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マインドフルネス瞑想を試しに始めてみたけれど「効果なし」だった、と思ってはいませんか?
そういうわけで、今回はマインドフルネス瞑想の「効果ない」をアリに変えるにはどうすれば良いのか、ということについてです。
近年、マインドフルネス瞑想の効果がテレビ番組や雑誌などで注目されていますが、実際にマインドフルネス瞑想を行ってみたけれど、なかなか効果を感じられない、という方は、意外と多くいらっしゃるのかもしれません(また、「瞑想」というと、どうしても「宗教」を連想してしまうので、とっつきにくい、という方もいらっしゃると思います)。
確かにマインドフルネス瞑想は、実践したとしても、マスメディアが騒いでいるほど、劇的な効果がすぐに与えられるわけではない、と感じられるのは事実です。
しかしだからといって、効果が「無し」というわけではなく、効果を実感できるようになるのは、マインドフルネスの習慣をしばらく地道に続けてからであるように思われるのです。
たとえば、前回の記事でご紹介した『「今、ここ」に意識を集中する練習 心を強く、やわらかくする「マインドフルネス」入門』(ジャン・チョーズン・ベイズ 著)という一冊においては、
「マインドフルネスとは、自分の体や頭や心のなか、さらに身の回りに起きていることに意識を完全に向けること。批判や判断の加わらない「気づき」」
だと定義されています。
マインドフルネスは「気づきのトレーニング」。
また、マインドフルネスは「気づきのトレーニング」「心のメンテナンス」であるとし、
「すべてをありのままに受け入れて「今、ここ」にいることを学ぶと、人生の不満の多くは消えていき、小さな喜びをたくさん見出せるようになります」
と述べられています。
そして、マインドフルネスとは時間が限られた練習ではなく、「朝起きること、歯を磨くこと、ドアを通ること、電話に出ること、人の話を聞くことなど、日常の当たり前の行動のなかに、深い気づき、好奇心、発見の感覚を見出せるようになると、効果が現れます」としています。
マインドフルネス瞑想の効果を実感するために必要な事とは?
つまり、最初は誰もが初心者であるため、マインドフルネス瞑想の効果を実感するには、気づきのトレーニングを行う時間がそれなりに必要になってくるのです。
理想的なのは日常生活のなかで常にマインドフルネスであるよう努めることですが、マインドフルネス瞑想を試しに少し実践してみて、うまくできずに効果がないと思ってすぐに止めてしまっては、非常にもったいないのです。
実際のところ、瞑想の初心者の方が、試しにマインドフルネス瞑想を行ってみても、すぐに様々な雑念が浮かんできたり、退屈したりして、長い時間、現在の瞬間に意識を集中させるということは、意外と難しいことが分かります。
ですが、最初から瞑想の達人はいませんし、瞑想の達人であっても、やはりそれなりに雑念は浮かんでくるといいます。(浮かんでくる雑念の対処法についてはこちらの記事をご参照ください)。
すなわち、マインドフルネス瞑想の効果ないをアリに変えるには、最初のうちはうまく出来ないと感じたとしても、地道に実践し続けることが大切なのです。
マインドフルネスを始めて良かったと思える日はいつかやってくる。
ちなみに、マインドフルネス瞑想を実践し続けることで、マインドフルネスにスゴイ効果があると感じられる瞬間が実際に訪れるかどうかは分かりませんが、マインドフルネス瞑想を習慣化すれば、効果が「ある」とか「ない」とか関係なく、マインドフルネスを始めて良かったと思える日がいつかやってくるのは確かです。
そして、始めたばかりで、「効果なし」とすぐに自分で判断しているうちは、マインドフルネスの効果が現れないのも確かなのです。
以上ここまで、マインドフルネス瞑想の効果ないをアリに変えるにはどうすれば良いのか、ということについて述べてきましたが、重要なのは、まずは1日に10秒でもかまわないので、1分でも生活習慣としてマインドフルネス瞑想を実践し続けることなのです。
なお、マインドフルネス瞑想の効用についてはこちらの記事を、具体的なマインドフルネス瞑想の方法については、こちらの記事をご参照ください。
また、先程取り上げた『「今、ここ」に意識を集中する練習 心を強く、やわらかくする「マインドフルネス」入門』(ジャン・チョーズン・ベイズ 著 石川善樹 監修 高橋由紀子 訳 日本実業出版社)は、マインドフルネス瞑想を日常生活のなかで実践し続けていくためにオススメの本です。