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長引くコロナ禍における「健康」は、バランスやバランス感覚が大切であると思うことはありませんか?
今回は21世紀・令和の時代の健康実現には、<バランス>もしくはバランス感覚が大切なわけについて書いていこうと思います。
この記事のポイントは以下の通りです。
1,今流行の健康法が100%正しいかどうかは、自身にとっての健康というのは、それぞれ違ってくるため、一概には言えない。
2,巷に氾濫する様々な健康情報が本当に「正しい」かどうか分からなくなったら、一度、外部からの情報をシャットダウンし、自分の身体が発するメッセージに耳を傾けてみる。そして、バランスを取ることを意識してみる。
3,誰にとっても100パーセント正しい健康法は無いかもしれないけれど、「バランス」をとるようにすることは、少なくとも間違ってはいない。
世の中には「~すれば健康になれる」といった情報が溢れていますが、誰にとっても100%正しい健康法というのは考えにくいと思われます。
その理由は、自分自身の現在の健康には、これまでどのような環境や人間関係のなかで暮らし、どのようなものを食べてきたのか、といったことや、現在の年齢、体質、季節、その日の気温・気候など、様々な要因が関係してくるからです。
したがって、食事であれ運動であれ、巷で流行っている健康法があったとしても、その健康法で本当に自分が健康になれるかどうかは分からないのです。
ですが、普段から何事も全体の<バランス>をとるように意識することは、健康のためにとりあえず間違ってはいないと思われます。
では、健康のためにバランスの良いもの、悪いこととは何でしょうか?
バランスが大切だと思われるものやことには、以下が挙げられます。
- 栄養素(糖類、ビタミン、ミネラル、たんぱく質、脂肪酸、食物繊維)
- ビタミン類(A・B・C・D・E・K)
- ビタミンB群(B₁、B₂、B₆、B₁₂、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン)
- 必須ミネラル(カルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、モリブデン、コバルト、クロム)
- 糖質(炭水化物の摂り過ぎは良くないけど糖質ゼロも体に悪い)
- 脂質(飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸)
- 食物繊維(水溶性と不溶性)
- 腸内細菌(善玉菌・悪玉菌・日和見菌)
- 自律神経(交感神経と副交感神経、アクセルとブレーキ)
- 酸性とアルカリ性(酸化を嫌がり抗酸化ばかりをしない)
- 睡眠(寝すぎも睡眠不足も体には良くない、自分にとっての最適な睡眠時間を確保)
- 食事(過食は良くないが、かといって、無茶な断食も控えるべき)
- 運動(運動は無理せず適度に行う)
- 脳と腸(合理的思考だけではなく内臓感覚も大切にする)
- 内臓(腸、腎臓、肝臓、膵臓、脾臓)
- 心と体(己と向き合い、心身の統合を目指す)
- 脳(大脳辺縁系と大脳皮質のバランス、感情と理性)
- サイエンスとスピリチュアリティ(科学的根拠は大切だといっても科学的事象が全てではない)
- チャクラ(第1~7チャクラ)
- エレメント(水・風・火・土)
健康にとっての<バランス>とは?
