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当ブログではハチミツとミトコンドリアで真の健康を実現する方法について考えていますが、今回は水素がミトコンドリアを活性化する理由について述べていきたいと思います。
ミトコンドリアを活性化するのに、「水素」は注目であるように思われますが、ここでいう「水素」とは<水素水>などに含まれている「水素分子(H₂)」のことです。
この「水素分子(H₂)」はミトコンドリアを活性化し、ダイエットやアンチエイジングにも効果的だとして数年前から話題になっています。
では、なぜ水素(H₂)がミトコンドリアを活性化してアンチエイジングなどにも効果的なのかといえば、水素には老化の原因である活性酸素を除去する働きがあるからです。
活性酸素は、ミトコンドリアが「ATP」と呼ばれるエネルギー通貨を生み出す際に、どうしても生じてしまうものです。
また、活性酸素には、
- スーパーオキシドラジカル
- 過酸化水素
- 一重項酸素
- ヒドロキシルラジカル(ハイドロキシルラジカル)
といった種類があり、それぞれ性質が違い、違った悪さをするとされています。しかし活性酸素のなかで特に凶暴なのはヒドロキシルラジカルだといわれているのです。
水素分子は活性酸素「ヒドロキシルラジカル」を選択的に除去する。
「ヒドロキシルラジカル」に関しては、「スーパーオキシドラジカル」の100倍もの酸化力を持つとも言われ、「悪玉」の活性酸素として、遺伝子や細胞膜を傷つける主な原因になっています。
しかし水素分子(H₂)は、細胞内の必要な場所に素早く到達して、悪玉活性酸素である「ヒドロキシルラジカル」を選択的に除去するという特質があることが、日本医科大学教授の太田成男氏の研究チームによって明らかになったのです。
また太田成男氏は、ミトコンドリアの研究者として知られており、『体が若くなる技術 ミトコンドリアを増やして健康になる』『水素水とサビない身体 悪玉活性酸素は消せるのか』などの著作があります。
その太田成男氏は、瀬名秀明氏との共著『ミトコンドリアのちから』のなかで、水素に関して、以下のように述べています。
培養細胞にアンチマイシンAという物質を添加すると、第4章でも述べた電子伝達系の複合体の働きが一部阻害されて、スーパーオキシドや過酸化水素が発生し、さらにそこからヒドロキシルラジカルもできてくる。それら活性酸素の発現量を、細胞の染色技術を駆使して測定しつつ、溶液に溶かした水素ガス(水素分子)を添加したときにどうなるかを調べた。すると水素ガスはヒドロキシルラジカルだけを選択的に減らすことが確かめられた。
(太田成男・瀬名秀明『ミトコンドリアのちから』 p220)
しかも水素分子はミトコンドリアの中だけでなく核の中のヒドロキシルラジカルも除去して、細胞のミトコンドリアと核の両方を守ることもわかったのである。これは水素分子が非常に小さいため、生体の脂質膜を容易に通り抜けることができるからだ。他のいくつかの測定方法でも注意深く調べてみたが、やはり水素分子がヒドロキシルラジカルを選択的に除去し、スーパーオキシドや過酸化水素には影響を及ぼさないという結果が得られた。
(同 p220~221)
水素は活性酸素を除去してミトコンドリアを活性化する。
「ヒドロキシルラジカル」のような悪玉の活性酸素はミトコンドリアの機能低下の原因にもなりますから、もし水素によってヒドロキシルラジカルだけが除去されれば、その分、ミトコンドリアも元気に活動できるようになるのです。
また、太田成男氏は『ここまでわかった 水素水最新Q&A』のなかで、「水素水を飲むと胃からグレリンというホルモンが出て、脳神経を護ったり、副交感神経を優位にしたりする」と述べていますが、「最近は、グレリンがミトコンドリアを活発にすることもわかっています」としていることも注目に値します。
さらに、動物実験とヒトへの臨床試験によって確認された、水素分子がもたらす医療効果としては、以下などが挙げられています。
- 糖尿病の改善
- 酸化ストレス抑制
- アレルギー性疾患抑制
- 神経変性疾患抑制(パーキンソン病、アルツハイマー病など)
- 動脈硬化抑制
- 放射線障害抑制
- 薬剤副作用抑制
- 腎機能/腎移植障害抑制
(参考 深井有『水素分子はかなりすごい』)
ところが、水素分子(H₂)が含まれた水素水が社会的ブームになると共に、水素水の健康効果に関しては極めて怪しいとする言説も広まるようになりました。
そのため、水素水には本当に健康に対する効果があるのかどうか、懐疑的になっている方も多いのではないでしょうか?
