視点で考える
- 友人が同じ状況にいたら、どのようにアドバイスするかを考えてみる。
- 成功事例を記録する
- リフレーミングをしてポジティブになれた経験をノートに書き出す。
今回の記事では、「物事の見方を変える」ことで、感情や行動を前向きに変える手法である「リフレーミング」について述べてみました。
- 意味のリフレーミング(出来事の意味を変える)
- 状況のリフレーミング(状況の捉え方を変える)
この2つを意識しながら、ネガティブな出来事や思考をポジティブな視点に変えていくことが大切です。もしリフレーミングを習慣化できれば、柔軟な思考が身につき、ストレスやプレッシャーに強くなれます。
特に不運な状況に陥ったり精神的なストレスを感じたりした時に、「イヤだな・逃げたいな」ではなく、「これは自分に与えられた絶好の機会だ!」という視点を持つことが出来れば、人生の質が大きく変わっていきます。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます(^^♪