サラダ油と認知症の関係とはー『サラダ油をやめれば認知症にならない』

サラダ油が認知症を引き起こす?ー『サラダ油をやめれば認知症にならない』

サラダ油と認知症の関係とは

認知症予防対策のために、サラダ油の使用量を少しでも減らしてみませんか?

今回は『サラダ油をやめれば認知症にならない』という本を取り上げながら、サラダ油と認知症の関係について述べていきたいと思います。

 

以前の記事で、サラダ油を控えることが糖尿病対策につながる理由について述べましたが、サラダ油は認知症の発症にも関係していそうです。

近年は65歳以下の「若年性認知症」に悩まされる方が増えてきていますが、40代や50代でも認知症を発症してしまうリスクが増加の一途をたどっているのは、もしかしたらサラダ油に含まれるリノール酸が関係しているのかもしれないのです。

 

実はリノール酸は200℃前後に加熱されると、「ヒドロキシノネナール」が急激に増加すると言われているのですが、この「ヒドロキシノネナール」は、脳科学専門医の山嶋哲盛氏によれば、神経細胞を酸化させ、サビつかせたり死なせたりしてしまうと言います。

また、そのことによって脳の神経細胞同士の情報伝達を行っている「シナプス」の働きも鈍らせ、脳内の神経細胞同士のネットワークに悪影響を与えるのです。

そして物忘れや注意力の低下が頻繁に起こるようになるというのです。

 

サラダ油によって脳の神経細胞が死に至るシナリオとは?

「ヒドロキシノネナール」は、神経細胞を酸化させ、サビつかせたり死なせたりしてしまう

認知症・アルツハイマー病の発症原因としてよく知られているのは、タンパク質のゴミと呼ばれる「アミロイドβ」です。

しかし山嶋哲盛氏によれば「アミロイドβが蓄積しているにもかかわらず、ボケ症状とは無縁でむしろ明晰な頭脳を持ち、人生を謳歌している高齢者も少なからず存在することが判明」してきているといいます。

そのため、必ずしもアミロイドβの蓄積が認知症の根本原因ではないのでは、という見方が近年、研究者の間でも増えているそうなのです。

そしてアミロイドβの代わりに山嶋哲盛氏が有力視しているのが「ヒドロキシノネナール」と呼ばれる毒性物質なのです。

 

山嶋氏は『サラダ油をやめれば認知症にならない』のなかで、「カルパイン―カテプシン仮説」を唱え、脳の神経細胞が死に至るシナリオとして以下を提示しています。

 

①サラダ油の摂取

②体内とくに脳内にヒドロキシノネナールが蓄積する

③ヒドロキシノネナールによって神経細胞の生存に必須の「熱ショックタンパク質70」が、特殊な酸化損傷(カルボニル化)を受ける

④熱ショックタンパク質70はカルパインによって分解されやすくなる

⑤熱ショックタンパク質70が激減して、リソソーム膜が破れ、神経細胞が死んでいく

(山嶋哲盛『サラダ油をやめれば認知症にならない』 p37)

 

「ヒドロキシノネナール」は、「アミロイドβ」よりも、認知症を発症させる要因!?

ここまでの内容を簡単にまとめますと、サラダ油の主成分であるリノール酸が高温で加熱されると急激に増える「ヒドロキシノネナール」という毒性の物質が、体内に拡散すると、結果的に脳の神経細胞を死なせてしまう原因になるということなのです。

 

また、山嶋哲盛氏によれば「ヒドロキシノネナール」は、「サラダ油の主成分であるリノール酸が200℃前後に加熱されると急激に増え、これが体内に入ると、まるでドミノ倒しのように細胞膜のリン脂質を酸化し、ついには、神経細胞だけではなくあらゆる臓器の細胞を死に追いや」るそうです。

そして「脳の神経細胞は死んでしまい、最終的には「海馬」という「記憶の指令センター」が萎縮」してしまうと述べています。

 

さらに山嶋氏は、「神経細胞の酸化はうつ状態をひき起こすだけではなく、イライラしたり落ち込みやすくなったり、学習障害が起きたり、心の病を引き起こすリスクを高め」るともしています。

 

したがって、高齢者だけではなく、30~40代のまだ若いうちからの認知症の発症を防いでいくためには、サラダ油が多く使われている揚げ物やファストフード、加工食品などの食べ過ぎに気をつけ、油の選び方、摂り方を変えていくことが大切であるように思われます。

そのための具体案としては、たとえば、調理の際、サラダ油の使用量を減らし、代わりに、飽和脂肪酸が主成分のココナッツオイルやバター、ギーなどを使ってみることが挙げられます。

 

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございます(^^♪

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(なお、健康についてはそれぞれ個人差があり、誰にとっても100%正しい情報というのは考えにくいため、当ブログの記事内容については参考程度に止めておいていただければ幸いです)。

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