今回は、断食(ファスティング)による食べない健康法が、免疫力アップにつながる、ということです。
前回の記事では半日断食(ファスティング)が病気予防にオススメである、ということについて述べましたが、時々、食べない健康法として、断食(ファスティング)を行うことは、免疫力のアップにもつながるように思います。
断食(ファスティング)による食べない健康法と免疫力の関係について詳しく述べているのは、医師の石原結實氏です。
石原結實医師は、『「食べない」健康法』(PHP文庫)のなかで、
食べすぎはありとあらゆる病気の患者を増やし、いくら医師が増えても、医学が発達しても対処できない症状を招く。
なぜなら「食べすぎ」は、免疫力を低下させるからだ。「免疫」とは文字通り、「疫=病気」を免れるために、体に備わった能力のことである。簡単に言えば、我々の体の血液の中を勝手に泳ぎ回っている「白血球」というアメーバ様の単細胞生物の力のことを言う。
(中略)
我々が、お腹一杯に飲食すると、食物中の栄養素が胃腸から血液に吸収されて、血液中の栄養状態もよくなる。すると、それを食べた白血球も満腹になり、外からバイ菌やアレルゲンが侵入してきても、体内でガン細胞が発生しても十分に、食べようとしない。つまり、「免疫力」は落ちるのである。
逆に、我々が空腹の時は、血液中の栄養状態も低下し、白血球も充分に栄養を摂れず空腹になるので、バイ菌やアレルゲン、ガン細胞を貪食、処理する能力が高まる。つまり、免疫力は増強するのである。
(石原結實『「食べない」健康法』)
と、述べています。また、フランスの医師であるフレデリック・サルドマン氏が『薬のいらない生き方』(サンマーク出版)のなかで、
からだの細胞の奥底には、おどろくべき力が眠っています。それを使えば、まるで自己再生するかのように、からだを若返らせることができます。
この力を目覚めさせるいい方法があります。それは、短時間の断食を定期的にくりかえすことです。
(フレデリック・サルドマン『薬のいらない生き方』山田美明 訳 p54)
と述べている点も、注目に値します。
前回の記事「半日断食(ファスティング)が病気予防にオススメである」でも述べましたが、時々、半日程度、食べない時間を作るための断食(ファスティング)を行うことは、お金がかからない究極の健康法のひとつだといえそうです。