テロメア・エフェクト

ストレス

健康長寿のためには「ストレス」に対処せよー『テロメア・エフェクト』2

健康長寿のためには「ストレス」に気をつけることが大切

終わりの見えないコロナ禍の日々、うまくストレスに対処することが出来ていますか?

今回は健康長寿のためには「ストレス」に気をつけ、対処することが大切であるということについて、『細胞から若返る! テロメア・エフェクト 健康長寿のための最強プログラム』(エリザベス・ブラックバーン、エリッサ・エペル 著 森内 薫 訳 NHK出版) を取りあげながら考えてみたいと思います(本記事は過去記事を加筆修正したものです)。

 

前回の記事で取り上げた『細胞から若返る! テロメア・エフェクト 健康長寿のための最強プログラム』でも述べましたが、テロメアとは「染色体の端に存在する非コードDNAの繰り返し配列」のことで、このテロメアの長さが私たちの寿命や疾患などに関わっているとされています。

そしてそのテロメアを長くしたり短くしたりする要因として、「ストレス」が関係してくるのです。

肥満症などをはじめとした生活習慣病や慢性炎症、うつ、アトピー、がんなどはどれも広い意味でのストレスが関わっているのは確かだと思われます。また、「キラーストレス」という、放っておくと命にも関わって来る、怖いストレスの問題もあります。

 

しかし、少しのストレスならばテロメアを脅かすことはないようですし、適度なストレスは私たちに人生を生き抜く力を与えてくれるのも事実です。ところがストレスが長期的に継続することは、必ずしもテロメアにとって良い影響を与えるとは言えないようなのです。

 

 どんな種類のストレスがテロメアの短縮に関連するかについては、すでに証拠がある。テロメアの短縮につながりがあるのは、家庭の長期におよぶ介護や、仕事のストレスによる燃え尽き状態なのだ。そのほかに読者もご想像のとおり、現在のものであれ子ども時代のものであれ、非常に深刻なトラウマもテロメアの損傷に関連することがわかっている。レイプや虐待、家庭内暴力、長期にわたるいじめなどがそれにあたる。

(エリザベス・ブラックバーン、エリッサ・エペル 著 森内 薫 訳『テロメア・エフェクト』 NHK出版 p103)

 

テロメアを守るためにはストレス反応を変えることが大切。

テロメアを守るためにはストレス反応を変えることが大切

また、エリザベス・ブラックバーン氏らは『テロメア・エフェクト』のなかで、

「ストレスが長く続けば、テロメアは短くなる。長期にわたる心理的に有害な状況からは、できるかぎり抜け出すのが賢明だ」

としています。

しかしストレスを長く受け続けてきた経験があるからといって、老化が促進され、寿命が短くなると悲観する必要はないようです。

 

 もちろん、境遇そのものがテロメアを短くするわけではない。問題は、そうした境遇に置かれたときに多くの人が感じるストレス反応であり、そしてここでも「用量」が重要な意味をもつ。一ヵ月程度であればどんなにストレスの高い危機的状況に置かれても、テロメアへの影響を心配する必要はない。テロメアもそこまで脆弱ではない。そうでなければ私たち人間はみな、あっというまにだめになってしまう。

(エリザベス・ブラックバーン、エリッサ・エペル 著 森内 薫 訳『テロメア・エフェクト』 NHK出版 p103)

 だが、自分ではどうにもならないストレスを抱えて暮らす現代人の多くにとって幸いなことに、話はこれで終わりではない。私たちの研究からは、慢性的なストレスがかならずしもテロメアの損傷にはつながらないことが示されている。被験者の何人かは、テロメアを短くせずに介護の重荷を乗り越えていたのだ。ストレスへの耐性が高いこれらの「外れ値」の存在からは、困難な状況から抜け出せなくてもテロメアを守れることがうかがえる。信じがたいかもしれないが、やり方さえわかれば、ストレスをポジティブな燃料に使うことも可能だ。そしてストレスを、テロメアを守る盾として使うこともできるのだ。

(エリザベス・ブラックバーン、エリッサ・エペル 著 森内 薫 訳『テロメア・エフェクト』 NHK出版 p104)

 

つまり、チャレンジするようにして、ストレスに対する反応を自ら変えることが、テロメアを守ることにもつながるのです。

 

このことに関して、エリザベス・ブラックバーン氏らは

「打たれ強い思考は、自己受容とマインドフルネスを土台にした新しいセラピーの重要な要素だ。こうした療法は、思考そのものの変更を求めるのではなく、自分の考えとのつきあい方を変える手助けをするのだ」

とし、さらに、「テロメアの心得」として以下を挙げています。

 

自分の思考の癖を知ることは、幸福のための重要な一歩だ。敵対心、悲観、思考の抑圧、反芻などのネガティブな思考スタイルはけっして珍しいものではないが、それらはいらぬ悩みを引き起こす原因になる。幸いにもそれらの癖は、努力で調整できる。

人生の目的意識、楽観、ユニタスク、マインドフルネス、セルフ・コンパッションなどを通してストレスへの耐性を高めれば、ネガティブな考えや過剰なストレス反応を抑えることができる。

ネガティブな思考をもつと、テロメアは短くなる傾向がある。しかし、ストレスへの耐性を高める習慣を実践すれば、テロメアの安定はもちろん、テロメアを長くすることさえできる可能性がある。

(『テロメア・エフェクト』 156頁より抜粋)

 

大事なのは、溜め込んだり引きずったりしないような、ストレスとの正しい向き合い方。

テロメア・エフェクト

大事なのは、心にストレスを溜め込まないよう、日頃からマインドフルネス瞑想や自分自身を慈しむセルフ・コンパッションなどを行なったり、物事に対しては何でも悲観的にならずになるべく楽観的に捉えたりすることです。

