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普段から慢性的な便秘にお悩みではありませんか?
今回は、そもそも便秘とは何か、ということについてです。
便秘は万病の元とされていますが、近年、多くの方が、慢性的な便秘に悩まされるようになりました。その便秘は長引いてしまうと、悪玉菌の増殖の原因になり、腸内環境を著しく悪化させてしまう原因になります。
そのため、健康維持のためには便秘の予防と解消のための対策が必要になってきます。
しかし、2~3日の間に排便がなされれば、その状態は「便秘」ではない可能性が高いため、その点は注意が必要であると思われます。
では便秘とはそもそもどのような状態を指すのでしょうか?
実は便秘の定義は難しいとされていますが、便秘について詳しく述べているのは、最近、便秘対策のスペシャリストとしてテレビなどでも活躍中の松生恒夫氏です。
松生恒夫氏によれば、正常な排便の量と回数は、
- 排便量は一日二〇〇グラム以下
- 含まれる水分は六〇~八五パーセント
- 回数は一日一~三回程度
であることが、一つの目安だとされているそうです(参考 松生恒夫『腸に悪い14の習慣』)。
便秘の新しい分類とは?
また松生恒夫氏は、「ただし、「おおむね二~三日に一度排便があって、腹部膨満感などの自覚症状を伴わなければ便秘とはいわない」というのが共通認識」だとしており、さらに「便秘には何らかの病気があって起こる症候性便秘と、特に病気はなく、生活習慣などが原因で起こる常習性便秘」があるとしています。
便秘といえばほとんどは「常習性便秘」のことを指しますが、症候性便秘の場合、大腸がんの可能性も浮上してくるため、念のため消化器病の専門医を受診することも松生氏は推奨しています。
そして、松生氏は、『腸に悪い14の習慣』のなかで、便秘の原因を知ったうえで判断するため、「障害部位と原因とに分ける新しい分類を提示」しています。
便秘の新しい分類
障害部位 | 原因 |
小腸 | ①術後腸管癒着症
②炎症性腸疾患 ③薬剤性 |
結腸 | ①弛緩性便秘(下剤長期運用による二次的障害か)
②大腸メラノーシス(アントラキノン系下剤長期運用による二次的障害) ③術後腸管癒着症 ④薬剤性 ⑤加齢による腸管機能低下 |
直腸・肛門 | ①直腸反射の消失
②肛門反射の消失 ③腸管切除後 |
消化管内容物 | ①偏食(食物繊維摂取量の減少)
②加齢による食事量の減少 |
ストレス | ①心理的ストレス
②物理的ストレス ③月経前症候群(PMS) |
(松生恒夫『腸に悪い14の習慣』p179より抜粋)
便秘の改善には腸内環境を良い方向へ変えていくための生活習慣が大切。
以上ここまで、松生恒夫氏の著作を参考にしながら、そもそも便秘とは何か、ということについて述べてきました。
冒頭でも述べましたが、時々排便がない日があったとしても、そのくらいではおそらく「便秘」ではないため、必要以上に心配しなくても大丈夫です。しかし、しばらくの間、まったく排便がないという慢性的な便秘が長引いてしまうと、万病の元になってしまうのは確かであるように思います。
そして便秘解消のために大切なのは、市販の便秘薬ばかりに頼ってすぐに便秘の問題を解決しようとすることではなく、腸内環境を良い方向へ変えていくための生活習慣であると考えられます。
具体的には、代謝が良くなる食事に加え、運動と瞑想などです。
便秘の解消に関しては、食事の改善だけではなく、「運動」や「瞑想」、リラックスなどによって、「入れる」と「出す」のサイクルをスムーズに回すことが大切なのです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます(^^♪
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