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免疫力は無理に高めようとするよりも「低下を防ぐ」ことのほうが大切なのではないでしょうか?
今回は、1分間のマインドフルネス瞑想が免疫力の低下を防ぐということです。
新型コロナウイルスの流行からおよそ3年、免疫力を高めることに関心がある方は多いのかもしれませんが、免疫力は生活習慣によって培われるため、「~を食べるだけで免疫力アップ」といったように、いきなり免疫力を高めるのは正直難しいと言えます。
しかし免疫力を高めるのではなく、免疫力の低下を防ぐことは可能です。
その方法は、具体的には、日頃の精神的なストレスを減らすことです。
たとえば、長引く精神的ストレスによって、ストレスホルモンである「コルチゾール」が過剰に分泌されることは、免疫機能の抑制につながってしまいます。
このことに関して、医師の神庭重信氏は『こころと体の対話』のなかで、「情動ストレスは、視床下部を中心とした情動性自律反応、すなわち神経内分泌系と自律神経系の反応を介して、免疫系に影響を及ぼす」と述べています。
また、ストレスを感じることが多いと、体温が低下してしまいますが、そのことも免疫力を低下させてしまう原因になります。
一方、日頃のストレス低減に有効なのはやはり「マインドフルネス瞑想」です。
このあたりの詳細については、以前、「根本的なストレス対策は呼吸&マインドフルネス瞑想で。」という記事で述べましたので割愛させていただきますが、日頃からマインドフルネス瞑想を行うことは、ストレスを低減することによって免疫力の低下を防ぐために有効だと考えられます。
しかし問題なのは、初心者の場合、いきなり30~60分間瞑想をしようとしてもなかなか続かないことです。
そのため、最初は1分間の瞑想が続くようチャレンジしてみることをオススメします。
1分間だけ呼吸を観察してストレス対策&セルフケア。
背筋を伸ばして座り、目を閉じ、呼吸に意識を向けたら、まずは1分間、鼻の辺りに感じる気息の出入りを感じたり、呼気と吸気の感覚を観察したりしてみてください。
もし1分経たないうちに頭に雑念が浮かんでしまったら、雑念が浮かんだことに気づき、再び1分間、呼吸の観察を続けるようにしてください。
また、すぐに雑念が浮かんでしまっても、自分を責める必要は全くありません。大切なのは、1分間瞑想を行なうことによって、気持ちを切り替えたり、気分をリフレッシュしたりすることです。
まずは1分間だけマインドフルネス瞑想を行うだけでも、ストレス対策やセルフケアのためにおすすめです。
もし日常生活のなかのストレスで、イライラしたり、モヤモヤしたり、緊張したりしたら、その度に1分間瞑想を行ってみてください。
なお、忙しすぎて何となくイライラしたときは、こまめな10秒マインドフルネスもオススメです。
(マインドフルネス瞑想の詳しいやり方についてはこちらの記事をご参照ください。)
瞑想と聞くと、多くの人が「『無』にならなければならない」と思うようですが、必ずしもそうではありません。
マインドフルネスの目的は「気づく」ことです。
「気づき」が連続することで「無」になることはありますが、「無」になることが目的ではありません。雑念が湧いても、それに気づいて、再び集中すればいいのです。
瞑想で大切なことは、次の2つです。
感覚に集中すること
集中に途切れたことに気づくこと(吉田昌生『1分間瞑想法』 54頁)
瞑想で、心と身体の働きを静かにしていくと、自分が「そのままで満ち足りた存在である」ということを思い出します。心の平安、喜び、今、ここの内側の幸せとつながることができるようになるのです。
このことを知識だけでなく実際に体感し、自覚することが本来の瞑想の目的です。
(吉田昌生『1分間瞑想法』 212‐213頁)
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます(^^♪
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