習慣は未来からやって来る!?『いい習慣が脳を変える』3

成功法則

習慣は未来からやって来る!? 『いい習慣が脳を変える』3

習慣は未来からやって来る!?『いい習慣が脳を変える』

自分を変えるための良い「習慣」は<未来>からやってきます。

今回は、前回や前々回に引き続き、『いい習慣が脳を変える 健康・仕事・お金・IQ すべて手に入る!』(苫米地英人 著 KADOKAWA)を取り上げ、習慣は未来からやって来るということについて述べたいと思います。

 

前回の記事では、「いい習慣」で「脳を変える」ためには、抽象度の高いゴール設定が必要になってくる、ということについて述べました。

苫米地英人氏は、本書『いい習慣が脳を変える』のなかで、

 

習慣は自分で設計していかなくてはなりません。

ゴールがあると、あるべき姿が決まります。そうすると、あるべき行動も決まるのです。

そしてそれは煩悩という抽象度の低いゴールではなく、より抽象度の高いゴールを設定する必要があるのです。

(苫米地英人『いい習慣が脳を変える』p41)

 

と述べていますが、「いい習慣」で「脳を変える」ためには、自分のコンフォートゾーンから脱け出すような、抽象度の高いゴール設定ということがカギになってくるのです。

 

また、

より抽象度の高い社会性を持ったゴール設定をすることで、ゴールに向かうアティチュードやハビットができあがります。それらがさらに思考の抽象度を高める、という脳に変えていくことが「いい習慣」

だとしています。

 

  • ハビット・・・「無意識の癖を含む行動性向」。毎朝歯を磨く、顔を洗うなど。
  • アティチュード・・・「物事に対する考え方」。口の中を清潔にしておくのは良い事だ、など。
  • ブリーフシステム・・・「無意識レベルで行っている行動や自身の信念」。

 

「アティチュードやハビットは、未来で起こす」とは?

「アティチュードやハビットは、未来で起こす」とは?

しかし、このような説明を聞いたとしても、具体的にどうすれば良いのか見当がつかない、という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

苫米地英人氏は、本書において、

 

 では、そのような発展的な循環をどのようにして生み出せばいいのでしょうか?

ここで考えるべきは、アティチュードやハビットは、過去で生まれるものではないこと。多くの人はそう思い浮かべますが、正しくはアティチュードやハビットは、過去で生まれるものではないこと。多くの人はそう思い浮かべますが、正しくはアティチュードやハビットは、未来で起こすのです。

(苫米地英人『いい習慣が脳を変える』p91)

 

としていますが、ここで着目していただきたい点は、

「アティチュードやハビットは、未来で起こす

という点です。

 

さらに苫米地氏は、

 

多くの人が思い浮かべるアティチュードやハビットは過去の話です。しかし、本当は過去などどうでもいいのです。

重要なのはアティチュードやハビットは、未来志向を持ち自分自身でつくらなくてはいけないということです。

(苫米地英人『いい習慣が脳を変える』p93)

 

とも述べています。

 

つまり、「習慣」というと、どうしても昨日行ったことを今日も繰り返すというイメージが強いですが、苫米地氏のいう「習慣」(アティチュードとハビット)に関しては、「未来志向を持ち自分自身でつくらなくてはいけない」のです。

 

ゴール達成のための「アサンプション・アップデート」とは?

ゴール達成のための「アサンプション・アップデート」とは?

