そもそも活性酸素・フリーラジカルとは何か?

活性酸素・フリーラジカルとは何か

当ブログではハチミツの栄養効果とミトコンドリアのエネルギーで、真の健康の実現と多くの病気の問題を解決する方法について考えていますが、今回は、活性酸素・フリーラジカルとは何か、ということについて述べていきたいと思います。

「活性酸素」という言葉は、「健康」や「美容」に関心がある方ならば、一度は聞いたことがあるかもしれませんが、この活性酸素が増えすぎてしまうと、ミトコンドリアの機能が低下してしまい、様々な病気の原因になるとされています。

 

では、その活性酸素とはそもそも何でしょうか?

活性酸素とは電子と酸素が結びついた物質のことであり、体内の細胞のミトコンドリアが摂取した食物を一度電気エネルギーに変換し、ATPと呼ばれる物質を生成する際に、どうしても発生してしまうものです。

また呼吸の際に取り入れる酸素の2%は、活性酸素になってしまうと言われています。

 

そして、この活性酸素には、

  • スーパーオキシドラジカル
  • 過酸化水素
  • 一重項酸素
  • ヒドロキシルラジカル(ハイドロキシルラジカル)

といった種類があり、それぞれ性質が違い、違った悪さをするとされていますが、最も凶暴なのはヒドロキシルラジカルだといわれています。

 

活性酸素はフリーラジカルの一種

また、活性酸素とはフリーラジカルの一種であり、健康やアンチエイジングについて書かれた本のなかでは、たいていの場合、活性酸素とフリーラジカルは同じ意味で使われていますが、厳密には違います。

たとえば、このフリーラジカルについて、医学博士の根来秀行氏は、『身体革命 世界最先端のアンチエイジングの法則』のなかで、

 

 フリーラジカルとは、老化の引き金となる体の酸化(さび)を引き起こす犯人なのです。酸化反応はある種の原子や分子によって引き起こされますが、酸化反応を引き起こす原子や分子のことをフリーラジカルと呼びます。(根来秀行『身体革命 世界最先端のアンチエイジングの法則』p29)

フリーラジカルは細胞の表面を囲む細胞膜を攻撃し、細胞膜の主成分である脂質を酸化します。同時にアラキドン酸という物質を作り出し、これに続いて多くの炎症性物質が産生され、さらなるフリーラジカルが細胞内で発生する悪循環に陥ります。細胞内外での酸化は細胞の機能を損なうことになり、それが積み重なると老化をもたらします。

(根来秀行『身体革命 世界最先端のアンチエイジングの法則』p30)

 

と述べています。

また、『ミトコンドリア革命』の著者である宇野克明氏は、「フリーラジカル」について、以下のように説明しています。

 

 〝フリーラジカル〟とは原子核を周回する電子の数に不足が生じ、対をなさなくなってしまった元素を含む物質の総称だ。こうした電子、すなわち〝不対電子〟が常に周囲よりその不足した分の電子を調達しようとする性質を持った反応性の高い不安定物質である。

そのため、フリーラジカルは周囲から電子を強奪し、その時電子を失った周囲の組織は著しく酸化してしまうことになる。

このようなフリーラジカルを含んだ酸化物質の総称を〝活性酸素種(スーパーオキサイド)〟といい、人体を破壊する怖い物質として恐れられている。活性酸素種の個別名称としては〝活性酸素〟〝ヒドロキシルラジカル〟〝過酸化水素〟、そして〝一重項酸素〟が有名だ。

こうした性質、名称を持つフリーラジカルだが、その作用で最も恐ろしいのが細胞核DNAに与える酸化損傷だ。フリーラジカルに与えられた損傷は時に恐ろしい 〝がん〟や酸化に伴って生じる各種疾患の増加、あるいは老化促進の原因すら引きおこす。さらに、こうした減少を放置すれば、その強い酸化反応は連鎖的に 〝電子の強奪〟を繰り返し、更なる状況の悪化さえもたらしてしまうだろう。

(宇野克明『ミトコンドリア革命』p61~63)

 

フリーラジカル・活性酸素は万病のもと

宇野克明『ミトコンドリア革命』

フリーラジカルは、細胞のサビつき・老化促進や、がん、さらにはアレルギーや、肌のしわ、シミ、加齢臭などの原因になるとされています。

つまり、フリーラジカル・活性酸素は万病のもとだと考えられるのです。

したがって、フリーラジカルの働きを抑えることが、生活習慣病予防やアンチエイジングのためには大切になってくるのです。

 

ちなみにこのフリーラジカルの働きを抑えるには、「抗酸化物質」が有効であると言われています。

たとえば、ビタミンCやビタミンE、アントシアニンやレスベラトロール、アスタキサンチンなどのポリフェノール類には、活性酸素の働きを抑える強い抗酸化作用があります。

 

活性酸素・フリーラジカル対策には、ミトコンドリアを元気にすることが重要。

ミトコンドリアが元気になる生活習慣を送ることが大切

また、体内ではSODと呼ばれる酵素が活性酸素の働きを抑えてくれています。

そのほか、近年は水素水などに含まれる水素分子(H₂)が、ヒドロキシルラジカルを選択的に除去するとして話題になりました。

しかし、宇野克明氏は、『ミトコンドリア革命』のなかで、フリーラジカル対策には、抗酸化物質を大量に投与する前に、ミトコンドリアの環境改善を行うことが重要だと述べています。

 

そのため、フリーラジカル対策には、やみくもにサプリメントを摂取するよりも、まずはストレスなどによって活性酸素が増えすぎるのを避けるような、ミトコンドリアが元気になる生活習慣を送ることが大切になってくると思われます。

当ブログ「ハチミツとミトコンドリア」ではハチミツの栄養効果とミトコンドリアのエネルギーで、令和の時代の真の健康と幸福の実現、現代病の問題の多くを解決する方法について考えています。ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございます。


(なお、健康についてはそれぞれ個人差があり、誰にとっても100%正しい情報というのは考えにくいため、当ブログの記事内容については参考程度に止めておいていただければ幸いです)。

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