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当ブログではハチミツとミトコンドリアを中心に、これからのヘルスケアや真の健康実現について考えていますが、今回は、知ってトクする免疫力と生命力の関係についてです。
以前、そもそも免疫力とは何かということについて述べましたが、免疫力は<生命力>とも深く関わっているように思います。
たとえば、免疫力と生命力の関係性については、医学博士の西原克成氏が、
- 「免疫システムの正体は、細胞レベルの消化という<吸収・代謝・同化・異化・貯蔵・排出>と、リモデリングによる再生という生命力の一連の生体反応のこと」
- 「免疫力=細胞の消化・再生力、つまり細胞の生命力」
であると述べています。
そのため、「病気や老化は、その消化・再生力の衰えが原因」でもあると述べているのですが(詳しくは西原克成氏の『免疫力を高める生活 健康の鍵はミトコンドリアが握っている』や『究極の免疫力』を参照してください)、これはどういうことかといえば、免疫力が細胞の活発な新陳代謝や滞りのないエネルギーの流れと深く関わっているということです。
つまり、細胞の新陳代謝(リモデリング)がスムーズに行われている状態の時が、もっとも細胞の生命力=免疫力が高まるのだと考えられるのです。
そして、細胞の生命力=免疫力の中心は<ミトコンドリア>なのだと考えられます。
生きているということはエネルギーを使って細胞がつくりかえていくことです。細胞は確固として不変にそこにあり続けるのではなく、つねにエネルギーが流れこみ、流れ去りながら、細胞自体がつくりかわり、生命現象が維持されているのです。つまり、生命とはエネルギーの渦が巡りつつリモデリングすることであり、これが止まるのが死なのです。
(西原克成『究極の免疫力』より)
ミトコンドリアは、私たちの生命がよりどころとしているエネルギー物質を産生するところですから、ここが駄目になれば、すべてがおしまいなのは当然です。だからこそ、ミトコンドリアが活性化するような生き方をするが肝要です。生命とは、ミトコンドリアがつくりだすエネルギーの渦が巡るとともにおこる細胞のパーツや細胞そのものもリモデリング(新陳代謝)によって老化を克服するシステムなのです。(同)
細胞をきれいにしておくことが生命力を高める。
すなわち、排泄力が低下することで、もし体内の血液や細胞に、生体にとってのゴミ、毒素などの余計なものが溜まっていたとしたら、ミトコンドリアは元気を失い、免疫力は本来の能力を発揮できなくなってしまうのです。
そして反対に、からだがキレイな状態になり、本来の免疫力を取り戻せば、ミトコンドリアも活性化して、わたしたちの生命力も高まっていくと考えられるのです。
たとえば、しばらく掃除をせずに自分のお部屋がゴミやホコリだらけだとしたら、体だけではなく精神面も含め、何らかの病気になるリスクが高まってしまいます。
それゆえ、免疫力や生命力によって多くの病気や慢性炎症を予防し、いつまでも健康にいるためには、お部屋を掃除するのと同じで、からだの内側を余計なものをため込まないという意味で、なるべくキレイに保つ必要があるということなのです。
このことに関して、たとえばパレオドクターである﨑谷博征氏は、『新・免疫革命』のなかで以下のように述べていますが、心身の健康という意味では、内側も外側も同じように大切だということは、健康のために知っておいていただきたいことのひとつです。
私たちの体(心身)は、ゴミを嫌います。体に不要物が蓄積するとやがて生体毒に変化していきますが、これを解毒する肝臓の能力には一定の限界があるからです。(中略)日常生活でも家の中に生ゴミが貯まると腐敗して、もはや悪臭で住めなくなりますが、これが生体内でも起こっていると考えていただけるとイメージしやすいでしょう。
これは細胞レベルでもまったく同じで、細胞は周囲の〝場〟にゴミが貯まらないように細心の注意を払っています。ゴミが細胞にとってダメージを与えるかそうでないかは、細胞自身によって判断されています。これを細胞の自己監視機構(self-surveilance)といいます。
(﨑谷博征『新・免疫革命』p78)