「アティチュードやハビットは、未来志向を持ち自分自身でつくらなくてはいけない」という苫米地英人氏の考え方は、他の著作やYouTUbe動画でも述べている自分の現状(コンフォートゾーン)の外にゴールを設定するということにつながってくると思われます。

そして、ゴールを設定し、常に更新していくためには、「アサンプション・アップデート」が重要であるとしています。

 

この「アサンプション・アップデート」について、苫米地氏は、「重要なのは、ゴールを更新していくことです」としつつ、「ゴールを達成するために必要なのは何か? を考えること」が「アサンプション(推定)」であり、「アサンプションも常にアップデート(更新)していく」ことですと述べています。

 

 

 ゴール設定が重要。とはいっても、最初から何が正しいゴールなのかは分からないでしょう。

まず初めのゴールは適当でいいのです。とりあえず、その目指すべきゴールは自分の現状の外にあるということを認識することが大事です。

重要なのは、ゴールを更新していくことです。常に、今考えている自分のゴールは、本当に自分のゴールなのかと問い直していく必要があります。

ゴールは変えていいのです。根本的には、より抽象度を高めていくことが大事なのですが、それは更新していく中で、進んでいきます。

(苫米地英人『いい習慣が脳を変える』p94)

 

 次にやることは、ゴールを達成するために必要なのは何か? を考えることです。それがアサンプション(推定)です。そして、アサンプションも常にアップデート(更新)していく。それをアサンプション・アップデートといいます。

 

考えるべきは未来のことであって、確定的な話ではないので、これという決まりはないのです。だから、アサンプションで自分が確定するゴール達成のための方法を考える。そしてそれを全部更新していく。達成するのに必要なことが更新されていくと、自分の行動の優先順位が決まります。

(苫米地英人『いい習慣が脳を変える』p95)

 

「アサンプション・アップデート」は過去・ルーチンとは正反対。

「アサンプション・アップデート」は過去・ルーチンとは正反対。

このことに加えて、苫米地氏が本書において、

「自分の行動を決めるスケジュール作成は、本来、自分のゴールを達成するために大事な行為から優先順位がつくられます。

 よほど暇な人でない限りは、その日に何をやるかというのは二つ三つの可能性があるわけです。それらの優先順位を決めていくとき、アサンプション・アップデートが必要になります。」(p96)

 

「ゴールがあってアサンプションがあり、そのための行動があって、行動の調整をする。それがスケジュールというわけです。必ず常にアサンプション・アップデートを行う必要があります。アサンプション・アップデートは日々、一日中やるのです。」(p96)

 

と述べているあたりを読むと、アサンプション・アップデートを行うということ自体が、ただ何気なく同じことを繰り返す、いわゆる「ルーチンワーク」としての習慣とは正反対であることが分かるのです。

 

習慣とは「have to」ではなく「want to(したい)」。

習慣とは「have to」ではなく「want to(したい)」。

以上ここまで、苫米地英人氏の『いい習慣が脳を変える 健康・仕事・お金・IQ すべて手に入る!』という本をご紹介しながら、習慣は未来からやって来るということについて述べてきました。

「脳を変える」ための「いい習慣」とはどういうことなのか、じっくり考えたい方は、実際に本書を手に取って読んでみていただきたいと思いますが、「脳を変える」ための「いい習慣」を実践するためのポイントは、「習慣」を過去ではなく「未来」から捉えるということです。

 

そのためには、前回の記事でも述べたように自分の現状の外にゴールを設定することがまず必要になってくるのですが、それに加えて、苫米地氏が

 

  • 自分のゴールに到達するための行動は「have to」ではなく、「want to(したい)」であるべきです。」
  • 優先順位を自分の頭で考えて、やらなくていいことはやらないと〝開き直る〟ことを習慣づけるべきです。」

 

と述べていることも非常に重要になってくるように思います。

 

ちなみに本書の後半部では、

 

  • 圧倒的な知識を習得するために大量の読書をする
  • その本の著者になったつもりで読書する
  • 物事を決定するときはランダムに決めるとうまくいく
  • 自分は上手にお金を使えるか常に考えるようにする
  • 健康のためではなくIQのためにスポーツをする

 

など、「脳を変える」ための「いい習慣」が具体的に紹介されています。なかにはすぐに実践するのが難しいものもありますが、これまでの自分の習慣を見直して根本的に変えていくためには、本書の内容は非常に有益だといえます。

 

 

 

 

 

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます(^^♪

 

 

 

