日々のマインドフルネス実践は、「孤独」の処方箋。

孤独論

日々のマインドフルネス実践は、「孤独」の処方箋。

河原×ウォーキング・マインドフルネスで、孤独なのにつながっている生き方を実践。

普段、友達がいなかったり、話し相手がいなかったり、居場所がなかったりして、「ひとり」がつらいと感じることはありませんか?

今回は、日々マインドフルネスを実践することは、「孤独」の処方箋であるということについてです。

 

今・ここに気づくための「マインドフルネス」を実践することは、つらい孤独感をやわらげるのにも役立ってくれます。

社会的に孤立してしまうと、たとえば、自分のことを誰も理解してくれない、あの人はきっとわたしのことをバカにしているに違いない、この先ひとりでやっていけるか不安だ、友達がいない俺はなんて駄目なヤツなんだろう、といったことを考え、自分自身を責めたり、余計なことを妄想したり、罪悪感にとらわれたりしてしまいます。

 

しかし、ひとりでいる時にこそマインドフルネス瞑想を実践すれば、ネガティブな思考パターンを変化させ、「今・ここ」への気づきの機会を増やしていくことが出来ます。

 

ちなみに頭のなかで妄想したり、不安や憎しみにとらわれたりするのは、こころの性質として自然なことですので、決して悪いことではありません。

そもそもネガティブな感情は、想定外の困難な状況に置かれた時に生じてくるものです。

たとえば超大型台風が迫っていたら誰でも不安になりますし、そのことで大事な出張のために予約していた飛行機がいつ飛ぶのか、ずっと分からなければ、次第に怒りや憎しみが生じてくるかもしれません。

すなわちネガティブな感情の多くは、不安定・不確実な状況に置かれた時に生じてくるものです。

 

マインドフルネス瞑想を実践することで、いつもの決まった反応パターンから抜け出す。

そのため、ひとりぼっちの時に何らかのネガティブ感情にとらわれたとしても、そのことは心の性質として当たり前のことですので、自分を責めたりする必要はないのです。

それよりも大切なのは、そういった感情が今浮かんでいることに出来るだけ早く気づくようにすることです。

すなわち、ネガティブな感情にとらわれるのは仕方ないのですが、苦しみや寂しさ、イライラやモヤモヤなど、浮かんできた感情をいつまでも長引かせるのではなく、あえて「今・ここ」を意識することによって、そのような感情が浮かんでいることに気づくようにしてみるのです。

 

たとえば、臨床心理士の熊野宏昭氏は、「マインドフルネス瞑想の戦略」は、自分のいつもの体験に気づいて、「いつもの反応を止めることによって、そのパターンから抜け出すということです」と説明しています(注1)。

さらに、

どう生きていいかわからないような今の世界を生き抜いていくためにも、出来事の全体を感じて、よりよい行動を選べる能力を高めていくことは大切です。その能力がマインドフルネスによって身につきます。

と述べています。

 

 

つまり孤立感につきまとわれ、一人になるたび、孤独であることがつらい・寂しいと感じていたとしても、マインドフルネス瞑想を実践することで、いつもの決まった反応パターンから抜け出せる可能性が高くなるのです。

 

また脳科学者の茂木健一郎氏は、

  • 「マインドフルネスとは、とらわれをなくして、「今、ここで起こっていることをそのまま受け止める心理的な態度のこと」
  • 「マインドフルネスになるには、何か/誰かと隔絶された状態のほうが容易」
  • 「マインドフルネスと孤独は、極めて親和性が高い」

としています(注2)。

 

すなわち、私自身常々思うことですが、「マインドフルネス」であることと、「孤独」がつらいと感じ、あれこれと思い悩んでいる状態は矛盾するのです(同時には成立しないということ)。

 

 

注釈

1 『実践! マインドフルネスDVD 体験に気づき、反応を止め、パターンから抜け出す理論と実践』 熊野宏昭 著 サンガ

2 『孤独になると結果が出せる』 茂木健一郎 著 廣済堂出版

 

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます(^^♪

 

 

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(なお、健康についてはそれぞれ個人差があり、誰にとっても100%正しい情報というのは考えにくいため、当ブログの記事内容については参考程度に止めておいていただければ幸いです)。

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