生き方

毎日の<実践>で、いつもの「脳」が変わる。【いつもの脳を変える生き方】

「いつもの脳」のパターンを変えていくためには、頭で理解するだけではなく、日々実践することが何よりも大切

マインドフルネス瞑想やセルフ・コンパッションによって、「いつもの脳」のパターンを変えていくためには、頭で理解するだけではなく、日々実践することが何よりも大切です。

前回の記事では、

自分自身を思いやるセルフ・コンパッションがいつもの「脳」を変える。

ということについて述べましたが、当ブログでよく取り上げている「今・ここ」を意識するマインドフルネスや、自分自身や他者に思いやりを向けるための慈悲の瞑想/セルフ・コンパッションは、日々実践し続けることで、はじめて真の効果を発揮します。

 

また、日々実践することは、新しいスキルを習得していつもの脳を変えるためにも大切です(いわゆる神経可塑性のこと)。

たとえば、「実践」することに関して、リック・ハンソン氏は『脳を鍛えてブッダになる52の方法』(影山幸雄 訳)のなかで、

「神経は経験によって変わっていくという性質を持っています。実践を続けることであなたの脳は徐々に変わっていきます」

と述べています。

 

さらに、

 

 心と脳は互いに影響し合います。脳が変われば心は変わります。心が変われば脳も変わります。何に注意を向けるか、何を考えるか、どのように感じるか、何を欲しがるか、物事に対する自分の反応をどう扱うか、など全ての活動が多角的に脳に刻み込まれていきます。

実践は、基本的に心という庭の雑草を引き抜き、そこに花を植える作業です。脳でも同じことが起こります。庭がきれいになるだけでなく、あなたの庭師としての力量もあがります。上手に注意を向け、明晰に考え、感情を抑え、モチベーションを高め、回復力をつけ、人生というローラーコースターを巧みに乗りこなせるようになります。

突き詰めて言えば、実践とは自分を変える作業です。大ざっぱな言い方ですが、欲、怒り、心の痛み、妄想などの根を徐々に引き抜き、満足、安らぎ、慈愛、明晰さといった良い資質で置き換えます。

 

と述べていることが、日々実践することを考えるうえでとても参考になります。

 

車を上手に運転出来るようになるためには、自動車学校での何時間もの実習が必要になります。また野球観戦が好きであることと、自分自身がバットを握り、ヒットを打てるようになることは違います。

瞑想に関しても、本を読んで頭で理解することや関心を持つことと、実際に自分でやってみることは違います。

呼吸をきっかけに「今・ここ」を意識することや、慈しみの気持ちを持つことも、頭で理解して終わるのではなく、普段から実践し体感することによってはじめて効果を発揮します。

 

途中であきらめずに実践し続けることで、「いつもの脳」は変えられる。

あなたの脳は変えられる

たとえうまくいかないと感じたとしても、途中であきらめずに瞑想を実践し続ければ、脳と心の関係が変わり、これまでの自分自身を変えていくことが出来るのです。

特に本当につらい時や苦しい時、イライラしている時は、いまの呼吸に気づいたり、自分や他人を慈しんだりすることはなかなか出来ないかもしれません。

 

しかし毎日心の修行だと思って辛抱強く実践を続けていると、本当の窮地に陥った時でも、立ち止まっていまの呼吸に気づいたり、自分や他人に対して慈しみの気持ちをもって接したりするというこれまでになかった選択肢が現れてきます。

そしてそのとき、以前の自分とは違うことに気づくのです。いつもの脳が変わっているのです。

すなわちジャドソン・ブルワー氏がいうように「あなたの脳は変えられる」のです。

 

毎日10分間のマインドフルネス瞑想を実践してみる。

毎日10分間のマインドフルネス瞑想を実践してみる。

とはいっても、瞑想を続けるということに関しては、始めたばかりの頃はすぐに注意力が散漫になり、集中力が続きません。

もし勉強や仕事、家事や育児、親の介護などで多忙な日々を送っているのであればなおさらです。

そのため、最初から30~60分の瞑想にチャレンジするよりも、10分間のマインドフルネス瞑想を毎日、朝・昼・夜など3回程度実践してみることをオススメします。

たとえ仕事や勉強、家事や育児などで忙しくても一日一回は、心を落ち着かせるために10分間のマインドフルネス瞑想を実践するようにしてみるのです。そしてそのことを毎日継続していくのです。

 

このことに関しては、以前に当ブログで取り上げた『頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる』(満園真木 訳 辰巳出版)のなかで、著者のアンディ・プディコム氏が、

 

 瞑想はやらなければ効果はありません。定期的に座って瞑想してはじめて、メリットが得られるのです。マインドフルネスはいつでもどこでも実践できますが、毎日の瞑想にかわるものはありません。この10分間こそ、意識をとぎすますことの意味をもって知る最高の機会と条件をもたらしてくれるのです。

 

と述べていることが大変参考になります。

 

 

 

今回は、マインドフルネス瞑想やセルフ・コンパッションによっていつもの「脳」を変えるには、毎日の<実践>が大切であるということについて述べてみました。

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます(^^♪

 

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当ブログ「ハチミツとミトコンドリア」ではハチミツの栄養効果とミトコンドリアのエネルギーで、令和の時代の真の健康と幸福の実現、現代病の問題の多くを解決する方法について考えています。ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございます。


(なお、健康についてはそれぞれ個人差があり、誰にとっても100%正しい情報というのは考えにくいため、当ブログの記事内容については参考程度に止めておいていただければ幸いです)。

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