当ブログ「ハチミツとミトコンドリア」ではハチミツの栄養効果とミトコンドリアのエネルギーで、令和の時代の真の健康と幸福の実現、現代病の問題の多くを解決する方法について考えています。ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございます。


(なお、健康についてはそれぞれ個人差があり、誰にとっても100%正しい情報というのは考えにくいため、当ブログの記事内容については参考程度に止めておいていただければ幸いです)。

関連記事

  1. ダイエットの科学 「これを食べれば健康になる」のウソを暴く

    痩せ菌ダイエット

    『ダイエットの科学』は「「これを食べれば健康になる」のウソを暴く」。

    今回は2017年に白揚社から出版された『ダイエットの科学 「こ…

  2. 生命と人工知能の違いとは?

    進化

    生命と人工知能の違いとは?-『AI原論』3

    今回は、前回・前々回に引き続き、『AI原論 神の支配と人間の自…

  3. 21世紀の健康は<バランス>が大切なわけ

    生活習慣

    21世紀・令和の健康実現は<バランス>が大切。【2023年版】

    長引くコロナ禍における「健康」は、バランスやバランス感覚が大切…

  4. 抗生物質と人間―マイクロバイオームの危機

    腸内フローラ

    『抗生物質と人間』から考える微生物とのつき合い方。

    今回は『抗生物質と人間ーマイクロバイオームの危機』(山本太郎 …

  5. 慢性病の多くはミスマッチ病? 『人体六〇〇万年史 科学が明かす進化・健康・疾病』

    生活習慣

    慢性病の多くはミスマッチ病? 『人体六〇〇万年史 科学が明かす進化・健康・疾病』

    生活習慣病を予防するために、現代では常識で当たり前になっている…

  6. ゆがみを直す整体学

    身体

    『ゆがみを直す整体学』で身体のバランスを整える。

    今回は『ゆがみを直す整体学』(宮川眞人 著 彩図社)という本を…

特集記事

  1. 森林浴が慢性的なストレスから解放して心と身体を癒す。
  2. 体が硬い人ほど【ゆっくりヨガ】でからだを観察&マインドフルネス。
  3. 私たちと共生している腸内細菌の役割とは?
  4. やさしいせせらぎ音を脳内BGMとして流し続けることはセルフケアにおすすめ。

オススメ記事

  1. 大地とつながるアーシングが慢性的な体の不調を癒す。
  2. 21世紀・令和の健康実現は<バランス>が大切。【2023年版…
  3. エネルギー不足が「うつ」の原因のひとつである理由とは?
  4. ボディスキャンによるマインドフルネスは身体への気づきを深める…
  5. 生命力を高めるには『GO WILD 野生の体を取り戻せ!』が…

カテゴリー

『腸内フローラ改善習慣で、腸を元気にする生き方』Kindle で販売中です😊

ブログ内検索

Generic selectors
Exact matches only
Search in title
Search in content
Post Type Selectors

Copyright © 2024 copyrights.ハチミツとミトコンドリア All Rights Reserved.

 

amazonアソシエイトプログラムに参加しています。当ブログの記事には、訪問者様が製品またはサービスをamazonから購入した場合に、管理人が手数料を受け取ることがあるリンクが含まれています。

  1. ミトコンドリア

    ミトコンドリアを元気にする食事とは、代謝が良くなる食事。
  2. プチゆるダイエットは「スーパーフード」で気持ちよく

    食事

    スーパーフードが体と心に良い効果をもたらしてくれるワケとは?
  3. 【ジャラハニーの効果・効能】ハチミツ生活のために知っておきたい。

    ハチミツ

    【知っておきたい】ジャラハニーの効果・効能とは? 2024年版
  4. <呼吸>によるマインドフルネス瞑想が、心身のバランスを整える。

    呼吸

    <呼吸>によるマインドフルネス瞑想が、心身のバランスを整える。
  5. 私たちと共生している腸内細菌の役割とは?

    腸内フローラ

    知っておきたい、私たちと共生している腸内細菌の役割【腸を元気にする生き方】
PAGE TOP