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ヘルシーなココナッツオイルを毎日の食生活にとりいれてみませんか?
今回は、ココナッツオイルの効果・効能が、これからの健康生活に役立つわけについてです。
中鎖脂肪酸が主成分のココナッツオイルは、
- エネルギー補給・健康維持
- ダイエット
- スキンケア(アトピー性皮膚炎にも)
などにオススメなスーパーフードです。
以前、多くのモデルや芸能人に愛用されているスーパーフードとして話題になった「ココナッツオイル」は、近頃は体に良い食べ物として宣伝されることは少なくなりましたが、ココナッツオイルは使い方次第で、生活習慣病予防や免疫機能強化、抗菌・抗炎症といった健康生活に役立つと思われます。
また、調理の際に使うサラダ油・植物油をココナッツオイルに置き換えれば、糖の代謝を妨げるとされる「プーファ」(不飽和脂肪酸)の害を防げるというメリットが生じてきます。
特に飽和脂肪酸の一種である「中鎖脂肪酸」は消化・吸収のために胆汁酸を必要とせずに、そのまま小腸の細胞に吸収され、門脈を経て直接肝臓へと運ばれるという性質があるといわれています。
その中鎖脂肪酸は肝臓で素早く分解されるので、効率の良いエネルギーとして利用されやすく、余計な脂肪が溜まるのを防いで肥満や生活習慣病を予防してくれる効果もあるといいます。
さらに、ココナッツオイルは細胞内のミトコンドリアの量を増やすともいわれています(参考 NHK BS「美と若さの新常識~カラダのヒミツ~」)。
ココナッツオイルで免疫力アップ。
さらに、ココナッツオイルは免疫力を高めていくために最適な食材だといえそうです。
たとえば『ココナッツオイル健康法』(WAVE出版)の著者であるブルース・ファイフ氏は、ココナッツオイルの免疫力を高める効果について以下のように述べています。
私に言わせれば、ココナッツは神が与えた最もすばらしい健康食品であり、日常の食事の一部として食べればさまざまな感染症からまもってくれる。ココナッツやココナッツオイルを食べることで、いろいろな病原菌をある程度は防護できるのだ。ココナッツオイルがあらゆる病気を治癒できるわけではないが、数々の病気を予防に役立つし、免疫系にかかる負荷を減らして、病気に対する体の抵抗力を高める。
(ブルース・ファイフ『ココナッツオイル健康法』 三木直子 訳 p156)
では、なぜココナッツオイルには免疫力を高める働きがあるのでしょうか? その答えはココナッツオイルの主成分である中鎖脂肪酸(MCFA)にあります。
中鎖脂肪酸のうちの特にラウリン酸には細菌の働きを抑える抗菌作用や炎症を抑える抗炎症作用があるとされています。
そのようなラウリン酸は、免疫力を向上させて感染症を防ぐ働きもあるとして注目を集めています。じつはラウリン酸はもともと母乳に含まれているものであり、免疫力を持たない赤ちゃんの免疫力を高める働きがあるのです。
ちなみにスーパーフードのカリスマ、デイビッド・ウォルフ氏は、ココナッツオイルをはじめとしたココナッツ製品は、
- 「抗ウイルス、抗真菌、抗菌作用がある飽和脂肪酸を含んでおり、ウイルス、バクテリア、真菌の増殖を抑制するため免疫系にとって重要です」
- 「MCFAは免疫系、甲状腺、神経系、皮膚にとって良い効果をもたらし、速やかにエネルギーを供給します」
と述べています(参考『スーパーフード』医道の日本社)。
そのほか、ココナッツオイルは認知症の予防や改善に効果的だとして話題になりましたが、ただ普段の食事に加えて摂取すれば認知症を予防できたり、改善されたりするわけではないので、その点は注意が必要です。
ココナッツオイルの人気が高いスーパーフードなワケとは?
ところで、ココナッツはココヤシの種のことを指し、数多くあるヤシ科の植物の1種です。木の高さは通常20メートルから30メートルあり、幹の太さは大きいもので40センチほどもあるといいます。
ココヤシの原産地ははっきりと分かっていないといわれていますが、ココナッツの生産量が世界一なのはフィリピンです。
ココナッツは捨てるところがないといわれるほど生産性が高く、木も葉も実も、全てが活用され、古代インドの言語であるサンスクリット語では、ココヤシを「カルパヴリクシャ(生命の木)」と呼んでいるそうです。
栄養豊富なココナッツは、ココナッツウォーター、ココナッツオイル、ココナッツバター、ココナッツミルク、ココナッツシュガーなどに利用されています。
特にココナッツオイルは、冒頭でも述べましたが、中鎖脂肪酸のエネルギー効率が良く、ダイエットにも効果的だとして、ここ数年の間に、世界中のモデルやセレブ達によって愛用されていることにより、スーパーフードとして爆発的に人気が高まりました。
先程の『ココナッツオイル健康法』の著者であるブルース・ファイフ氏によれば、アメリカではココナッツオイルは、飽和脂肪酸が多く含まれていることから心臓病の原因になると長い間、思われていたそうです。
その理由には、アメリカ大豆協会が1990年代からココナッツオイルなどのトロピカルオイルを体に悪いものだとし、体に悪影響を与えるトランス脂肪酸を含む水素添加油を広めようとしたことが歴史的背景としてあると、『ココナッツオイル健康法』のなかで述べられています。
ココナッツは、何千年も前から太平洋諸島の住民が主食としている食べ物だ。彼らは毎日、キロ単位でココナッツを食べる。もしも本当に、私たちが信じ込まされているほどココナッツが有害なものならば、常識的に考えて、島の住民たちはずっと前に死に絶えているはずだ。だが、彼らが現代的な食べ物を取り入れる以前は、心臓病やその他の変性疾患はほぼ皆無だったのである。島の住民たちの間に心臓病が見られるようになったのは、ココナッツとココナッツオイルをたっぷり含む伝統食の代わりに、現代的な加工食品と精製植物油を食べるようになってからのことなのだ。
(ブルース・ファイフ『ココナッツオイル健康法』三木直子訳 p74)
しかし、ブルース・ファイフ氏がこのように述べているように、ココナッツオイルはからだに良い脂肪酸をたっぷり含んだ栄養豊富な「スーパーフード」なのです。
飽和脂肪酸が主成分で海外の食べ物であるココナッツオイルに対して批判的な意見を持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、私自身は、ココナッツオイルを何年も健康維持や認知症予防、スキンケアのために愛用しています。
なお、ココナッツオイルによるダイエットに関心がある方はこちらの記事をご参照ください。
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