呼吸によって免疫力を高める生き方、始めてみませんか?
日々、ストレスによって交感神経ばかりが優位になり、呼吸が浅くなってしまっている時は、そのつど、あえてゆっくりとした腹式呼吸を心がけてみることが、ストレス対策のために効果的だと考えられます。
もちろん、腹式呼吸が胸式呼吸よりも優れているというわけではありませんし、呼吸を深めるためには腹式呼吸だけを実践していれば良いというわけでもありません。
しかしながら日頃、精神的なストレスを感じてイライラしたりドキドキしたりすることが多いという場合は、自律神経のバランスを整えるために、あえてゆっくりとした腹式呼吸を行なうようにするのがオススメなのです。
このことに関して、『病まないための細胞呼吸レッスン』のなかで、根来秀行医師は、
自律神経を高いレベルで働かせるには、交感神経と副交感神経のどちらか一方に大きく偏ることなく、ある程度均等なバランスを保つことが重要。ただ、不調を訴える人に多いのは、交感神経が上がりすぎて、副交感神経が働きづらくなっているケースが圧倒的です。
とし、また、
呼吸は自律神経に自分の意志で介入できる唯一の手段。自律神経は瞬時に変化して体を制御するので、ポイントを押さえた呼吸法を身につければ、ストレスフルな場面でも、副交感神経のスイッチを入れることができ、ハッピーホルモンの恩恵も得られやすくなります。さらに、体内時計を整えるコツやストレスケアも実習し、自律神経を底上げします。
と説明しています。さらに、
普段から、副交感神経を引き上げることを意識的に行う習慣をつけておけば、いざというときに体を制御し、本来持っている力を十分に発揮しやすくなります。
と述べたうえで、
ストレスを受けたときは、脳の視床下部が反応し、交感神経が高まり、心拍数や血圧が上がっています。深い呼吸を意識するだけでも、自律神経のバランスは整いやすくなりますが、その明確な効果を狙うなら、4・4・8呼吸がおすすめです。
としています。

病まないための細胞呼吸レッスン
4・4・8呼吸のやり方
1
「ラクな姿勢で椅子に座り、おなかの動きに意識を向けやすいように、へその上に軽く手を置く。
準備として、腹式呼吸を2~3回繰り返し、鼻から息を吐ききる。」
2
「4秒かけて鼻から息を吸う」
3
「4秒息を止める」
4
「8秒かけて鼻から細く長く息を吐く。おなかを絞るようなイメージで。2~4を4回繰り返す。」
(根来秀行『病まないための細胞呼吸レッスン』 105頁より抜粋)
ちなみに根来秀行医師はこの「4・4・8呼吸」について、「途中で4秒息を止めることで、浅い呼吸で大量放出された血中二酸化炭素を正常に戻します」とし、また、
「こうした術を知っておけば、ストレスへの耐性がつき、緊張する場面でも呼吸を乱さず、リラックスして平常心で対処できるようになります」
と述べています。
今回の記事では、あえて行う腹式呼吸は、日々のストレスケアにつながるということについて述べました。
日々の生活のなかでストレスフルな状況(≒不確実)にさらされると、緊張したり慌てたり焦ったりして、心拍数が高くなってしまうことが多い💦……(私自身がそうだったのですが)そういう場合は、「4・4・8呼吸」などを参考に、そのつど、ゆっくりと腹式呼吸を実践することで心を落ち着かせてみてはいかがでしょうか?
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます(^^♪
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