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ヒーリングミュージックやクリスタルボウルの音の響きを免疫力アップや日々のセルフケアに活用してみませんか?
前回記事では、「何をやってもうまくいかない」と気分が落ち込んだ時などに、好きな音楽をかけたり歌を歌ったり楽器を自ら演奏したりすれば、多かれ少なかれネガティブな気分を変えることが出来ると述べました。
ネガティブな感情に陥った際、気分を変えるために自分のお気に入りの曲や元気が出る曲をかけることは、免疫力の低下を防ぐために有効だと思われるのです。
しかしながら、激しいロックやヒップホップ、J ‐POPなどのジャンルの曲は、元気になったり、勇気づけられたりすることはあっても、呼吸を深めたり、リラックスしたりするのは結構難しいかもしれませんし、経験上、クラシック音楽なども、曲によっては聴いていて疲れてしまうものがあります。
そのため、「より健康になる」「セルフケア」という観点から、
- 音楽(音を楽しむ)
- 呼吸を深める
- リラックスする
の三つを目的にするならば、「治癒」にも関係しているヒーリングミュージックを活用してみることがオススメです。
とはいっても、ヒーリングミュージックには、ピアノやヴァイオリンや、音叉、ハープやオルゴール、シンセサイザーといった楽器を使ったものや、それらの音に自然音を組み合わせたものなど、様々な曲があります。
近頃はCDだけではなくYouTubeにも驚くほど高品質な曲がアップロードされていますが、曲選びで大切なのは、自分自身で聴いてみて「本当に気持ちが安らぐ・リラックスできる」と実感出来ることです。
(ちなみにYouTubeで気に入った曲の中には、音源がmoraやototoyなどのサイトで販売されているものもあります。)
クリスタルボウルやシンギングボウルで呼吸を深める&リラックス
また、「音の響きによって癒される」という観点から、ここではシンギングボウルとクリスタルボウルをヒーリング目的の楽器として取り上げてみたいと思います。
というのは、私自身、マインドフルネス瞑想を実践している最中に、特にシンギングボウルとクリスタルボウルの音の響きによって癒されてきたという経験があるからです。
『なぜ音で治るのか? 音と波動が持つ、驚くべき治癒力』(増川いづみ 監修 神月謙一 訳 ヒカルランド)という本のなかで、ミッチェル・ゲイナー医学博士は、シンギングボウルやクリスタルボウルに関して、興味深いことを述べています。
以前から、私は、病気は身体の中のハーモニーの崩壊、つまり細胞の中や、心臓や肺など特定の器官の中でのバランスが崩れていることの表れだと考えるようになっていた。そう考えると、ボウルは、反響する独特の音色によって、「宇宙のシンフォニー」にアクセスできるようにしてくれるだけではなく、身体の中のハーモニーを生理的なレベルと精神や魂のレベルで回復する手段を与えてくれるのだ。
ミッチェル・ゲイナー『なぜ音で治るのか? 音と波動が持つ、驚くべき治癒力』 神月謙一 訳 35頁
また、シンギングボウルやクリスタルボウルの音の響きにしばらく耳を傾けながら、ゆっくりとした呼吸を心がけると、その呼吸は次第に深いものへと変化していくのですが、その「呼吸」に関してゲイナー博士は、
「浅い呼吸は、外的な危険や内面の不安に直面しているときのストレス反応」であり、「身体が常に「闘争・逃走」状態になっている証拠でもある」
としています。
さらに「闘争・逃走反応は、私たちが現実の脅威にさらされたときには必要なもの」ですが、「絶え間なく、取るに足らない出来事に大きな不安で反応していたら、動悸、手のひら、発汗、高血圧、顎のこわばりが常態」になり、「闘争・逃走反応から抜け出せなくなくなり、私たちのシステムは異常をきたしてしまう」と説明しています。
そして、
「闘争・逃走状態の悪循環を断つ鍵は、深い呼吸だ」
と述べています。
闘争・逃走状態の悪循環を断つ鍵は、深い呼吸だ。浅い胸式呼吸から深い腹式呼吸に変えたとたんに、危機が過ぎたというシグナルが身体に送られる。闘争・逃走反応のすべてを支配する交感神経系は、それに伴うストレスホルモンと共に鎮静する。ホルモン、免疫、筋肉など、ストレスのすべての身体的発現は正常化する。
ミッチェル・ゲイナー『なぜ音で治るのか? 音と波動が持つ、驚くべき治癒力』 神月謙一 訳 92頁
ほかにも、
「免疫系のバランスは、ストレスや否定的な感情を処理して、健康で、人生に対して肯定的であるように管理する人間の能力にもかかっている」
「多くの研究によって、ストレス、悲観的な考え方、絶望的な気持ちが、さまざまな面で免疫システムの機能を低下させることが明らかにされている」
とし、さらに、
音は同調化のプロセスを通じて、悲観的で抑圧された感情を安定状態に戻し、それはすぐに私たちの生理機能に直接影響を与える。また、音響の同調化は、私たちの最も深いところにある自己、すなわちエッセンスと宇宙の調和を回復し、私たちの魂の意識を再び覚醒させる。
と述べていることは傾聴に値します。

ミッチェル・ゲイナー『なぜ音で治るのか? 音と波動が持つ、驚くべき治癒力』(増川いづみ 監修 神月謙一 訳 ヒカルランド)
個人的には、クリスタルボウルであれば、くりすたり庵さん、シンギングボウルであれば、伊藤てんごく氏や「anahata nada singing bowl therapy」さんの音の響きがオススメですが、YouTubeなどをうまく利用して、呼吸が深まり、自分自身が心地よいと感じる音の響きをセルフケアのために探してみると良いと思います。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます(^^♪
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