マインドフルネスやACTの技法は、不運な時に役立つコンパス。

マインドフルネスやACTの技法は、不運な時に役立つコンパス。【運が悪いを変える生き方】

マインドフルネスの習慣化でいつもの「運が悪い」を変える生き方、始めてみませんか?

以前の記事で、「運が悪い」と考えてしまう状況を変えるために、ACTの「脱フュージョン」という技法は注目に値すると述べました。

 

自分で「運が悪い」と思い込むと、そのことによってますます「不運」な出来事を招き寄せてしまうというのは私自身の経験ですが(確証バイアス)、そのような「運が悪い」と考えてしまう状況を変えるために、ACTの「脱フュージョン」という技法は注目に値します。

 

ACTno

ラス・ハリス氏は、『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない マインドフルネスから生まれた心理療法ACT入門』(岩下 慶一 訳)のなかで、

「脱フュージョンの目的は、不快な思考を取り除くことではなく、そのあるがままの姿――単なる言葉の羅列であることに気づき、それと格闘するのを止めることだ」

「脱フュージョンの真の目的は、役に立たない思考プロセスからあなたを解き放つことだ。そうすればあなたは意識をもっと重要なものに向けることができる」

と述べています。

 

『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない マインドフルネスから生まれた心理療法ACT入門』

『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない マインドフルネスから生まれた心理療法ACT入門』

 

ここで何を述べようとしているのかといえば、不運な出来事に遭遇した時、たとえ「運が悪い」と思ったとしても、マインドフルネスやACTの脱フュージョンなどの技法によって、今の瞬間や「呼吸」に意識を向けたり、「運が悪いのではなく、私は「運が悪い」と考えている」と自分を客観的に眺めたりして、一度立ち止まることが出来るということです。

このことは分かりやすく言えば、道に迷い、同じ道をこのまま進み続けると落とし穴や断崖絶壁が待っているなど、さらなる不運な出来事が待ち受けているかもしれないという時に、一度立ち止まって自分自身を整えることで、運が良くなる方へと、方向転換してみるということです。

 

つまりマインドフルネスやACTは、山や深い森のなかで進んでいる方向が分からなくなった時に、正しい方向へと導くコンパスのような役割を果たしてくれるのです。

 

マインドフルネスやACTの技法は、不運な時に役立つコンパス。

 

「運が悪い」をいきなり「運が良い」に変えるのは難しい。

 

運が良い人の特徴は、自分のことを「運が良い」と思っており、反対に運が悪い人は、いつも自分は不運であると日常生活のなかで不満を感じているものです。

たとえば、作家・エッセイストの浅見帆帆子さんは、『あなたの運はもっとよくなる!』のなかで

「運のいい人は、「自分は運がいい」と思っています。」

「はじめに「運がいい」と思っていると、あとから運のいいことが本当に起こりだします。」

と述べています。

 

 運のいい人は、「自分は運がいい」と思っています。

実際に話を聞いてみると、「それはたしかに運がいいなあ」と思うようなことが日々繰り返されているように感じます。

でもこれは、本人が一番はじめに「自分は本当に運がいい」と思い込んでいることから始まったのです。「鶏とたまご」のようなもので、どちらが先かはわからない、でもはじめに「運がいい」と思っていると、あとから運のいいことが本当に起こりだします。

(浅見帆帆子『あなたの運はもっとよくなる! 私が実践している36の方法』 三笠書房 18頁)

 

運のいい人は「自分は運が良い」と思っているのはおそらく本当です。

しかし残念ながら、普段から「運が悪い」と感じることが多い場合、ほんの少しのポジティブ思考などで、今日や明日から「自分は運が良い」と思えるようにはなれないのです。

ですが、だからといって、認知バイアスのうちの「確証バイアス」 のごとく、自分は運が悪いと思い込んでしまうと、そう思うことでますます不運な出来事を招き寄せてしまう可能性が生じてくるため、その「運が悪い」ということにいつまでもとらわれないようにする必要があるのです。

そしてそのために、マインドフルネスやACTの技法を、いつもの「運が悪い」を変えるために役立ててみるのです。

 

つまり、「運が悪い」と感じている状態で、いきなり運を良くするは簡単ではないので、その間に、「マインドフルネス」や「ACT」を挟むということなのです。

 

「運が悪い」 ⇒ マインドフルネス・ACT ⇒ 「運が悪い」が変わる・「運が良くなる」

 

また、そもそも「運」とは自分自身でコントロール出来ない「ランダムネス」、「たまたま」に関わるものですから、開運グッズなどを買い求めて闇雲に「運」を変えようとしても、なかなかうまくいかないものなのです。

 

そういうわけで「不運」な出来事に遭遇した時にまず大切なのは、戦ったり逃げたりせず、まずは不運であるということを受け容れ、

運には様々な側面があるため、この不運は不運であるとは限らない

など、物事を冷静に判断できるよう、自分自身のメンタルやコンディションを整えることなのです。

 

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます(^^♪

 

マインドフルネス習慣シリーズ第2巻

「運が悪い」は変えられる。 なぜマインドフルネス瞑想を実践すると運が良くなるのか?

