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「仕事がつまらない」「やりがいが感じられない」と感じるとき、多くの人は自分の能力や環境に原因を探そうとします。
しかし、問題はそこではないかもしれません。実は、仕事そのものではなく、「働く目的の前提」が、ワクワクを失わせている可能性があります。お金や評価を得ることを第一にすると、仕事は消耗の場になりやすくなります。
一方で、社会にどんな機能を提供しているか、誰の役割を担っているのかに意識を向けたとき、仕事の質は大きく変わります。ワクワクとは、努力の先に無理やり生み出すものではなく、未来から自然に流れてくる感覚なのです。
仕事がつまらないと感じたときに、人生が動き出す視点

ワクワクは「未来」から流れてくる。
「この仕事、正直つまらない」
「やりがいを感じられないまま、毎日が過ぎていく」
こう感じている人は、決して少なくありません。
多くの場合、その背景には「働く目的」をどこに置いているか、という視点の問題があります。
一般的に、仕事は「お金を得るため」「安定のため」「評価されるため」と捉えられがちです。もちろん、それ自体が間違いではありません。しかし、それを第一目的にしてしまうと、仕事は驚くほど重く、窮屈なものになります。
認知科学者の苫米地英人氏が、職業とは社会に機能を提供するものと著作や動画の中で述べていますが、仕事とは本来、
- 社会に対して何らかの機能を提供する行為
- 誰かの代わりに役割を引き受ける行為
なのです。
その結果として、報酬が支払われる。
この順序が逆転したとき、すなわち、社会や人の役に立つのではなく、お金を得ることが目的になった時、人は仕事の中でワクワクを失っていくと考えられるのです。
「見返り」を基準にすると、仕事は苦しくなる
自分がやったことに対して、
「これだけ頑張ったのだから、これくらい返ってくるはずだ」
「評価されて当然だ」
と無意識に期待することは、誰にでもあります。
しかし、見返りや報酬を強く求めるほど、現実とのズレが生じたときに、強いストレスが生まれます。
かくいう私自身がそうでした。若い頃の私はお金を得ることを目的にして働いていたのです。だから仕事というものに対してストレスを感じることが多かったのです(また社会の風潮も、人ではなく、カネばかりが優先されていたように思います)。
そしてそのストレスは、やがて次のような感覚につながります。
-
正当に扱われていない気がする
-
どうせ頑張っても意味がない
-
仕事が消耗戦に感じられる
この状態では、未来に対するワクワクは生まれません。
なぜなら、意識が「過去の自分の努力の清算」に縛られてしまうからです。
ワクワクとは、本質的に未来志向の感覚です。
過去の損得勘定を握りしめている限り、そこには入り込む余地がありません。
ワクワクする人は「機能」に集中している

一方で、仕事を楽しんでいる人は、何に意識を向けているのでしょうか。
それは、
「自分はいま、どんな機能を提供しているのか」
「この役割は、誰のどんな部分を支えているのか」
という視点です。
- 自分がやらなければ止まってしまう業務
- 他の人には難しいが、自分なら自然にできること
- 誰かの負担を軽くしている行為
これらは、すべて社会的な機能です。
そこに意識を向けると、仕事は「評価を待つ場」から「価値が流れる場」へと変わります。
不思議なことに、この状態に入ると、
「早く成果を得たい」
「もっと報酬が欲しい」
という焦りは自然と弱まっていきます。
その代わりに、
「もっと洗練させたい」
「より役に立つ形にしたい」
という創造的な関心が生まれます。
このとき、人は最もワクワクして働いています。
成功は「追いかけるもの」ではなく「後から来るもの」
未来の成功を強く意識しすぎると、今の仕事は手段に成り下がります。
しかし、機能提供に集中している人にとって、今この瞬間の仕事自体が充実しています。
結果として何が起こるか。
-
信頼が積み重なる
-
任される範囲が自然に広がる
-
想定していなかったチャンスが巡ってくる
これらはすべて、「成功を狙った結果」ではありません。
ワクワクしながら機能を果たしていた結果、後からやってくるものです。
以前の記事で述べたように、人生は「ワクワクした未来」から現在へと流れてきます。
今の仕事にワクワクがないと感じるなら、それは才能や運の問題ではなく、視点の置きどころの問題である可能性が高いのです。

