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今回は、ヘンププロテインは現代人のための貴重なタンパク源であるということについてです。
以前の記事で、ヘンプシードを未来の健康のためのスーパーフードだとしてご紹介しましたが、そのヘンプシードからタンパク質だけを効率的に摂取したい場合は、ヘンププロテインがオススメです。
そもそもヘンプシード(麻の実)は完全タンパク質の供給源であり、微量ミネラルや必須脂肪酸も豊富に含まれているスーパーフードです。
そしてヘンププロテインは、消化しやすい非常に優れたタンパク質源であるため、アミノ酸を効率よく体内に吸収することによる健康効果が期待できるのです。
タンパク質というと、肉や魚からの摂取が望ましいとされていますが、肉や魚からタンパク質を摂取した場合、全てがアミノ酸として体内に吸収されるわけではなく、さらに家畜の化学肥料によるエサや抗生物質といった使用による生育環境の、私たちの健康面に対する影響も懸念されます。
たとえば『スーパーフード』(医道の日本社)のなかで、デイヴィッド・ウォルフ氏は、
- 「動物性食品の摂取は過剰なコレステロール、飽和脂肪酸、体重増加などの副作用があるほか、品質や味も悪く、人口化学物質(農薬、ホルモン注入、動物ワクチン接種など)を使用しているため、重大な問題となりつつあります」
- 「工場畜産による牛肉、鶏肉、魚はタンパク質含有量が少なく、脂肪や毒性が高いのです」
とし、動物性食品からのタンパク質の摂取を問題視しています。
したがって、牛肉や鶏卵といった動物性食品は良質なタンパク質を含む食品だといわれていますが、抗生物質や化学肥料などのによる影響を考えた場合は、動物性の食品ばかりからタンパク質を摂取するのではなく、ヘンプシードをはじめとした有機栽培された植物性の食品から摂るようにすることも、これからの健康を考える上での手段のひとつなのです。
ヘンプシードのタンパク質は消化しやすい。
さらに、デイヴィッド・ウォルフ氏は『スーパーフード』のなかで、ヘンプシードは「グロブリン生成素材の最も優れた供給源」であると、ローフードのカリスマ、述べていることは注目に値します。
ちなみにグロブリンとは、アミノ酸だけで構成される単純な球状タンパク質のことです。
ヘンプシードの65%以上は、グロブリンタンパク質のエディスチンであり、残り35%はアルブミンです。
そして、エディスチンもアルブミンも食べやすく消化しやすいタンパク質の形態だと考えられています。
エディスチンやアルブミンの含有量が高いヘンプシードは、「グロブリン生成素材の最も優れた供給源」であり、免疫グロブリンを作り出す力があるといいます。
グロブリンにはアルファ、ベータ、ガンマの三種類があり、これらのうちの特にガンマグロブリンは免疫系に作用するというため、免疫力を維持したり、免疫力を高めたりするのに、ヘンプシード特有のタンパク質は有効だと考えられます。
ヘンププロテインはアミノ酸以外の栄養素も豊富。
また、ヘンププロテインは、必須アミノ酸と非必須アミノ酸が豊富ですが、タンパク質を構成するアミノ酸以外にも、鉄・銅・亜鉛・マグネシウムなどのミネラル類や、ビタミン類(ビタミンB1,B6)、不溶性⾷物繊維、必須脂肪酸(オメガ3&オメガ6)も豊富に含まれています。
ちなみに、このヘンププロテインは粉末状になっているため、そのままではなく、ヨーグルトなどに混ぜて食べるのがオススメです。
以上ここまで、ヘンププロテインは現代人のための貴重なタンパク源であるということについて述べてきましたが、牛肉や鶏卵といった動物性の食品ばかりからタンパク質を摂取するのではなく、有機栽培されたヘンプシードから消化しやすい良質なタンパク質を摂るようにすることも、これからの健康を考える上での手段のひとつなのだと思われるのです。
「一般に摂取されている動物性タンパク質と異なり、ヘンプシードは完全タンパク質の純粋な源です。バクテリアを殺すために加熱する必要が全くなく、重要な要素はすべてそのままの状態で残ります。」(デイヴィッド・ウォルフ『スーパーフード』 医道の日本社)