しかし太田成男氏は『ここまでわかった 水素水最新Q&A』の「はじめに」で、以下のように述べていることは、傾聴に値するように感じます。
今までの研究結果の中には、従来の医薬品と水素の効果を比較して、医薬品をしのぐ結果が発見された例がたくさんあります。しかも、副作用がほとんど認められません。効果が顕著であればあるほど副作用があるというのが従来の常識でしたから、今までの常識とはずいぶん違います。
少なくとも、動物実験においては、水素の効果は間違いないと断言できる段階にまで達しています。
これらの研究を実際にヒトに応用するとなると、臨床試験が必要となります。ヒトを対象とすると、さらに慎重に慎重を重ねなくてはなりません。
現在は、先導的研究として臨床試験の20歳以上の論文がすでに発表され、これから次々とヒトを対象とした研究結果が報告されることになっています。
おそらく、近い将来には、多くの病気の治療と病気発症のリスク低減について、ヒトに対して有効であると理解されるようになるでしょう。
(太田成男『ここまでわかった 水素水最新Q&A』p15~16)
水素はミトコンドリアの活性化のために必要?
もちろん、水素分子が含まれた水素水や水素サプリメントの効果効能に関する、健康に対してのエビデンスは、揃ってきているとはいえ、まだ研究途中であるため、水素の効果効能を信じるかどうかは、人それぞれに委ねられると思います。
しかしミトコンドリアの観点から見れば、活性酸素のうちの「ヒドロキシルラジカル」を選択的に除去する抗酸化作用のある水素(H2)は、ミトコンドリアを元気にする生活のために必要だと当ブログでは考えています。
また、「プラシーボ」ではなく、もし科学的真実によって水素水の健康効果が確かに示されるならば、超高齢社会を迎える日本において、水素水を単なる流行で終わらせてしまうのは非常にもったいないとも思われます。
つまり、もし水素水の健康効果が確かであれば、来たるべき未来の医療のために、水素分子(H2)は役立ってくれると思われるのです。
現段階では、水素水の商品は清涼飲料水の範疇の食品です。「ただの水」ではなく、水素が入っている清涼飲料水です。水素水という清涼飲料水を販売しても、法律的には何の問題もありません。
また、水素ガスは、食品の形状をしていないので、体内に吸入してはダメだという規制はないようです。安全性という点で問題になる可能性は少なからずあるでしょう。
科学的真実は、社会の仕組みによって変わることはありません。
しかし、水素水の効果がますます明確になって、科学的真実の域に達しても、人類がその恩恵を受けるのは、社会的な合意が必要なのです。
(太田成男『ここまでわかった 水素水最新Q&A』p17)
水素水の効果効能を信じるかどうかは人それぞれで良いと思いますが、「水素水」の効果効能を最初から「インチキ」「オカルト」だと決めつけてしまうことは、もしかしたら、ミトコンドリアを活性化することによる医療への可能性を奪ってしまうのかもしれません。
ちなみに、我が家ではミトコンドリアの健康のために株式会社日本トリムの電解水素水整水器を導入しています。
もし水素水生活を始めたい場合は、お値段も手ごろで長期的には経済的な、株式会社日本トリムが販売する【トリムイオンNEO】などの電解水素水整水器がオススメです。