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今回は、『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』(辻直樹 著 PHP新書)を取り上げつつ、水素水と本当のアンチエイジングの関係について述べていきたいと思います。
この辻直樹氏の『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』は、水素の抗酸化作用やアンチエイジング効果について書かれた一冊ですが、前半では、「水素水」の効果効能のことよりも、「酸化」「糖化」「炎症」を防ぐことが、老化を防ぐこと、すなわち<アンチエイジング>につながっていくということが述べられています。
そのため、辻直樹氏による『なぜ水素で細胞から若返るのか』は、本当のアンチエイジングとは何か、ということを考えさせられる一冊です。
では、この、
- 「酸化」
- 「糖化」
- 「炎症」
とは何でしょうか?
体内で起こっている「糖化」や「炎症」は生活習慣病の原因になる。
体内に増えすぎた活性酸素がからだの細胞をサビつかせてしまう「酸化」が、老化を促してしまうことはよく知られています。
しかし近年は活性酸素の増えすぎである「酸化」以外にも、体内で起こっている「糖化」や「炎症」といった現象が、老化だけではなく、糖尿病や認知症といった生活習慣病の原因になるとして、注目されています。
このうち「糖化」とは、辻氏によれば「タンパク質と糖がくっついて起こる現象のこと」で、
「血液中に余分な糖分があると、体内のタンパク質に糖や脂質が結びつき、タンパク質を変性させ、蛋白糖化反応最終生成物である「AGE(終末糖化産物)」をつくり出してしまう」
といいます。
ちなみにこの「AGE(終末糖化産物)」は、特にアルツハイマー型認知症の発症との関係性も指摘されています。
また、「炎症」に関しては、
「AGEは臓器や組織だけでなく、細胞一つひとつに間接的に悪影響を与えます。細胞の表面には、外からの情報を受けとる役目をする「RAGE(終末糖化産物受容体)」と呼ばれるアンテナがあり、その働きによって「サイトカイン」が活発化し、免疫反応によって「炎症」がおこるという仕組みです。
(辻直樹『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』p53)
と述べています。
そして、その「炎症」を不必要に起こすきっかけは、活性酸素が増えすぎることで起こる「酸化」にもあると言いますから、「酸化」「糖化」「炎症」の三つはそれぞれ関係し合っているのです。
さらに、辻直樹氏はアンチエイジングのために一番大切なことは何かと訊かれたら、「個人的には「血管を守れ」」と答えるといいます。なぜなら「血管の老化による障害は、臓器を選ばないから」だそうです。そして、以下のようにも述べています。
血管に障害を起こす原因は、細胞レベルで発生する「酸化」「糖化」「炎症」です。とくに糖質が「酸化」することによって起こる、慢性的で持続的な「酸化」から「炎症」へつながる反応は、血管内皮細胞や血管の外膜に大きな影響を与え、機能障害を引き起こし、血流を途絶えさせることになります。
(辻直樹『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』p153)
そのため、「酸化」「糖化」「炎症」を抑えることが、血管の健康を維持することにもつながり、そのことが「アンチエイジング」にもなるのだと考えられます。
本当のアンチエイジングはデトックスしてから。
ところで、「アンチエイジング」というと、「アンチエイジング」のために、普段やってはいないことをやるというイメージを持っている方は、多いのではないでしょうか?
しかし、辻直樹氏が考える「アンチエイジング」は、普段の生活に単にサプリメントなどをプラスしていく足し算ではなく、余計なもの、不必要なものを最初に減らしたうえで、必要なものだけをプラスしていくことだといいます。
私が行なっているアンチエイジングは、病気にさせる、あるいは老化を促進させるものを身体から抜く、「ディフェンスの治療」からスタートします。身体にとって不要なもの、害になるものを解毒したうえで、その人にとって必要なものをプラスするという考えです。解毒するためには、食べ物や生活習慣を変える必要性があります。そのうえで、解毒にも有効だとされている「水素」を利用するのです。
(辻直樹『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』p36)
つまり、最初に引き算を行ない、そのあとに足し算をすることだと述べているのですが、体内に溜まった不要なものをデトックスしたうえで、アンチエイジングのために採り入れることが有効なのが、「水素」なのです。
人の身体を老化させる大きな敵は、「酸化」「糖化」「炎症」です。これらが細胞そのものを錆びさせ、器としての身体を蝕み、病気や老化へと導く諸悪の根源であることは、少し勉強している医学者であれば、誰もが知っていることです。
なかでも、もっとも身体に悪影響を与えているのが「活性酸素」です。その活性酸素の解毒に高い有効性を示すのが「水素」であることが、ここ十年で証明されつつあります。「水素」は究極の抗酸化物質であり、細胞レベルの解毒を助ける力を持っています。つまり、「水素治療」を行うことで、身体の「老化」を抑制することが可能だといえるのです。
(辻直樹『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』p24)
「水素」が活性酸素の発生を抑えることによって、体内で起こるさまざまな「炎症」が抑止され、組織や細胞、血管などが「糖化」するのを防ぐことができます。体調が悪くなるとき、どこかが痛むとき、体内では「酸化」「糖化」「炎症」が起きています。この三つの劣化作用を放置しておけば、細胞も臓器も老化の一途をたどってしまうわけですが、「水素」を使えば老化を抑制することが可能です。
(辻直樹『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』p6)
「酸化」「糖化」「炎症」を防ぐことで健康維持&病気予防。
以上ここまで、辻直樹氏の『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』について述べてきましたが、
- 「酸化」
- 「糖化」
- 「炎症」
が体内で慢性的に起きてしまっていることは、広い意味で病気のリスクを高めてしまっているといえます。
逆に言えば、運動不足や食生活の乱れ、ストレスの多い生活などは、「酸化」や「糖化」、「炎症」を引き起こしやすくなりますので、体内で「酸化」「糖化」「炎症」が起きていない状態を目指していくというのが、健康維持と病気予防につながるということになると思います。
そして、その「酸化」「糖化」「炎症」を抑えるために鍵を握るのは、やはり「水素水」に含まれている「水素分子」(H₂)であるように感じられます。
もちろん、水素水を飲むだけで「酸化」「糖化」「炎症」を完全に抑えられるわけではありませんが、余計なストレスを減らすなど、毎日の生活習慣を見直したうえで水素水を飲むようにすることは、本当のアンチエイジングにつながっていくように思われるのです。
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