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数年前からヘルシーなオイルとして注目されている「ギー(GHEE)」についてご存知でしょうか?
今回は、ギー(GHEE)の効果・効能は油を変える健康生活に注目なわけについてです。
ギー(Ghee)とは、無塩発酵バターから水分やタンパク質を取り除いた純粋な油であり、滋養があるうえ、栄養の消化・吸収を助けるとされています。
そしてこのギーは、インド、スリランカの伝統医療であるアーユルヴェーダでは、
- 治療
- 食用
- 外用
として使用されており、特にアーユルヴェーダにおける3つの基本的なエネルギーのうち、「ヴァータ」と「ピッタ」を整える作用があるといいます。
また、ギーは
- 免疫力アップ
- ダイエット
- アンチエイジング
などに効果を発揮するヘルシーなオイルとして、有名モデルや海外セレブなど、健康や美容に対して特に関心が高いひとたちの間で、近年、注目が集まっています。
ギーに含まれる栄養素・成分は?
では、ギーにはどのような栄養素・成分が含まれているのでしょうか?
ギーの脂肪酸は約7割が飽和脂肪酸で約3割が不飽和脂肪酸ですが、このギーにはエネルギーになりやすい中鎖脂肪酸や、脂肪の分解や燃焼を促す効果があるとされる共役リノール酸、さらにビタミンAやビタミンD、ビタミンEなどの栄養素が含まれています。
このギーに関して、上馬場和夫氏は『なぜ人は病気になるのか アーユルヴェーダで超える健康と病気』(出帆新社)のなかで、
「ギーは甘い味で、冷ます作用があり重くて油性ですが、適量ならば消化を刺激します。そして、若返り作用、視力改善作用、顔色をよくしたり、オージャス(活力素)や美しさを高め、知性と声をよくする作用をもっています」
と述べています。
グラスフェッドバターより作られたギーは良質。
ところで、広大な牧草地で牧草だけを食べ、ストレスがなく育てられた牛から絞った乳で作られたバターは「グラスフェッドバター」と呼ばれています。
そして、このグラスフェッドバターから作られたギーは最高級だとされています。
ちなみに、グラスフェッドバターより作られた本当に良質なギーであれば、遺伝子組み換えの穀物飼料、化学肥料、ホルモン剤や抗生物質などの影響を心配する必要はありません。
また、グラスフェッドバターより作られたギーは、乳糖やカゼインをほぼ含まないとされているため、乳頭不耐症や牛乳アレルギーの方は、バターよりも、ギーを選んでみると良いかもしれません。
こちらはスリランカ産 100% グラスフェッドギー 200g。大自然の残るスリランカで、放牧・牧草のみで飼育された乳牛から採取した牛乳のみを使用。毎日の食生活にオススメです。
以上ここまで、ギー(Ghee)について述べてきましたが、調理の際、普段使っているサラダ油の代わりにギーを替えれば、免疫力アップや生活習慣病予防など、様々な健康効果が期待できそうです。
ちなみにギーは自宅で手作りすることも出来ます。作り方についてはこの記事では割愛しますが、意外と簡単ですので、わざわざ買うのが嫌だという方は、ご自身で手作りしてみてはいかがでしょうか?
ギーはマッサージオイルとしてスキンケアにも使える。
また、ギーは、抗炎症作用や保湿効果があるため、食べるだけではなく、スキンケアに利用することもできます。
実際、アーユルヴェーダではマッサージオイルとして使用されていますので、乾燥肌が気になる場合、肌のカサカサした部分に塗ってみると良いかもしれません。
ただし、ギーには独特の匂いがありますので、香りに敏感な方は、外出前に肌に塗るよりは、就寝前の入浴中などに使うことがオススメです。また、ココナッツオイルとギーをブレンドしたものも販売されていますので、そのような製品をスキンケアのために利用してみるのも良いと思います。
ちなみに、ギーを摂取するうえでの注意点としては、いくらカラダに良いとはいっても、油ですので摂り過ぎないようにすることが挙げられます。
さらにアーユルヴェーダでは、同じくオージャスを高める食材である非加熱のはちみつとの同時摂取は避けたほうがよいとされています。
ギーはバターから水分とたんぱく質を取り除いて得られる油脂で、精製バターとも呼ばれます。インドでは古くから料理や祭祀、医療用に用いられてきました。
食用として用いられた場合、オイルでありながら栄養の消化・吸収を助け、ヴァータ、ピッタを鎮静化します。特に生姜を入れるとカファをも鎮静化し(チャラカ Ⅰ・十三・十三)、健康な人のコレステロールを上げる心配もありません。塗布用にしても、肌の炎症を鎮め、潤いと輝きを与えます。
(青山圭秀『大いなる生命学』p264)
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます(^^♪