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腸内環境の改善や美肌の実現に最適なスーパーフード「アロエベラ」を毎日の食生活にとりいれてみませんか?
そういうわけで、今回はアロエベラの効果・効能が病気予防にイチオシであるということについてです。
アロエはユリ科の植物で、世界中で広く愛用されていますが、その種類となると、約600種類にも及ぶとされています。日本に広まっているのは寒い気候に合う「キダチアロエ」ですが、気温の高い地域で育つのは、アフリカ、アラビア、地中海地方が原産地だと言われている「アロエベラ」です。
そのアロエベラは古くから医者泣かせの万能薬として利用されてきました。アロエベラには、ビタミン類やミネラル類、アミノ酸、酵素類、多糖類など、約70種類もの有効成分が含まれているとされているのです。
さらに驚くことに、未解明の成分も合わせると、アロエベラには300種類に近い成分が含まれているといいます。
アロエベラに期待出来る効果・効能
- 抗がん作用・制がん作用
- 老化の防止・生活習慣病の予防
- ヤケドや炎症の治療
- 便秘、痔、切り傷、被爆などの改善
- アトピー性皮膚炎の治療
- 美肌効果(シミ、シワ)・ダイエット効果
- 抗潰瘍作用・整腸作用
- 保湿効果
- 眼の治療
- 抗菌作用・抗カビ作用
- 血糖値降下作用(糖尿病)
- 細胞の活性化作用
- 肝機能を高める作用
- 免疫を高める作用
- 喘息や慢性気管支炎の予防
- リウマチの予防
- 血圧(高血圧・低血圧)の正常化作用
- 口内炎の治療や予防
- 腸内細菌(善玉菌・悪玉菌)の正常化
- 抗酸化作用
(参考 久郷晴彦『奇跡の有機アロエベラ』 コスモ21)
アロエベラの腸内環境の改善にオススメのスーパーフード。
特にアロエベラのゼリー状の葉肉には、高分子多糖体(多糖類)が多く含まれています。
この高分子多糖体とは、ブドウ糖や果糖、ガラクトースなどの糖類が数珠のようにつながった高分子の糖のことで、広い意味では、食物繊維やオリゴ糖の仲間です。
この高分子多糖体は、薬学博士の久郷晴彦氏によれば、「粘膜の保護や有害物質の吸収、免疫細胞の活性化、抗炎作用、腸内善玉菌の活性といった働きを強く発揮する」といいます。
また「この高分子多糖体の働きについて、とくに最近注目されているのが、腸内細菌の善玉菌(ビフィズス菌や乳酸菌など)を元気づけるとともに、悪玉菌(ウエルシュ菌、ブドウ球菌など)の勢いを抑えることです」と述べています(参考 久郷晴彦『奇跡の有機アロエベラ』)。
さらにアロエの多糖類とアロエオリゴ糖は腸管の粘膜細胞のエネルギー源にもなる「短鎖脂肪酸」の生成にも役立つといいます(参考 長谷川恵『腸内環境を変えたい人はアロエベラを食べなさい』)。
つまり、アロエベラの高分子多糖体には、善玉菌を活性化し、代わりに悪玉菌の増殖を抑えるという、腸内細菌のバランスを整える効果があるのです。
もし腸内細菌のバランスが整うことで腸内フローラが改善されると、便秘が解消され、免疫力が高まり、風邪を引きにくくなるなど、様々な病気への抵抗性が増すことは十分考えられます。
そして、アロエベラの腸内環境を改善する効果は、うつやアトピー性皮膚炎など、腸内環境の悪化が関係している疾患に対しても有効であるように思われます。
アロエベラには美肌効果も期待できる。
しかも、アロエベラには、腸内環境を改善する効果に加えて、高い美肌効果や皮膚の保湿効果、殺菌効果などもあるといいます。
そのためアロエを局所に塗ることは、湿疹や乾癬、日焼けなどの改善に効果的だとされています。
また、アロエは放射線やX線照射によるヤケドの治療においても高く評価されています。
なぜアロエベラには肌の健康を促すメカニズムがあるのかといえば、先程述べたアロエベラに含まれている高分子多糖体が、皮膚の保水・保湿性を高めているからだと考えられています。
さらにアロエベラのエキスに含まれるビタミンCやリンゴ酸がコラーゲンの合成を助けているとされています。
しかも、紫外線による皮膚のシミやくすみや肌の老化の原因になる「活性酸素」を除去する抗酸化物質がアロエベラには豊富に含まれていることも、アロエベラが高い美肌効果を発揮する理由であると考えられます。
このようにアロエベラは腸内環境の改善や美肌効果など、様々な健康効果を発揮してくれるスーパーフードなのです。
ちなみに腸内環境が良くなると、お肌の状態も改善されていくため、アロエベラを内側と外側(腸と皮膚)の同時ケアにオススメだといえます。
しかしアロエは強い緩下作用や子宮収縮作用があるため、妊娠中の方や痔の疾患がある方は摂取は避けほうが良いとされています。
アロエベラはハチミツやヨーグルトとの組み合わせがオススメ。
ところで、アロエベラを効果的に摂取するには、市販されている有機のアロエベラジュースを飲んだり、シロップ漬けになって販売されている果肉をそのまま食べたりしても手軽で良いですが、特に相性がよいハチミツやヨーグルトと組み合わせると、より、腸内環境を改善する効果などの健康効果が期待できるようになります。
こちらは以前の記事でご紹介した「はちみつアロエベラヨーグルト」。
こちらはアロエベラのはちみつ漬け。
「アロエベラ」の意味とは?
ちなみに「アロエベラ」の学名は「アロエ・バルバデンシス・ミラー」 であり、「ベラ」はラテン語で「真実の」を意味し、アロエベラは「真実のアロエ」という意味になります。
またアロエの歴史は古く、アロエに関する最古の書物は、古代エジプトのピラミッドに残されていたといわれています。さらに紀元前2000年ごろにはすでに、アロエは自然薬として知られていたという記録もあるそうです。
ローマ時代に記された『ギリシャ本草』にも、アロエはケガや胃炎の改善、皮膚炎の治療、抜け毛予防など、様々な薬効が記されているといいます。エジプトの女王クレオパトラもアロエの汁液を美容のために愛用していたのは有名な話ですし、かのアレクサンダー大王も、アロエベラを大変重宝していたといいます。
以上ここまでスーパーフードともいえるアロエベラの効果・効能が病気予防にオススメなわけについて述べてきましたが、奇跡の植物ともいえるアロエベラをうまく食生活に採り入れることは、腸内環境の改善や便秘の解消などにもつながり、結果的に多くの病気を予防してくれるかもしれません。
生のアロエベラのゲル(ジェル)にはビタミンA、C、E、硫化鉱、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、セレン、クロム、抗酸化物質、食物繊維、アミノ酸、酵素、ステロール、リグニン、そして最も重要な多糖類が含まれています。
アロエベラに含まれる多糖類には関節、脳、神経系、皮膚に対する湿潤効果があります。この多糖類は燃焼時間の長い炭水化物で、エネルギーを長時間保つことができます。アロエベラに含まれる多糖類には免疫調整効果があり、免疫系がウイルス、ナノバクテリア、真菌による慢性感染症を撃退します。アロエベラを摂取すると除脂肪筋肉量が増えるため体重が減少します。減量・フィットネスプログラムには不可欠な食材でしょう。
アロエベラは常に美しさと身体の柔軟性を保ち、正常な免疫系と神経系を維持するために役立つスーパーフードです。
(デイヴィッド・ウォルフ『スーパーフード』 高城剛 監訳 医道の日本社 p208~209)
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます(^^♪