今回は知っておきたいミネラルの栄養学としてナトリウムの効果と働きについて述べていきたいと思います。
ナトリウムは、生体にとって極めて重要な電解質のひとつで、その多くが細胞の外側の血液や組織間液(細胞外液)に陽イオンとして存在しています。
また、ナトリウムの主な働きとしては、体液の浸透圧の維持があり、カリウムと相互に作用しながら、細胞膜を介した細胞内液と細胞外液の間の血漿浸透圧を一定に維持することで、循環血液量を調整しています。
さらに、神経細胞や心筋細胞などの電気的興奮性細胞を興奮させる働きや、グルコースやアミノ酸などの栄養成分を効率よく細胞内へ吸収する働きもあります。
ナトリウムは食塩としてスナック菓子やインスタントラーメンなどの加工食品に多く含まれています。それ以外では梅干しやしょうゆ、漬物などにも含まれています。
欠乏症に関しては、ナトリウムは塩素と結合した塩化ナトリウム(食塩)として食品から摂取されることが多いため、不足することはありませんが、大量の汗をかいた際に塩化ナトリウムが失われると、食欲不振や吐き気などが起こることがあるとされています。
一方、もし食塩を摂り過ぎた場合は、むくみや高血圧の原因になると言われています。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。