たとえば、砂糖や塩は、血糖値を急激に高めたり、高血圧の原因になったりするとされていますが、自然のものであれば、ミネラルがバランスよく豊富に含まれているため、決して悪い物ではありませんし、むしろ砂糖(ブドウ糖と果糖)や塩はヒトの身体にとっては必要不可欠なものです。
しかし精製された食塩や白砂糖などは、ミネラルバランスが崩れてしまったり、ミネラルが失われてしまったりするため、からだにとって良い影響を与えなくなってしまうのです。
要するに砂糖や塩は精製してしまうと、本来の自然のバランスが失われてしまうため、からだにとって良いものだとは言えなくなってしまうのです。
近年、砂糖の摂り過ぎや塩分の摂り過ぎが生活習慣病を引き起こす原因になるとして問題になっていることの背景には、加工食品や外食産業において、大量の精製された白砂糖や人工甘味料、食塩(塩化ナトリウム)が使われていることで、知らない間に、それらを摂り過ぎてしまっていることがあると思われます。
つまり、本来の栄養素のバランスが崩れた塩や砂糖・人工甘味料を摂り過ぎてしまうことは、からだにとっては「バランスが悪い」と言えるのです。
しかし、精製していない自然由来のものだからといって、ミネラルが豊富な自然塩や黒砂糖などを必要以上に摂り過ぎてしまえば、そのこともやはり身体からしてみれば、「バランスが悪い」といえます。
塩と砂糖の例は一例ですが、例えば健康法として近年注目されるようになった断食(ファスティング)も、普段食べ過ぎている場合に週末などを利用して半日断食を試みることは「身体にいい」と言えるかもしれませんが、断食自体が今よりも健康になるための手段ではなく目的化してしまい、あえて何日も食べ物を摂らないことにこだわるようになってしまうと、断食(ファスティング)を行うことが健康のために必ずしも良いとは言えなくなります。
運動も適度なバランス感覚が大切。
そのほか、「運動」に関しても、毎日デスクワークで座ってばかりの運動不足は明らかに体に悪いといえますが、かといって、息切れしているのに長時間ジョギングなどの有酸素運動やウエイトトレーニングを続けることは、果たして体に良いのでしょうか?
つまり健康のために運動は大切だといっても、身体の声を聴かずに運動を必要以上に続けることは、どこかバランスが悪いと感じられるのです。
そのため、運動によって毎日を健康的に過ごすには、個人的には有酸素運動と筋トレ、ヨガなどの運動を適度にバランスよく行うのが良いような気がします。
なお、私自身が「健康」というものに関して「バランスが悪い」と思うものは、
- 「~するだけで健康になれる」
- 「~を食べるだけで健康になれる」
- 「~をやめるかわりに~はいくら食べてもOK」
といったことを述べている健康法です。
健康実現のために、自分自身でバランス感覚と洞察力を培ってみる。
どのような栄養素が不足し、どのような栄養を摂り過ぎてしまっているかは、人それぞれ食生活によって違ってくるので、具体的に「バランスを整える」ためにどうすれば良いのか、その手段についてこの記事で述べることは出来ませんし、もし方法があるとしたら、毎日の生活において、自分自身でバランス感覚と食に対する洞察力を培っていくしかありません。
しかし「~を食べるだけでみるみるうちに病気が治る」、「病気を治したければ~を食べなさい、しなさい」といったような極端なことを言っている健康法は、どこか「バランスが悪い」ように感じてしまうのです。
からだのバランス感覚を養うために、ヨガを始めてみるのもオススメ。
以上ここまで、21世紀・令和の時代の健康は<バランス>が大切なわけについて書いてきましたが、そもそも「健康」とは定義が難しいものです。
そのため、「~するだけで健康になれる」といったように、特定のことをしたり、ひとつの健康食品やサプリメントを摂取しただけで健康になるのは難しいですが、生命は調和とバランスによって成り立っていると私自身は考えるため、何事も「バランスを意識する」「全体を整える」ようにして生活することは、健やかな毎日を送るために大切であるように思います。
しかも不思議なことに、「健康」ばかりを追い求めてしまうと、そのことでバランスを崩して「健康」が遠ざかっていって病気になってしまう、ということも多々あります。そういう意味でも、やはりバランス感覚は大切なのです。
ちなみにこのことは「健康」はストイックに追及するものではなく、「適当」が大切だということでもあります(ここでいう「適当」とは、「そのとおり」と「いい加減」の二重の意味です)。
なお、暴飲暴食や睡眠不足、頑張り過ぎなど、普段の生き方に偏りがあることで「病気」になってしまうことは十分考えられますが、病気になること自体が悪い事ではありません。
「病気」とはある意味、「これまでの生き方の偏りを正そうとするカラダからのメッセージなのかもしれない」と捉えてみることで、精神的にバランスをとることも出来るのです。
かくいう私自身、2023年のお正月に風邪をひいて寝込んでしまいましたが、忙しい年末に無理をしたことで、気づかないうちに偏った生き方をしていたのだと反省いたしました💦
今回は、21世紀・令和の健康実現は<バランス>が大切であるということについて述べてみました。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます(^^♪