瞑想での雑念は棚上げすることが大切ー『1日10秒マインドフルネス』

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瞑想での雑念は棚上げすることが大切ー『1日10秒マインドフルネス』

雑念は棚上げすることが大切ー『1日10秒マインドフルネス』

当ブログでは人生100年時代の真のヘルスケアについて述べていますが、今回は、瞑想での雑念は棚上げすることが大切であるということを、以前の記事でご紹介した『1日10秒マインドフルネス』(藤井英雄 著 大和書房)を取り上げながら述べていきたいと思います。

 

当ブログでは、マインドフルネス瞑想ストレス対策のために毎日の生活習慣にしてみることをオススメしていますが、マインドフルネス瞑想を始めたばかりの頃は、すぐに雑念が浮かんできて、30分どころ5分も続けられない、という悩みが生じると思われます。

しかし、以前の記事で詳しく述べたのですが、マインドフルネス瞑想で雑念が浮かんでくるのは当たり前なのです。

そのため、浮かんでくるのは仕方ない「雑念」に対して、自分が「雑念が浮かんでいる」と気づくことがまず必要になってくるのですが、問題は、雑念に囚われている間は、「雑念が浮かんでいる」こと自体になかなか気づけないということだと思われます。

 

したがって、時計のタイマー機能などを利用して、いまマインドフルネス瞑想している最中だと気づくための仕掛けを作ってみることは、雑念に対処するためのひとつの手段だといえます。

 

雑念が浮かんできても「後で考える」と決めて瞑想を続けるための「棚上げ」とは?

雑念が浮かんできても「後で考える」と決めて瞑想を続けるための「棚上げ」とは?

ところで、この雑念への悩みについて、藤井英雄氏は『1日10秒マインドフルネス』のなかで、

「人は常に思考しています。瞑想によっていったん思考を止めてマインドフルネスになってもすぐに思考が戻ってきます。この思考が雑念です。雑念が現れるのは当たり前のことなのです」

としつつ、「棚上げ」というスキルを紹介しています。

 

もしマインドフルネス瞑想を実践している間に、「明日のプレゼンのためにやるべきこと」が思い浮かんできたら、

 

  • 「選択肢1……きっぱりと瞑想をやめて仕事をする。」
  • 「選択肢2……だらだらと瞑想を続けながらも頭の中でこれからやる仕事のことや段取りなどを考える」
  • 「選択肢3……棚上げする」

 

という3つの選択肢があるというのですが、このうち三つ目の「棚上げする」とは、

「「後で考える」と決めて瞑想の対象を感じることに全力を傾けるようにする」

ことだといいます。

 

ここで藤井英雄氏がいう「瞑想の対象」とは、「足の裏の感覚、鼻を通る空気、おなかのふくらみなど、そのときに意識している部分のこと」であり、瞑想の対象に「とにかく集中するのがコツ」だと述べています。

 

では、もしマインドフルネス瞑想を実践している間に思い浮かんできたことを忘れてしまったらどうすれば良いのでしょうか?

藤井氏は「棚上げして忘れてしまったならそれはたいしたことではありません」としています。

 

雑念の中にはマインドフルネスで冷静に客観視して対処する必要があるものも。

雑念の中には、マインドフルネスで冷静に客観視して対処する必要があるものも。

もちろん、もしマインドフルネス瞑想中に今すぐにしなければ取り返しのつかない事態に陥るであろう急な用事を思い出したら、「選択肢1」の「きっぱりと瞑想をやめて仕事」をしたほうが得策です。

また、ネガティブ思考ばかりが浮かんできた場合、「その対象となるべきものが何度も浮かんでくるということは、本当に棚上げしてはいけないものだということ」だとし、さらに「棚上げによって振り払っても戻ってくる心配事や不安感、イライラや怒りなどは実際に対処する必要がある」と藤井氏は述べています。

 

要するに、浮かんでくる雑念は全て棚上げして問題解決したつもりになるのではなく、雑念のなかには、目をそらさずにマインドフルネスで冷静に客観視し、対処する必要があるものも存在するということなのです。

 

とはいっても、(これは自分の経験ですが)突然浮かんでくる雑念の多くは、「今・ここ」に集中することの重要性に比べたら自分が思っているほど「たいしたことではない」場合が多いため、雑念が浮かんできて仕方がないという方は、「後で考える」と決めて瞑想の対象を感じることに全力を傾けるようにする」棚上げを、マインドフルネス瞑想中にぜひ心がけてみてください。

マインドフルネス瞑想をわざわざする目的は、藤井英雄氏がいうように、「「今、ここ」にいることに気づいて考えることをやめる。そうやって雑念という思考を手放す練習」をすることなのです。

 

またクリエイティブな仕事をされている方で、マインドフルネス瞑想中にひらめいたアイデアをどうしても忘れたくないという方は、手元にメモを用意して、忘れないうちに書きつけておき、再びマインドフルネス瞑想に集中するのも良いかもしれません。

 

以上今回の記事では、瞑想での雑念は棚上げすることが大切であるということを、以前の記事でご紹介した『1日10秒マインドフルネス』(藤井英雄 著 大和書房)を取り上げながら述べてみました。

 

 瞑想中に雑念に気づくのはよいことです。あるがままに出てくる雑念をマインドフルネスとなり、「今、ここ」にいることに気づいて考えることをやめる。そうやって雑念という思考を手放す練習をしています。

このスキルこそ「棚上げ」という方法なのです。この棚上げの力を鍛えることこそ、ここでの瞑想の目的の一つです。

(藤井英雄『1日10秒マインドフルネス』 p98~99)

 

 

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(なお、健康についてはそれぞれ個人差があり、誰にとっても100%正しい情報というのは考えにくいため、当ブログの記事内容については参考程度に止めておいていただければ幸いです)。

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