信念を変えれば人生を変えられる

細胞

信念を変えれば人生を変えられるー『思考のすごい力』2

当ブログでは令和の時代の健康と幸福について書いていますが、今回は、前回に引き続き、『思考のすごい力 心はいかにして細胞をコントロールするか』(ブルース・リプトン 著 西尾香苗 訳 PHP研究所)を取り上げ、心の自由は環境が決める、あるいは(世間の常識によって作られた)信念を変えれば人生を変えられる、ということについて述べていきたいと思います。

信念を変えれば人生を変えられる

前回の記事では、細胞生物学者であるブルース・リプトン氏の『思考のすごい力』を取り上げ、環境に影響を受ける「心」は「体」に優先することについて述べました。

 

 多細胞生物の中でも原始的な生物には特殊化した神経系は存在せず、シグナル分子は共同体の内部全体に広がるので、各細胞は情報を共有することになる。分子の広がりが、ごく基本的な「心」をつくりだしているといえる。このような生物では、細胞一つひとつが、環境からの信号を直接読みとって自分の行動を調整している。

だが、多数の細胞が共同体を形成すると、それまでにはなかった力関係が生じる。独立して暮らしている細胞とは違って、共同体を構成する細胞は、めいめいが好き勝手にふるまうわけにはいかない。「共同体」というからには、その構成メンバーは共同して行動計画を遂行するのだ。

(ブルース・リプトン『思考のすごい力』 西尾香苗 訳 p208~209)

 知覚は、生体機能を「コントロール」しているが、いま見てきたように、こういった知覚は正しいこともあるが間違っていることもある。それゆえ、こういったコントロールする知覚のことは「信念」と規定して名付けて、より慎重に扱わなくてはならない。

〝信念は生体の機能をコントロールする!〟

この情報が意味するところをじっくり考えていただきたい。わたしたちは、環境刺激に対して自分がどう反応するのか、意識的に評価し、いつでも好きなときに以前の反応を変更することもできる。……ただし、強力な潜在意識をなんとかすることさえできればだが。

(ブルース・リプトン『思考のすごい力』 西尾香苗 訳 p216)

 

「心」のエネルギーがすごいわけとは?

「心」のエネルギーがすごいわけとは?

本書の後半部では、不治の病を治してしまうような「心が持っているすばらしい力」、「心」のエネルギーのすごい力について語られています。

ですが「心」のすごい力といっても、肯定的な考え方だけで何もかも変わるという単純な話ではなく、ブルース・リプトン氏も注意を促しているように、私たちの意識を突き動かしているのは、意識よりも果てしなく広大な潜在意識の領域であることを忘れてはなりません。

 

このことに関して、例えば、薬の効果を凌駕する事例が多く、製薬会社にとっては不都合な偽薬(プラセボ)によるプラシーボ効果などは、「心」の存在が体の不調や病気を治してしまう実例なのだと思われます。

反対に、心のすごい力や環境からシグナルを受けとる細胞の成長を阻害するものとして、恐怖などによって緊張状態が続くストレスが挙げられています。

 

ストレスホルモンは血液を介して全身に送られ、副腎からの警告を伝える。血流中のストレスホルモンは消化管に分布している血管を収縮させ、血液の栄養分が腕や脚に優先的に届くようにする。危険から逃げ出すには四肢の力が必要なので、それまで内臓に集中していた血液を、四肢に送るようにする。

(ブルース・リプトン『思考のすごい力』 西尾香苗 訳 p240)

闘争・逃走反応では、内臓に送られる血液が減少するために、成長・増殖関係の機能は阻害される。血液が栄養分を送ってくれないと、内臓は適切に機能できない。内臓は消化や吸収、排出を行なっているが、これらの活動によって細胞の増殖が可能になり、身体に必要なエネルギーの蓄えがつくりだされる。それゆえ、ストレス反応は成長・増殖過程を阻害し、さらに生命エネルギーの蓄積を妨げ、生体の生存を危うくする。

(同)

 

運命を変えられる力をもつ「細胞膜」

『思考のすごい力』

また、このような危険にさらされた状態に陥ると、もう一つの防衛システムである免疫系にエネルギーが注がれなくなり、免疫系を阻害してしまうといいます。

その理由は、体外に存在する脅威によって生命自体が脅かされてしまったら、元も子もないからです。したがって、体内の細菌やウイルスと戦うよりも、体そのものを守るために、外部からの脅威に防衛する反応が働くのだといいます。

そのほか、両親のネガティブな言動や母親がストレスにさらされた環境にいることなども、子供が母親の胎内にいる時から、出生後の成長過程において、子供の潜在意識に良くない影響を与えることが本書で示されています。

 

もちろん、冒頭でも述べましたが、そのことが子供の運命の全てを決めるわけではない、というのが、運命を変えられる力をもつ細胞膜の性質について言及している本書の主旨なのです。

 

従来考えられていたこととは異なり、遺伝子が自らの活動をコントロールするのではない。実際にコントロールしているのはエフェクタータンパク質である。細胞膜のレセプタータンパク質が環境から信号をピックアップし、それに反応したエフェクタータンパク質が遺伝子の「読みとり」をコントロールし、その結果、消耗したタンパク質が取り替えられたり、新しいタンパク質がつくられたりするのである。

(ブルース・リプトン『思考のすごい力』 西尾香苗 訳 p136~137)

 

『思考のすごい力』が語るスピリチュアリティとは?

