地橋秀雄『ブッダの瞑想法』はヴィパッサナー瞑想を始めるための一冊。

ブッダ/仏教

地橋秀雄『ブッダの瞑想法』はヴィパッサナー瞑想を始めるための一冊。

『ブッダの瞑想法 ヴィパッサナー瞑想の理論と実践』(地橋秀雄 著 春秋社)

今回は、私が瞑想を始めてみる際に手に取った『ブッダの瞑想法 ヴィパッサナー瞑想の理論と実践』(地橋秀雄 著 春秋社)という1冊のご紹介です。

前々回の記事では、呼吸に還るマインドフルネスについてご紹介しましたが、マインドフルネス瞑想の方法について、改めて書く際に、ひさしぶりに手に取ったのは、地橋秀雄氏が書いた『ブッダの瞑想法 ヴィパッサナー瞑想の理論と実践』なのですが、この本は私が瞑想を始めるきっかけになった一冊なのです。

 

実は私自身、気づいたら物思いに耽り、心がどこかにさまよい、嫌な記憶が甦りやすい性質があるのですが、20代の頃は、家庭環境や人間関係、仕事のことに悩み、劣等感にも苛まれ、速さと効率ばかりが求められる社会に息苦しさをおぼえ、生きることの虚しさを感じつつも、文学や哲学や精神分析など、いわゆる人文系の本を読み漁っていました。

そして、ニヒリズムの克服しつつ、人生をより良く生きるためには、瞬間(いま)を生きるしかないという結論に、東日本大震災が起きた後にたどり着くのですが、実際に、ただ瞬間を生きることを実践するのは難しいということにも気づきます。

しかし2500年以上も前に、今でも通用する、人の心の多くの悩みを解決するメソッドを、ブッダが瞑想法として確立していたのであり、そのことについて詳しく書かれていたのが、地橋秀雄氏の『ブッダの瞑想法 ヴィパッサナー瞑想の理論と実践』だったのです。

 

 悟りを開いたブッダが人類に向かって法(ダンマ)を説いた目的はただ一つ、人々が苦しい生存の状態から解放されることを願ってのことでした。その苦から解放されるための方法としてブッダが提示したものが、ヴィッパサナー瞑想というシステムです。究極の悟りに導くものでありながら、非常にシンプルなやり方なので、誰でもすぐに実践できるし、その効果も速やかに得られるものです。在家の立場で瞑想に取り組もうとする私たちには、最適の方法と言えるでしょう。

(『ブッダの瞑想法 ヴィパッサナー瞑想の理論と実践』 地橋秀雄 著 春秋社 p2)

 

「ブッダの瞑想法」であるヴィパッサナー瞑想とは?

「ブッダの瞑想法」であるヴィパッサナー瞑想とは?

タイトルにもある「ブッダの瞑想法」である「ヴィパッサナー瞑想」とは、大ざっぱに説明すると、身体の動きや心の流れのあるがままを丁寧に観察し、瞬間瞬間に気づき、そのつど、言葉によるラベリングをしながら、現在を実況中継していくという瞑想法のことです。

「好き/嫌い」「きれい/きたない」といった主観による余計な価値判断を加えずに、瞬間にただ気づくという点では、近年メディアでよく取り上げられている「マインドフルネス」と同じですが、マインドフルネス瞑想の源流である、テーラワーダ仏教が教えるヴィパッサナー瞑想では、言葉によるラベリングが重視されている印象を受けます。

 

 

それはともかく、数年ぶりに地橋秀雄氏の『ブッダの瞑想法 ヴィパッサナー瞑想の理論と実践』を手に取ってみたら、内容はけっこう難しいのですが、現代人の心の悩みを少しでも解消するために必要なことが全て書かれていたことに驚きました。

ちなみに数年前に読んだときは、日常生活のなかで、自分自身のからだの動作に対して、ひとつひとつ丁寧に「サティ」(気づき)を入れることが大切であることを知りながら、本当の重要性が分からず、気づいたらいつのまにか止めてしまっていました。

近頃は、お釈迦さまの瞑想法は、シンプルであるがゆえに、脳化社会や情報社会を生きる現代人にとっては、すぐに様々な思いや感情、考えやこだわりにとらわれてしまうという意味で、正しく実践し続けるのは非常に難しいという側面があるように思っていますし、いきない悟ろうとすること自体にも無理があるため、地道に続けていくことが大切だと感じています。

 

ですが、これからは、ひさしぶりに『ブッダの瞑想法 ヴィパッサナー瞑想の理論と実践』を読んだことをきっかけにして、日常の何気ない動作や、ヨガの最中など、生きていることの瞬間瞬間に「気づき」を細かく入れるようにして、これまで以上に、心をすこやかに保っていければいいと、私自身は考えています。

 

『ブッダの瞑想法 ヴィパッサナー瞑想の理論と実践』

もしヴィッパサナー瞑想に関心があるのであれば、まずは春秋社から出ている地橋秀雄氏の『ブッダの瞑想法 ヴィパッサナー瞑想の理論と実践』や、『人生の流れを変える瞑想クイック・マニュアル 心をピュアにするヴィパッサナー瞑想入門』などを手に取って読んでみると良いと思います。

 

 

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