無理なく運動を続けていくためのヒケツとは?

無理なく運動を続けていくためのヒケツとは?【健康長寿の実現&認知症予防対策】

無理なく運動を続けていくためのヒケツとは?

最近、コロナ禍に慣れすぎることで在宅時間が多く、そのことで座ってばかりの深刻な運動不足に陥ってはいませんか?

今回は無理なく運動を続けていくためのヒケツについてです。

 

以前、「運動」はなぜ40代からの健康長寿&認知症予防に効果的なのかということについて述べました。

適度な「運動」は健康維持と健康長寿の実現、さらに40代からの認知症予防対策のために大切ですが、しかしながら運動の問題点は、やる気が続かない場合があるということです。

たとえば、何時間も仕事でデスクワークを行ったり、おうち時間でスマートフォンの画面を眺め続けたりするのであれば、その分、最低でも30分程度の有酸素運動を実践したほうが、脳と体の健康維持のためには良いのですが、座り続ければ座り続けるほど、体を動かすのが億劫になってしまいます。

 

このことに関して、たとえば神経科学者・認知心理学者のダニエル・J・レヴィティン氏は『サクセスフル・エイジング 老いない人生の作り方』(俵晶子 訳)のなかで、

 

 運動は、メタボリックシンドロームと呼ばれる、心臓病、脳卒中、糖尿病のリスクを大幅に高める一群の症状――高血圧、高血糖、腹回りの過剰な体脂肪、コレステロール値や中性脂肪の異常――を抱えている人には、特に有用、いや不可欠です。
としながらも、

運動の問題点の一つは、ダイエットと同様に、続けるのが困難な、野心的すぎる計画で始めてしまうことです。大多数の人は、興味を失ったり、つまらなくなったり、日常生活にうまく組み込めなかったりするせいで、そうした計画をやり通すことができません。

 

としています。

 

では、無理なく運動を習慣にするコツは何かといえば、ハードな運動をするためにトレーニングジムに通うのではなく、散歩やウォーキングから始めるなど、最初のハードル設定を低くすることです。

もしハードルを高くしすぎると、運動が習慣になっていない場合、今の気温や体調、これから雨が降るという天気予報などを理由に、今日はやめておこうと、運動をする決断を回避してしまいがちになります。

 

ちなみに20代の頃、わたしは習慣として運動するのが苦手でしたが、もし思い切って運動を開始することが出来れば、あとはモチベーションを高めようとしなくても、勝手に続けたくなっていくことを、今は経験として知っています。

すなわち運動を続けるうえで肝心なのは、とりあえず、最初の一歩を踏み出すことなのです。

(そのためには『小さな習慣』という一冊が役立ちます。)

 

またどのくらい運動をすれば良いのかということに関しては、たとえば以前の記事で紹介した『スマホ脳』のなかで、精神科医のアンデシュ・ハンセン氏が、

「脳から見れば、ただ散歩するだけでも驚くほどの効果がある。とにかく大事なのは運動をすること。それで心拍数が上がればなおよい」

「最大限にストレスレベルを下げ、集中力を高めたければ週に3回45分、できれば息が切れて汗もかくまで運動するといい」

としていることが参考になります。

 

自分自身の体力に合わせて、自分自身が心地良くなれるような適度な運動を心がける。

自分自身の体力に合わせて、自分自身が心地良くなれるような適度な運動を心がける

しかし科学的に正しいとされる運動時間にこだわらず、自分自身の体力に合わせて、自分自身が心地良くなれるような適度な運動を心がけるほうが、結果的に長続きします。

 

また、「限界を感じるような激しい運動をすると、筋肉細胞から炎症性のサイトカインがどんどん分泌されてしまうために、マイナスの影響のほうがはるかに大きなってしまう」(参考 熊沢義雄『ガン、動脈硬化、糖尿病、老化の根本原因 「慢性炎症」を抑えなさい』)といいますので、くれぐれも運動のやりすぎには注意が必要です。

 

脳のためにどのくらい運動すればいいのかと尋ねられたら、わたしは、まずは健康になることを目指し、自分への挑戦をつづけることが大切だと話している。なにをどのくらいすればいいのかは人それぞれだが、研究が一貫して示しているのは、体が健康になればなるほど、脳はたくましくなり、認知力の面でも、情緒の面でも、よくはたらくようになるということだ。体を快調にすれば、心もそれに従うのだろう。

