日頃の免疫力の低下が気になるあまり、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスなどの感染症対策のために、乳酸菌をヨーグルトやドリンクなどから闇雲に摂り過ぎてはいませんか?
今回は、免疫力アップのための腸活は、土壌を耕すように、焦らず、地道に実践し続けることが大切だということについてです。
以前の記事で、腸内環境を効果的に改善する方法について述べてましたが、いわゆる「腸活」で重要なのは、ただ闇雲に善玉菌ばかりを増やそうとするのではなく、発酵食品や食物繊維などを適度に食生活に取り入れるなどして、土壌を耕すように、焦らず、地道に実践し続けるということなのだと思われます。
実は私自身、腸内環境を改善するためにこれまで様々なことを試してきたのですが、確かに言えることは、特定の乳酸菌が入ったヨーグルトやサプリメントを数週間摂ったところで、腸内環境が劇的に改善されるわけではないということです。
また近年は腸や腸内フローラが健康や美容の観点から注目されていますが、「SIBO」(小腸内細菌増殖症)など、腸内細菌が増殖し過ぎることで「うつ」や「肥満」などが引き起こされる可能性があることが問題になってきています。
乳酸菌や、腸内細菌のエサになる水溶性食物繊維を必要以上に摂り過ぎてしまうと、このように腸内細菌が増殖しすぎてしまう可能性もありますので、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」で、過剰摂取ではなく適度に摂るよう心がけることも大切になってきます。
すなわち、日々の食事によって腸内環境を良い方向に変えていくことは大切ですが、最初から無理はせずに、いつもの食卓に野菜たっぷりのサラダや漬物などを一品副菜として加えてみるなど、焦らず、大らかな気持ちで続けていくことが必要なのです。
さらに腸内環境を整えるためには、「食事」を変えるだけではなく、普段から「ゆらぎ」や「フロー」を感じて余計なストレスを溜め込まないようにしたり、適度に身体を動かしたりすることも大切です。
堆肥や木材チップやマルチが土壌生物を育てるのと同じように、食べ物は腸の共生生物を育てる。生きている土は地上に影響を及ぼして、庭や畑の健康と回復力を支えるが、人間の内なる土はもう一つの庭、すなわち私たちの身体を支える。有益な微生物を育てれば、それは病原性の微生物を避け、免疫系が自分に牙をむくことなく正しくはたらくようにしてくれる。
(『土と内臓 微生物がつくる世界』 315頁)
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