contents
今回は、ほうれん草の栄養効果についてです。
ほうれん草に特に豊富に含まれている栄養素
ほうれん草はカリウムやマグネシウム、葉酸、鉄分、ビタミンC、Kなどを豊富に含んでおり、非常に栄養価が高いため、免疫力アップなどの効果が期待できる野菜です。
またほうれん草は、胃腸を浄化して再生する強力な薬理作用や、脳下垂体ホルモンの分泌を正常化し、痛風に効果がある尿酸を排出させる作用をもつとも言われています。
加えて、体の中で必要な分だけビタミンAに変換され、重要な免疫系である粘膜の細胞を丈夫にして免疫力を強化する働きがあるβカロテンがほうれん草には多く含まれていることが知られています。
さらに活性酸素による細胞のサビつきを抑える抗酸化作用が強いため、細胞に活力を与え、皮膚や粘膜の健康を保ったり、細胞の老化を遅らせたり、動脈硬化やガンといった病気を予防したりする効果があるといいます。
ほうれん草に含まれている「ルテイン」とは?
それ以外に特徴的なことは、ほうれん草には「ルテイン」という成分が含まれていることです。
このルテインとは野菜に多く含まれる色素であるカロテノイドの一種で、ルテインには網膜の黄斑を正常に保ち、抗酸化作用をサポートするなど、目の健康を保つ効果があることが知られています。
ルテインは皮膚、乳房や子宮などからだの各部にも存在していますが、特に眼球においては網膜の黄斑部分に高濃度のルテインが存在しています。
しかし、ルテインは体内では作られないので、活性酸素やストレス、加齢によってルテインが減少した場合は、食物から補わなければならないのです。
ルテインは体内に吸収されると、そのほとんどが目の網膜と水晶体に蓄積されますが、黄斑部にルテインが多いとそれだけ目の健康は保たれます。
その理由は、ルテインは目に蓄積されることで強い抗酸化力を発揮し、水晶体や網膜の酸化を抑制したり、紫外線や可視光線のうち青白色の部分を吸収してくれたりするからです。
そのためルテインは、テレビやパソコン、スマートフォン、蛍光灯などから出る有害な光から、眼球内の組織を保護してくれているのです。
また、白内障や緑内障の予防にも効果があるとされています。
ちなみにほうれん草は、アカザ科ほうれん草属の野菜で、旬は冬です。
以上が、知っておきたい<ほうれん草>の栄養効果についてです。