(ジョン J.レイティ『脳を鍛えるには運動しかない』 野中香方子 訳 310頁)

 

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます(^^♪

 

『40代からの健康長寿&認知症予防対策 食事・運動・瞑想でゆっくりアンチエイジング』 塩川水秋 著

AmazonKindleで販売中です😊

 

 

 

当ブログ「ハチミツとミトコンドリア」ではハチミツの栄養効果とミトコンドリアのエネルギーで、令和の時代の真の健康と幸福の実現、現代病の問題の多くを解決する方法について考えています。ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございます。


(なお、健康についてはそれぞれ個人差があり、誰にとっても100%正しい情報というのは考えにくいため、当ブログの記事内容については参考程度に止めておいていただければ幸いです)。

関連記事

  1. 水素水とアンチエイジングの関係とは?-『なぜ水素で細胞から若返るのか』

    アンチエイジング

    水素水と本当のアンチエイジングの関係とは?-『なぜ水素で細胞から若返るのか』

    今回は、『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイ…

  2. 『デトックスの極意 最強のアンチエイジング』で慢性的な体調不良を克服。

    デトックス

    『デトックスの極意 最強のアンチエイジング』で慢性的な体調不良を克服。

    今回は『デトックスの極意 最強のアンチエイジング』(福田カレン…

  3. インターバル速歩はなぜ健康長寿&認知症予防に効果的なのか? 『ウォーキングの科学』

    運動

    インターバル速歩はなぜ健康長寿&認知症予防に効果的なのか? 『ウォーキングの科学』

    近頃、おうち時間が増えると共に、運動不足によって体力が低下して…

  4. 水素水の抗炎症効果と抗アレルギー作用が注目なわけとは?

    慢性炎症

    水素水の抗炎症効果と抗アレルギー作用がアンチエイジングに注目なわけとは?

    今回は、水素分子(H₂)と水素水の炎症を防ぐ抗炎症効果と抗アレ…

  5. うつ

    【うつの要因?】『スマホ脳』は適度な運動で解消する。

    近頃、なんだか疲れやすく、どういうわけかメンタルが不調で落ち込…

  6. 運動

    「ウォーキング」は肥満/コロナ太りを解消するために注目の運動。

    長かったコロナ禍のせいで、お腹周りが気になることはありませんか…

特集記事

  1. 「天然の抗生物質」プロポリスの効果・効能が注目なわけ。
  2. ハチミツの栄養効果がミトコンドリアのエネルギーを生み出すワケ
  3. 『<呼吸>に気づくマインドフルネスで心の免疫力を高める生き方』 

オススメ記事

  1. 知っておきたいビタミンB群の役割・効果効能とは?
  2. 心の苦しみの原因<三毒>「痴(ち)」とは?【ブッダの智恵で心…
  3. 【水溶性ケイ素と松果体の関係とは】松久正『水晶(珪素)化する…
  4. 自然塩のミネラルバランスが健康・生命のために必要不可欠な理由…
  5. 手のゆくえー『サピエンス異変 新たな時代「人新世」の衝撃』3…

カテゴリー

『腸内フローラ改善習慣で、腸を元気にする生き方』Kindle で販売中です😊

ブログ内検索

Generic selectors
Exact matches only
Search in title
Search in content
Post Type Selectors

Copyright © 2019 copyrights.ハチミツとミトコンドリア All Rights Reserved.

  1. 体が硬い人ほど【ゆっくりヨガ】でからだを観察&マインドフルネス。

    マインドフルネス

    体が硬い人ほど【ゆっくりヨガ】でからだを観察&マインドフルネス習慣。
  2. そもそも免疫力とは何か?

    ミトコンドリア

    そもそも免疫力とは何か?【健康のために知っておきたい】
  3. 299種類もの栄養が注目なサジーの健康効果

    サジー(シーバックソーン)

    299種類もの栄養が注目なサジーの健康効果とは?
  4. 瞑想・創造・読書が、自己肯定感・安全基地を育てる!【孤独なのにつながっている】

    孤独論

    瞑想・創造・読書が、自己肯定感・安全基地を育てる!【孤独なのにつながっている】
  5. なぜ今、発酵生活が現代人のライフスタイルに必要なのか?

    発酵食品

    なぜ今、発酵生活が現代人のライフスタイルに必要なのか?
PAGE TOP