マインドフルネス瞑想を始める理由とは何か?

マインドフルネス

これからマインドフルネス瞑想を始めてみる理由とは何か?

マインドフルネス瞑想とは何か

マインドフルネス瞑想をこれからの時代の真の健康と幸福のために、少しずつでも日々の生活にとりいれてみることはオススメです。

今回はマインドフルネス瞑想とは何か、あるいは、マインドフルネス瞑想を始める理由・意義について述べていきたいと思います。

 

マインドフルネス瞑想の効果は、集中力のアップなど脳のパフォーマンスを向上させるだけではなく、ストレス緩和や怒りによるイライラ対策、人間関係の調整、うつ病の治療や認知症などの予防にも注目されています。

そのため日常生活においてマインドフルネス瞑想を採り入れることは、ビジネスや健康維持に役に立つというだけではなく、生活の質や幸福感を向上させるのに効果的だと考えられますが、では、そもそもマインドフルネス瞑想とは一体何でしょうか?

 

マインドフルネス瞑想とは、一切の判断を介さずに「今、この瞬間」に注意を向ける事であり、心の状態を「気づき」に満たすことです。

そのため、このマインドフルネス瞑想は、いつ、どこででも、簡単に出来るのが特徴です。

 

そもそもマインドフルネス瞑想とは?

マインドフルネス瞑想

ちなみにこのマインドフルネス瞑想(mindfulness meditation)は、マサチューセッツ大学医学校名誉教授のジョン・カバット・ジン博士によって「マインドフルネスストレス低減法」(MBSR)として広められましたが、マインドフルネス瞑想の源流は、禅や仏教(主に上座部)におけるヴィパッサナー瞑想お釈迦さまの瞑想法)にあります。

またマインドフルネス瞑想といっても、大げさなものではなく、宗教的な体験とは切り離すことができる、ある意味、科学的な手法・スキルでもあります。したがって、初めてマインドフルネス瞑想を始めてみるのに、特別な資格はいりませんし、特定の宗教を無理に信じる必要もありません。

 

 マインドフルネス(ヴィパッサナー、観瞑想とも呼ばれる)とは、今の瞬間の現実に常に気づきを向け、その現実をあるがままに知覚して、それに対する思考や感情に捉われないでいる存在の有様を意味する言葉です。そのルーツは二五〇〇年前のブッダの教え(初期仏教)の中にあります。

(熊野宏昭『ストレスに負けない生活』 p164)

 

さらに、マインドフルネス瞑想は、気づきを入れながら瞑想を深めていくことで、感覚に没入することなく、常に対象化していくため、自分を見失うという危険性はありませんので、マインドフルネス瞑想は、「瞑想」というものに不安を感じる方でも安心して始めることができます。

しかも、マインドフルネス瞑想を続けることで培った技術は、日常生活のなかの仕事や人間関係、育児や介護、掃除をはじめとした家事全般に応用できるので、マインドフルネス瞑想を始めてみることは、毎日の生活のなかで忙しすぎるしやっかいごとばかりと感じている自分自身にとってプラスに働くことが多いといえるのです。

 

マインドフルネス瞑想の効果とは?

マインドフルネス瞑想の効果とは?

また、マインドフルネス瞑想を深めていくことで、からだやこころの健康に対する様々な効果も期待出来るようになります。

ちなみにマインドフルネス瞑想の効果・効能としては、たとえば以下が挙げられます。

 

マインドフルネス瞑想に期待できる主な効果

  • 集中力アップ
  • 観察力・洞察力アップ
  • 幸福感の向上
  • ストレスに強くなる
  • 脳の疲労回復
  • 人間関係が良くなる。

 

これからマインドフルネス瞑想を始めることの意義

これからマインドフルネス瞑想を始めることの意義

以上ここまで、マインドフルネス瞑想とは何か、ということについて述べてきました。

最初に、マインドフルネス瞑想とは、一切の判断を介さずに「今、この瞬間」に注意を向ける事であり、心の状態を「気づき」に満たすことだと述べましたが、このマインドフルネス瞑想を呼吸などによって日頃から実践することは、日々の生活をよりすこやかに過ごすための心のトレーニングになるのです。

 

私たちは誰もが、これまでの習慣や成長過程から、ひとつの物事に対して一方的な判断や思い込みをしてしまいがちです。

このような「認知バイアス」と呼ばれる、先入観や思い込み、もしくはあるひとつの見方に囚われてしまうと、一つの物事に対して、偏った見方しか出来なくなり、最後は自分自身がひどく落ち込むなど、結果的につらい思いを経験することになりかねません(かつての私自身がそうでした)。

 

そのため、マインドフルネス瞑想を始めてみる意義とは、視覚や聴覚、味覚などの感覚に対して、なるべくニュートラル(中立)に感じられるよう心のトレーニングしていこう、ということなのだと、わたし自身は考えるのです。

 

マインドフルネスでいつもの習慣・サイクルから脱け出してみる。

マインドフルネスでいつもの習慣・サイクルから脱け出してみる。

また、現代社会は、「もっと欲しい」「わかっちゃいるけどやめられない」と依存症的に同じことを繰り返してしまうヒトの脳の習性や報酬系の仕組みを利用して、思わずはまってしまうゲームや美味しい食べものなど、企業が利益のために様々な商品やサービスを生み出しています。

そのため、ストレスを感じる度に、つい魅力的な商品を高額な値段で購入したり、SNSで情報発信したあとには、たくさんの「いいね!」を求めたりすることは、当然の結果なのかもしれません。

