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今回は食事・食生活を見直すことはアトピーを治していくために大切であるということについて述べていきたいと思います。
近年、大人になってからのアトピー性皮膚炎に悩まされる方が急増しているといいますが、大人のアトピーは完全に治るのでしょうか? また、アトピーを治すためにはどのような手段が有効なのでしょうか?
世の中には「~すればアトピーが治る」という情報が氾濫していますが、アトピーをすぐに治すのは難しいと思われます。
そして、アトピーを治していくために大切なこととして考えられるのは、シンプルに整理すると、以下のようになります。
- 腸内環境を改善する
- 血液をきれいにする
- 新陳代謝を良くする
実は私自身アトピー体質で、様々なことを実践するうちに気づいたのですが、アトピーを少しでも治していくためには、あれもこれもと特定の対策を細かく行うのではなく、血液をきれいにし、血液の巡りを良くするために、からだ全体のバランスを整えていくことが重要なのです。
そしてそのために具体的に必要なことは、以下のようなことだと思われます。
この記事ではこのうち、食事・栄養の改善について述べていきたいと思います。
食事を見直すことがアトピー改善に必要なわけ。
アトピー性皮膚炎の原因のひとつは、血液の汚れであると私自身は感じています。未消化物などが原因で、からだに溜まった毒素が、腸から排泄しきれず、皮膚からも排泄されようとしていることが、アトピーの発症と関係しているように思うのです。
そのため、アトピーを少しでも治していくためには、日頃の食事を見直すことが必要になります。
では、アトピー性皮膚炎を改善するための食事とはどのようなものなのでしょうか?
具体的にこの食べ物はアトピーに良くて、この食べ物はアトピーに悪いと言うことは、個人差もあるため、はっきりと断定するのは難しいのですが、指標になるのは、自分で食べてみて、その後に痒みを感じるかどうかです。
もし好物だとしても、その食べ物を食べたあとに、かゆみを感じるようであれば、その食べ物を食べないようにするか、控えめにしたほうが、かゆみを減らすためには良いと思います。
アトピーを治していくためには栄養バランスのよい食事を心がけるのが第一。
また、食事でアトピー性皮膚炎を改善していくために、「~はアトピーに良い」「~はアトピーに悪い」と食品を細かく制限していくのは大変ですし、実践する側にとっては結構ストレスになります。
ですので、食事に関しては難しく考えすぎず、食事によってアトピーを治していくためには、からだのために必要な、糖類(ブドウ糖と果糖)、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸(たんぱく質)といった栄養素を食生活でバランスよく摂っていくことが大切だと思われます。
要するに、栄養バランスのよい食事を心がけ、地道に続けていくのが、アトピーを治していくためには第一だということになる、と私自身は感じています。
食べ物に関しては、自分の好みといった心理的側面や、体質に合うかどうかといった要素も関係してくるため、誰かがアトピーに良い食べ物を勧めたとしても、もしその食べ物が好きではないならば、アトピーに良いとは言い切れないのです。
ちなみにアトピーの痒みの原因になるのは、食べ物自体というよりも、食品添加物や人工甘味料、サラダ油に含まれるリノール酸やトランス脂肪酸、未消化のタンパク質などだと個人的に考えています。
アトピーにはひと昔前の日本人が食べていた和食が理想的。
そのため、なるべく食品添加物や植物油脂が含まれた加工食品(お菓子類やカップ麺など)やファストフードを避け、ご飯と味噌汁に加え、野菜や果物、発酵食、海藻類などから、糖類(ブドウ糖と果糖)、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸、食物繊維をしっかり摂るようにしたほうが良いと考えられます。
なお、アトピーにはひと昔前の日本人が食べていた和食が理想的だとされていますが、実際、アトピーを治していくためには、野菜類、果物類、海藻類、発酵食品、穀類(白米、雑穀ご飯など)を中心にした食事のほうが、西洋型の高カロリー・高脂肪・高タンパクの食事よりも効果的だと思われます。
そのほか、皮膚の健康は内臓の状態と関わっているとされていますので、発酵食品を積極的に食べるようにするなど、腸内環境に気をつけることも重要です。
また、アトピー性皮膚炎を改善していくためには、
- 食品添加物が多い加工食品(お菓子類、カップ麺、冷凍食品など)
- 大量の白砂糖や人工甘味料が使われている甘い物(アイスクリーム、ケーキ、スポーツドリンクなど)
- 天ぷらやフライなど、植物油(サラダ油)を多く使った食品
- マーガリン・ショートニング
- 安い牛乳
などは、なるべく避けた方が賢明です。
しかし、これらも、いきなり全部摂らないようにするとストレスになってしまうため、そうではなく、まずは全体の3割を減らすことを目標に、加工食品を控えることを心がけてみることが大切だと思われます。
以上、ここまでアトピーを治していくための食事について述べてきましたが、アトピー性皮膚炎の症状に関しては、原因や症状についても個人差があるため、この記事の内容が、どなたにとっても100パーセント正しいわけではありません。そのため、この記事の内容は、アトピーを少しでも良くしていくための参考程度に止めておいていただければ幸いです。
また、この記事内容が少しでも、アトピー性皮膚炎に悩んでいる方の症状の改善のお役に立てれば、大変嬉しく思います。
- 腸内環境を改善する
- 血液をきれいにする
- 新陳代謝を良くする