『思考のすごい力』が語るスピリチュアリティとは?

最後に、『思考のすごい力』のエピローグ「愛情深きものが生き残る世界へ」においては、ブルース・リプトン氏がスピリチュアルな境地(魂の次元)や愛の存在に目覚めていく様子が描かれています。

 

まず、印象的だったのは、プリズムに通した白色光のことです。

 

白色光をプリズムに通すと、プリズムの結晶構造が光を屈折させ、虹のスペクトラムが現れる。それぞれの色は白色光の一部分だが、波長が異なるために分かれて見える。この過程を逆に行なえば、つまり、虹のスペクトラムをプリズムに投射すれば、波長が再統合されて白色光線が得られる。

(ブルース・リプトン『思考のすごい力』 西尾香苗 訳 p316)

だが、わたしが新たに得た魂についての真実によれば、他人もみな白色光の個々の波長なのだということを人類すべてが認識しない限り、白色光が戻ってくることはあり得ない。他人に対して嫌悪を抱いたり、抹殺したり、価値が低いと思ったりしていると、スペクトラムに属する波長を破壊することになり、白色光を見ることはできない。

(ブルース・リプトン『思考のすごい力』 西尾香苗 訳 p317)

虹

ここで個人的に共感できるのは、スピリチュアルな次元について語っているブルース・リプトン氏が、(スピリチュアリズムに時折見受けられる)差別につながるような魂のヒエラルキーを設定してはいないことです。

スピリチュアルな次元について語る場合、魂のステージは過去のカルマによって決定しているとか、魂のステージが高い者は、低い者のカルマを解き放ち、来世において幸福な人生を歩ませるために、何をしても良いといった差別の思想がその言説に入り込んでいないか精査する必要があるように思うのです。

 

しかし、ブルース・リプトン氏は、

「わたしたちがなすべきことは、各波長にあたる人間一人ひとりを保護し、はぐくむこと。そうすれば、白色光が回帰してくるだろう」

と締めくくっており、このような考え方は全ての生きとし生けるものを平等に見る仏教本来の思想に近いと思われます。

 

大切なのは自らの意志によってどのような環境を選び取るか

『思考のすごい力』

さらに、ブルース・リプトン氏は以下のようにも述べています。

 

わたしたちは物質的なニュートン的世界にとらわれているので、細胞にあるタンパク質レセプターこそが「自己」であると考えがちだ。だがそれは、テレビのアンテナが放送の大もとであると信じるようなものだ。細胞のレセプターは同一性のもとではなく、「自己」を環境からダウンロードする装置なのである。

(ブルース・リプトン『思考のすごい力』 西尾香苗 訳 p311)

この関係を真に理解したとき、わたしたちは自分の同一性、つまり、わたしたちという「自己」は、身体がここにあろうとなかろうと環境のなかに存在していると認識できた。テレビのたとえのようにわたしの身体が死んだとしても、将来、まったく等しい同一性レセプターを持った新しい個人(生物学的な「テレビ」にあたる)が生まれれば、その新しい人間が「わたし」をダウンロードするだろう。そうすればわたしは再び世界に存在するようになる。

(ブルース・リプトン『思考のすごい力』 西尾香苗 訳 p312)

 

この辺りの叙述はすぐに受け容れるのが難しい方もいらっしゃるかもしれませんが、もしかしたら、自分が生きてきた環境によって、己の潜在意識に植え付けられた制約(ルール)や足枷から自由になって思考することが出来るようになった科学者が、いつか必ずたどり着いてしまう、その人自身の心にとっての真実なのかもしれません。

 

以上ここまで、前回に引き続き、『思考のすごい力 心はいかにして細胞をコントロールするか』(ブルース・リプトン 著 西尾香苗 訳 PHP研究所)を取り上げ、心の自由は環境が決める、あるいは(世間の常識によって作られた世の中所詮こんなもんさ、といったような)信念を変えれば人生を変えられるということについて述べてきましたが、実際に本書を読んでみると、細胞は環境から影響を受けているということが分かってくるため(エピジェネティクス)、もしかしたら自分の生き方や人生に対する捉え方を変えるきっかけが与えられるかもしれません。

令和の時代の真の健康と幸福の実現のために大切なのは、自らの意志によってどのような環境を選び取るか、なのです。

 

当ブログ「ハチミツとミトコンドリア」ではハチミツの栄養効果とミトコンドリアのエネルギーで、21世紀の真の健康と幸福の実現、現代病の問題の多くを解決する方法について考えています。ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございます。

(なお、健康についてはそれぞれ個人差があり、誰にとっても100%正しい情報というのは考えにくいため、当ブログの記事内容については参考程度に止めておいていただければ幸いです)。

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