ですが、そのような商品やサービスを消費し続けても、心が本当の意味で満たされるか分かりませんし、資本主義が作り出した欲望のサイクルには、誰もが感じていることかもしれませんが、きりがありません。

 

しかし、『あなたの脳は変えられる 「やめられない! 」の神経ループから抜け出す方法』(ジャドソン・ブルワー 著)の監訳をしている久賀谷亮氏は、本書の冒頭にある「解説 やめられない脳をどうにかする」のなかで、

 

  • 「瞑想を継続すれば、脳の仕組みから生まれるやっかいな渇望を、外敵報酬とは異なる仕方で、いわば〝内側から〟満たせるようになります」
  • 「そんな脳が手に入れば、スマホに多くの時間を奪われたり、独善的な振る舞いをして恋人を失ったり、暴飲暴食や禁煙失敗を繰り返したり、感情的になって怒鳴ってしまったり、いつまでも思考をループさせたりすることもなくなります。」

 

と述べているように、マインドフルネス瞑想の実践を継続すれば、同じ思考パターンや当たり前になっている生活サイクルから脱け出せるかもしれないのです。

 

 マインドフルネスを学べば、気づきと気遣いを深める生き方を身につけることができる。ドーパミンの分泌を求めて機械的にレバーを押し続けるよりも、あらゆる行動に注意を向けつつ、関わるものすべてを意識的に選択する生き方である。そのとき私たちは、浅い興奮に満たされるだけの人生ではなく、より幸せで健康的な人生を見出すだろう。

(ジャドソン・ブルワー『あなたの脳は変えられる』 岩坂 彰 訳 p325)

 

大切なのは地道にマインドフルネス瞑想を実践し続けること。

大切なのは地道にマインドフルネス瞑想を実践し続けること

とはいいつつも、マインドフルネス瞑想を毎日の習慣にするのは、簡単ではありません。なぜなら、なにかと一方的な判断や思い込みをしてしまいがちな場合ほど、固定観念やいつもの思考パターンにとらわれ、これまでの習慣を変えてみるというのが難しいからです。

したがって大事なのは、世の中の流行りによってマインドフルネス瞑想を試してみて、何の効果もない、得られないと思い込んで、すぐにマインドフルネス瞑想を習慣化することをあきらめてしまうことではありません。

 

実際にマインドフルネス瞑想を始めても劇的な効果を感じられる場合は少なく、むしろ退屈さを感じることのほうが多いかもしれません。

ですがだからといって、マインドフルネス瞑想自体に、たいした効果を得られなかったなど、個人的な判断を下すと、やはりこれまでの生活習慣や思考パターンに戻ってしまいます。

 

また、喫茶店で飲みものを注文する際など、何でも自由意志によって選択しているように感じられますが、自動操縦のごとく特定の刺激に対して、同じように反応しいつもと変わらない行動をとってしまっているケースは1日のなかで数多くあります。

それゆえ大切なのは、心のトレーニングとして日頃から地道にマインドフルネス瞑想を繰り返し実践し続けることなのであり、そのことで一度立ち止まり、自分のいつもの行動パターンを変えていくことなのです。

 

以上今回の記事では、マインドフルネス瞑想とは何か、あるいは、マインドフルネス瞑想を始める理由・意義について述べてみました。

最初は10秒や1分、10分でもかまわないので、マインドフルネス瞑想を、つらいコロナ禍を経たこれからの時代の健康管理やウェルビーイングの実現のために、日々の生活にとりいれてみてはいかがでしょうか?

 

 

なお、マインドフルネス瞑想の方法について関心がある方はこちらの記事をご参照ください。

【マインドフルネスとは?】

  • 過去や未来にとらわれず、「今この瞬間」に生きること
  • 感覚にとらわれることなく、感じているものごとに「気づく」こと
  • 感じていることや失敗したことによって自分を判断するのではなく、「ありのまま」の自分を確認すること
  • あらゆるものに対して幸福を感じられるようにする手段

(『図解 マインドフルネス』(ケン・ヴェルニ 著 中野信子 監訳 医道の日本社 p10)

 

【マインドフルネスの間違い】

  • 心を空っぽにし、考えを止めること
  • くつろぎや息抜きを促すようなリラクゼーション法
  • 自分のパーソナリティ(個性や性格)から逃げること(むしろ、それらを明らかにすることに繋がります)
  • 目先のことだけ考える計画性のない生活を是正するもの(マインドフルネスは過去をよく考え、そこから学ぶために心を集中させる手段です)

(『図解 マインドフルネス』(ケン・ヴェルニ 著 中野信子 監訳 医道の日本社 p10)

 

 マインドフルネスに興味を持ち、まずは挑戦してみようかなとお思いのの方にも、いや、毎日の時間を取るのはちょっと……とお思いの方にも、ぜひお勧めしたいことがある。生活の中に「マインドフル」な時間を、少しずつ作っていくことだ。

(NHKスペシャル取材班『キラーストレス 心と体をどう守るか』p191)

 

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます(^^♪

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当ブログ「ハチミツとミトコンドリア」ではハチミツの栄養効果とミトコンドリアのエネルギーで、令和の時代の真の健康と幸福の実現、現代病の問題の多くを解決する方法について考えています。ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございます。


(なお、健康についてはそれぞれ個人差があり、誰にとっても100%正しい情報というのは考えにくいため、当ブログの記事内容については参考程度に止めておいていただければ幸いです)。

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