contents
今回は、アトピーのかゆみのつらさから距離を置くためには、マインドフルネス瞑想×森林浴の実践がオススメであるということについてです。
以前、「森林浴のリラックス効果が慢性的なストレスから解放し、心と身体を癒す」、「フィトンチッド×マインドフルネスでストレス対策」といった記事を書きましたが、皮膚のかゆみがつらいアトピー性皮膚炎においても、その症状の発症の特に大きな要因であるのは、「ストレス」だと思われます。
もちろん、「ストレス」といっても、ストレスの要因には、心理的ストレスや化学物質、食べ物に含まれる食品添加物、電磁波、気温、活性酸素など、様々なものやことが考えられるのですが、アトピー性皮膚炎の原因は、やはり広い意味での「ストレス」にあるように思うのです。
そのため、必要以上に何らかのストレスを受け続けると、からだのなかで「炎症」が起きるきっかけになり、そのことがアトピー性皮膚炎の発症の大きな原因になってしまうと考えられるのです。
したがって、そのストレスからフリーになり、アトピーの症状を少しでもやわらげていくためには、自分がストレスを感じる空間からしばらく離れてみることも必要であるように思うのですが、そのためにオススメの習慣は、定期的に森林浴を行うことです。
森林浴のリラックス効果を高めるには、五感を活かし現在に集中してゆっくり歩く。
しかし、「森林浴のリラックス効果を高めるコツとは?」の記事でも述べましたが、せっかく森林浴を行ったとしても、気持ちが今ではなく、過去や未来を彷徨っていたり、スマートフォンの画面を見ながら歩いたりすると、森林浴のリラックス効果は半減してしまいます。
森林浴のリラックス効果は、自然の中の音や香りや景色によってもたらされるため、森林浴のリラックス効果を高めるには、五感を活かし、現在(いま)に集中してゆっくりと歩くことが大切なのです。
森林浴を行っている間は、気持ちの良い呼吸を行うとともに、マインドフルネス瞑想を実践しながら、自然そのもの=今の瞬間を五感で感じることに集中してみてください。また、自然のなかにいると、アトピーのかゆみもやわらぐことが多いですが、もしかゆみが発生した場合は、出来れば「かゆみ、かゆみ、かゆみ」と気づきの言葉(サティ)を入れることで対象化し、かゆみにのみ込まれず、距離を置くようにしてみてください。
- 視覚・・・自然の様々な変化や移ろい、色などを感じるようにする。
- 聴覚・・・風の音や、鳥、虫の鳴き声などを感じるようにする。
- 嗅覚・・・木々や花々の香りを感じるようにする。
- 触覚・・・手で木や土を触感を感じてみる。また、歩くたびに足裏感覚を意識する。
- 味覚・・・飲み物や食べ物がいつもより美味しく感じることを感じる。
<フィトンチッド>には、ストレスをやわらげる効果がある。
ちなみに樹々や植物が揮発する<フィトンチッド>には、ストレスをやわらげる効果があるとされていますが、その「フィトンチッド」に加えて、マインドフルネス瞑想にもストレスを低減する効果があるため、森林浴×マインドフルネスで、無理にお金を使わなくても慢性的なストレスからも解放され、心身ともに爽快な気分になり、かなりのリラックス効果が得られます。
もちろん、だからといってアトピー性皮膚炎の症状が劇的に良くなるわけではありませんが、森林浴×マインドフルネスを習慣化することで、日頃からストレスが解消されることは、結果的にアトピーが快方に向かうことにつながるかもしれません(私自身はそのことを実感しています)。
また、森林浴×マインドフルネスは、アトピーの肌のかゆみのつらさから距離を置くことにもなりますし、普段から室内で過ごすことが多い方にとっては、心の気晴らしにもなります(しかも快晴であれば同時に気持ちの良い日光浴もできます)。
森林浴の効果がストレスをやわらげる理由。
- 樹々や植物の芳香成分・植物が身を守るために揮発する<フィトンチッド>
- 鳥や虫の鳴き声、風の音など、ヒトの耳では聴き取れない高周波の音
- 人体の常在菌と自然のマイクロバイオーム(微生物相)の調整
以上ここまで、アトピーのかゆみのつらさから距離を置くためには、マインドフルネス瞑想×森林浴の実践がオススメである、ということについて述べてきました。
アトピーを少しでも改善していくためには、毎日の食生活を見直すことも大切ですが、それに加えて、人生時間を生きていることに対して、自分が気持ちよく感じられるような生活習慣も取り入れていくことが重要だと思われます。