AmazonKindleで販売中です🎵

 

当ブログ「ハチミツとミトコンドリア」ではハチミツの栄養効果とミトコンドリアのエネルギーで、令和の時代の真の健康と幸福の実現、現代病の問題の多くを解決する方法について考えています。ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございます。


(なお、健康についてはそれぞれ個人差があり、誰にとっても100%正しい情報というのは考えにくいため、当ブログの記事内容については参考程度に止めておいていただければ幸いです)。

関連記事

  1. 『孤独×マインドフルネスで「ひとり時間」を味わう生き方』Kindle出版のお知らせです。

    電子書籍

    『孤独×マインドフルネスで「ひとり時間」を味わう生き方』Kindle出版のお知らせです。

    2022年新生活の始まり、新しい環境に身を置いていても、友達が…

  2. 雑念が浮かぶのは当たり前だと受けいれることがマインドフルネスを継続するために必要。

    マインドフルネス

    マインドフルネス継続のための雑念のトリセツとは?

    マインドフルネス瞑想を毎日のセルフケアのために継続できています…

  3. いつもの「ツイてない」「運が悪い」は「自分次第」で変えられる。

    いつもの「ツイてない」「運が悪い」は「自分次第」で変えられる。

    前回の記事で述べましたが、日常生活において「運が悪い」と感じさ…

  4. スワイショウ×マインドフルネスがうつと運動不足を遠ざける

    エクササイズ

    スワイショウ×マインドフルネスがうつと運動不足を遠ざける。

    スワイショウ×マインドフルネスを心身の健康維持や運動不足解消の…

  5. テロメア・ストレス・マインドフルネス

    マインドフルネス

    テロメア・ストレス・マインドフルネス。

    今回はテロメアの短縮をもたらす「ストレス」への対策にはマインド…

  6. なぜ「不運」は<幸運>のきっかけになるのか❓

    なぜ「不運」は<幸運>のきっかけになるのか❓【運が悪いを変える生き方】

    いつもの「運が悪い」「私だけがツイてない💦」を幸運のきっかけに…

特集記事

  1. 半日断食(ファスティング)は病気予防にオススメ
  2. 299種類もの栄養が注目なサジーの健康効果
  3. 大地とつながるアーシングが慢性的な体の不調を癒す
  4. 『40代からの健康長寿&認知症予防対策 食事・運動・瞑想でゆっくりアンチエイジング』
  5. 知腸内環境の改善が免疫力を高める

オススメ記事

  1. 知っておきたい『水素分子はかなりすごい』理由とは?
  2. 【歩く瞑想】ウォーキング・マインドフルネスで現在(いま)と身…
  3. <慈しみ>と<気づき>は、ブッダの教えを実践するための両輪。…
  4. 知っておきたい【森林浴】の免疫力を高める効果とは?
  5. 『孤独×マインドフルネスで「ひとり時間」を味わう生き方』Ki…

カテゴリー

『腸内フローラ改善習慣で、腸を元気にする生き方』Kindle で販売中です😊

ブログ内検索

Generic selectors
Exact matches only
Search in title
Search in content
Post Type Selectors

Copyright © 2024 copyrights.ハチミツとミトコンドリア All Rights Reserved.

 

amazonアソシエイトプログラムに参加しています。当ブログの記事には、訪問者様が製品またはサービスをamazonから購入した場合に、管理人が手数料を受け取ることがあるリンクが含まれています。

  1. なぜ「不運」は<幸運>のきっかけになるのか❓

    なぜ「不運」は<幸運>のきっかけになるのか❓【運が悪いを変える生き方】
  2. 電子書籍

    『マインドフルネス習慣で「今・ここ」を選ぶ生き方』表紙をリニューアルしました(^…
  3. 自分自身を思いやるセルフ・コンパッションがいつもの「脳」を変える。

    生き方

    自分自身を思いやるセルフ・コンパッションがいつもの「脳」を変える。
  4. 体が硬い人ほど【ゆっくりヨガ】でからだを観察&マインドフルネス。

    マインドフルネス

    体が硬い人ほど【ゆっくりヨガ】でからだを観察&マインドフルネス習慣。
  5. 『40代からの健康長寿&認知症予防対策 食事・運動・瞑想でゆっくりアンチエイジング』

    電子書籍

    『40代からの健康長寿&認知症予防対策 食事・運動・瞑想でゆっくりアン…
PAGE TOP