コロナ禍の精神的なストレスや、日頃の頑張り過ぎ・疲れすぎが原因のせいか、風邪をひきやすく免疫力の低下が気になるというのであれば、こまめに瞑想を実践してみるのがオススメです。
というのは、免疫力の低下を防ぐための効果的な方法があるとしたら、それは習慣的に瞑想を実践することだからです。
長引く精神的なストレスによって、ストレスホルモンである「コルチゾール」が過剰に分泌されることは、免疫機能の抑制につながってしまい、免疫力低下の原因になってしまうといわれています。
しかし普段から「マインドフルネス」などの瞑想を行うことで、精神的ストレスによる心身へのダメージを軽減することが出来るのです。
このことに関して、たとえば、医学博士の星恵子氏が『ストレスと免疫』のなかで、
- 「ストレスは、ストレッサーがなんであれ、また、体内で免疫系がどのようにはたらくかは別にして、「心のひずみ」といいきることができます」
- 「ストレスに対処する方法としては、まず心のもちようから考えてみる必要があると思います」
と述べていますが、瞑想習慣によって普段の心(マインド)のあり方を変化させることが出来れば、ストレスによる身体への影響は変わってきます。
また、エリザベス・ブラックバーン氏らが、『テロメア・エフェクト』(森内 薫 訳)という本のなかで、
- 「ストレスを消し去ることはできない。だが、ストレスフルな出来事に前向きに対処するように努力すれば、体においても心においても、ストレスへの耐性が高まっていく」
- 「高いストレスのかかる出来事を経験すること自体が問題なのではない。そうした出来事が起こりもしないうちから、脅威を感じてしまうことが問題なのだ」
と述べていますが、ストレスによる免疫力の低下を防ぐためには、自分自身のストレスとの向き合い方や受け止め方が非常に大事なってくると考えられます。
つまり自分が「ストレス」というものとどのように向き合っていくか、<心の免疫力>が免疫力の低下を防ぐためのストレス対策として重要なのです。
このように日頃のストレスに対してどう向き合うかが重要になってくるのですが、そのために有効なのは、「瞑想」であるように思います。
なぜなら瞑想は日ごろのイライラやモヤモヤから距離を置き、心をいったんリセットしてニュートラルの状態に戻すのに最良の方法だからです。
瞑想で大切なのは「気づき」であり、失敗や成功ではない。
たとえばジョン・カバットジンは『マインドフルネスストレス低減法』(春木豊 訳)のなかで、
- 「瞑想とは、瞬間、瞬間の体験に注意を向けるためだけに行うものなのです。そして瞑想によって、自分の人生を見つめ、瞬間の中で生きるという新しい生き方ができるようになっていくのです」
- 「瞑想というのは、〝意識的に現在を生きる〟ためのものです。瞑想とは、どこか別の世界に行くのではなく、自分がすでにいるこの場所で、この瞬間を精いっぱい生きることなのです」
と述べていますが、普段から瞑想を行うことは意識を「今・ここ」の瞬間に向けるための訓練になるのです。
ちなみに私自身、ちょっとしたストレスに敏感に反応してついイライラしてしまうほうですが、「コロナ禍」の今年はほとんど毎日河原に行き、座りながらの瞑想と歩きながらのマインドフルネスを2時間程度実践するようにしていました。
そしてそのことで日常生活のストレスを余分に溜め込まなくて済んでいることを実感出来ています。
ストレスが減ることの理由としては、自然のなかに身を置くことで騒音や電磁波から逃れられている側面や、川のせせらぎ音の作用も大きいように感じられますが、頭の中がやっかいごとだらけで、なかなか瞑想に集中できない場合でも、とりあえず瞑想しようとすることが大切であるように思います。
というのは、よく知られている「マインドフルネス」などの瞑想法にトライしてみても、最初のうちは思考や雑念ばかりにとらわれてしまって、なかなかうまくいかないと感じることが多いからです。
しかしながら、マインドフルネスなどの瞑想法を行う際に特に重要になってくるのは、「気づき(アウェアネス)」であり、成功や失敗ではありません。
この気づき(awareness)とは、分かりやすく言えば、イライラしたりモヤモヤしたりしているいまの自分の状態に気づくことです。そしていまの自分の状態を認め、受け容れることです。
大事なのは、いまの自分の状態に気づき、そして、いまの自分の状態を認め、受け容れること。
そういうわけで、瞑想はたとえ集中できなかったとしても、とりあえず実践してみることが重要なのです。
なお瞑想を始めたばかりの頃や、月末・年末などの忙しい時は、30分以上瞑想を続けるのは難しいかもしれませんが、そういう場合は、まずは「10秒」や「1分」から行ってみると良いと思います。
今回の記事では、心の免疫力の低下を防ぐには日々の瞑想習慣が大切であるということについて述べてみました。もしよろしければ、ストレスによる免疫力の低下を防ぐためにも、マインドフルネスなどの瞑想を「小さな習慣」として始めてみてはいかがでしょうか?
ここまで読んでくださり、ありがとうございます(^^♪
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