 

「ストレスを消し去ることはできない。だが、ストレスフルな出来事に前向きに対処するように努力すれば、体においても心においても、ストレスへの耐性が高まっていく。」

『テロメア・エフェクト』 p122~123

 

 もし今度、招かざる感情が頭に入りこんできたのに気づいたら、次のことを試してみてほしい。まず目を閉じる。ふつうに呼吸をしながら、呼吸に意識を集める。何かの考えが頭の中に浮かんできたら、目撃者になったつもりでそれを見つめ、去っていくのを穏やかに待つ。頭に浮かんだ考え自体にも、それを思い浮かべてしまった自分自身にも、判断は極力下さない。注意をふたたび呼吸に戻し、息を吸って吐いてという自然な感覚に意識を集中させる。

(エリザベス・ブラックバーン、エリッサ・エペル 著 森内 薫 訳『テロメア・エフェクト』 NHK出版 p146)

 

(より詳しいストレスとの向き合い方については、「テロメア・ストレス・マインドフルネス。」の記事もご参照ください。)

 

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございます(^^♪

『40代からの健康長寿&認知症予防対策 食事・運動・瞑想でゆっくりアンチエイジング』 塩川水秋 著

AmazonKindleで販売中です。

 

当ブログ「ハチミツとミトコンドリア」ではハチミツの栄養効果とミトコンドリアのエネルギーで、令和の時代の真の健康と幸福の実現、現代病の問題の多くを解決する方法について考えています。ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございます。


(なお、健康についてはそれぞれ個人差があり、誰にとっても100%正しい情報というのは考えにくいため、当ブログの記事内容については参考程度に止めておいていただければ幸いです)。

ピックアップ記事

  1. フリーなYouTubeの高品質・自然音動画でどこでも音活&マインドフルネス。
  2. 「色即是空」とは何を意味するのかー玄侑宗久『現代語訳 般若心経』
  3. 『加工食品には秘密がある』!?
  4. 知っておきたい【天然・生はちみつの効果・効能】とは?
  5. ハンガリー産アカシア蜂蜜は何にでも合う。

関連記事

  1. 三木成夫『内臓とこころ』

    三木成夫『内臓とこころ』から<心>とは何かを考える。

    今回は三木成夫氏の『内臓とこころ』(河出文庫)を、「心」とは何…

  2. 老化を防ぐアンチエイジングにミトコンドリアを増やす運動が必要なわけとは?

    ミトコンドリア

    老化を防ぐアンチエイジングに、ミトコンドリアを増やす運動が必要なわけとは?

    余計な体の老化を防ぎ、いつまでも健康で元気に長生きするという意…

  3. 【ストレスに負けない!】心の免疫力を高めるには?

    メンタルヘルス

    【コロナ禍でもストレスに負けない!】心の免疫力を高める生き方とは?

    心の免疫力をアップして、ストレスに負けない生き方、始めてみませ…

  4. 糖尿病は〝砂糖〟で治す! 甘いものに目がないのは正しかった

    糖質制限

    『糖尿病は〝砂糖〟で治す!』で糖質制限とでんぷんの問題を考える。

    今回は前回に引き続き、『糖尿病は〝砂糖〟で治す! 甘いものに目…

  5. 西原克成『免疫力を高める生活 健康の鍵はミトコンドリアが握っている』

    ミトコンドリア

    西原克成『免疫力を高める生活 健康の鍵はミトコンドリアが握っている』を読む。

    当ブログでは主に、ハチミツの栄養効果とミトコンドリアのエネルギ…

  6. ここまでわかった 水素水最新Q&A

    水素

    『ここまでわかった 水素水最新Q&A』で知りたい水素効果のウソ・ホント。

    今回は、『ここまでわかった 水素水最新Q&A』(太田成男 著 …

特集記事

  1. ミトコンドリアを増やすための生活習慣とは?
  2. 『40代からの健康長寿&認知症予防対策 食事・運動・瞑想でゆっくりアンチエイジング』
  3. 『ブッダの智恵で、脳ストレスを減らす生き方 最初に苦しみの矢を抜くための仏教入門』
  4. 『腸内フローラ改善習慣で、腸を元気にする生き方 「腸内細菌のバランスを整える」とは目的ではなく「結果」だった』
  5. ダイエットしないで健康的に痩せるための方法とは?

オススメ記事

  1. 瞬間(いま)の自分は常にベスト。(今の自分を安心させてあげる…
  2. 酵素サプリで病気の原因「消化不良」を防いで腸健康。
  3. ミトコンドリアを元気にする食事とは、代謝が良くなる食事。
  4. 「活性酸素」がミトコンドリアの機能を低下させる。
  5. 21世紀・令和の健康実現は<バランス>が大切。

カテゴリー

ブログ内検索

Generic selectors
Exact matches only
Search in title
Search in content

Copyright © 2019 copyrights.ハチミツとミトコンドリア All Rights Reserved.

  1. ギー(Ghee)の効果・効能で油を変える健康生活。

    油の摂り方

    ギー(Ghee)の効果・効能で油を変える健康生活。
  2. 呼吸&マインドフルネス瞑想で根本的なストレス対策。

    ストレス解消法

    根本的なストレス対策は呼吸&マインドフルネス瞑想がオススメ。
  3. マヌカハニーの効果・効能

    ハチミツ

    知っておきたいマヌカハニーの効果・効能とは?
  4. アロエベラの効果・効能

    アロエベラ

    アロエベラの効果・効能が病気予防にイチオシなわけ。
  5. 『食事・運動・瞑想で「うつ」な気分を良くする生き方』加筆修正しました。

    電子書籍

    『食事・運動・瞑想で「うつ」な気分を良くする生き方』加筆修正しました!
PAGE TOP