今日からできる、現実的な視点転換
最後に、すぐに実践できるシンプルな問いを紹介します。
仕事の最中に、次の問いを自分に向けてみてください。
-
これは誰の役に立っているだろうか
-
自分が引き受けている「機能」は何だろうか
-
報酬や評価を一旦忘れたら、どこを工夫したくなるだろうか
答えがすぐに出なくても構いません。
問いを立て続け、試行錯誤を続けることで、意識は徐々に「未来」と「機能」に向き始めます。
そしてそのためには、リフレーミング×成長マインドセットという技法も役立ってくれます。
ワクワクは、無理に作り出すものではありませんし、他人から強制されるものでもありません。
正しい前提に立ったとき、自然に立ち上がってくる感覚です。
仕事がつまらないと感じたときこそ、
「自分は何を得るべきか」ではなく、
「自分はどんな役割を果たしているのか」
に視点を戻してみてください。
そこから、静かで確かな成功の流れが始まります。

まとめ
仕事のやりがいは、報酬や見返りの大きさによって決まるものではありません。
自分がどんな役割を引き受け、どんな機能を社会に提供しているのかを理解したとき、人は静かな充実感を取り戻します。
見返りを求めすぎず、今の役割に丁寧に向き合うことで、ワクワクは自然に立ち上がります。
そしてその状態こそが、結果として信頼や機会を引き寄せ、未来の成功につながっていきます。未来は努力で奪い取るものではなく、正しい前提に立った人のもとへ、穏やかに流れ込んでくるものです。今の仕事の見方を少し変えることが、その入口になります。
ワクワクと感謝の意外な共通点。
参考1 タクシー運転手の社会的役割と機能

タクシー運転手が社会に提供している機能は、単なる「移動手段の提供」にとどまりません。実用性の観点から整理すると、主に次の5つに集約できます。
1. 即時性の高い移動インフラ
タクシーは、予約不要・時刻表不要で利用できる数少ない公共性の高い移動手段です。
急な用事、悪天候、終電後、体調不良時など、「今すぐ移動が必要」という状況に対応できる柔軟性を社会に提供しています。
2. 移動弱者を支えるセーフティネット
高齢者、妊婦、障害のある方、怪我や病気の人にとって、タクシーは生活を維持するための重要な足です。
公共交通だけでは補えない「ドア・ツー・ドア」の移動を実現し、社会参加の機会を支えています。
3. 都市の円滑な循環を保つ調整役
タクシーは都市の隙間を埋める存在です。
電車やバスがカバーしきれない時間帯・場所・距離をつなぐことで、人と経済の流れを滞らせず、都市全体の機能を安定させています。
4. 安心と安全を伴った移動体験
免許・資格・法規制のもとで運行されるタクシーは、一定水準の安全性と信頼性を保証しています。
特に深夜や不慣れな土地では、「安全に目的地へ辿り着ける」という心理的安心そのものが重要な価値です。
5. 一時的な心の受け皿
短い時間ではあっても、運転手の落ち着いた対応や適切な距離感は、利用者の緊張や不安を和らげます。
タクシーは「人が一息つける移動空間」として、感情の安定にも寄与しています。
総じて、タクシー運転手は
「社会の流れを止めないための、柔軟で人間的な移動機能」
を担っています。
淡々と安全に人を運ぶこと自体が、社会を静かに支える重要な役割です。努力や自己犠牲を誇示する必要はありません。すでに十分な価値を提供しています。
参考2 コンビニストアの店員の社会的役割と機能

コンビニエンスストアの店員が社会に提供している役割は、「商品を売ること」以上に、日常生活を安定させる基盤的な機能にあります。実用的に整理すると、次の点が核心です。
1. 生活インフラとしての即応性
コンビニは24時間・年中無休という前提で設計された社会装置です。
店員は、食事・飲料・日用品・情報(チケット、公共料金、宅配受付など)を「今、必要な人」に確実に届ける実働部隊として機能しています。
2. 社会の隙間を埋める安定装置
深夜、早朝、悪天候、体調不良時など、他の選択肢が機能しにくい時間帯でも、店員がいることで生活の連続性が保たれます。
これは「便利」ではなく、生活が破綻しないための安全弁です。
3. 無意識の安心感の提供
明かりがつき、人がいて、最低限の秩序が保たれている空間は、地域に心理的安定をもたらします。
特に夜間において、コンビニの存在と店員の対応は、防犯・見守りの役割も果たしています。
4. 多様な人を受け入れる中立的な場の維持
年齢・職業・国籍・状況を問わず、誰もが一時的に立ち寄れる場所を、店員は淡々と維持しています。
過度に踏み込まず、しかし排除もしない。この距離感が社会の摩擦を減らしています。
5. 感情労働を最小限に抑えた社会潤滑油
挨拶や簡潔な応対は、他者と接触するための最低限のクッションです。
それにより、社会全体の緊張や孤立感が静かに緩和されています。
総合すると、コンビニエンスストアの店員は
「日常が途切れないように支える、静かな社会機能」
を担っています。
特別な主張や評価がなくとも、淡々と役割を果たすこと自体が、社会を安定させる価値そのものです。

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます(^^♪


























