今回は、サプリメントをこれからの健康に活かすために、現代人のためのサプリメントの取り扱い方・トリセツ(取り扱い説明書)について述べていきたいと思います。
この記事のポイント。
- サプリメントを摂るだけで健康になったり、病気が改善されたりすることは考えにくい。
- サプリメントは、あくまで生活習慣を見直したうえで栄養不足を補うための補助として捉える。
- 普段の食事でどうしても不足してしまう栄養素がある場合、サプリメントを利用してみる。
21世紀の健康を実現していくうえで、サプリメントや健康食品は必要不可欠なのでしょうか?
サプリメントのトリセツとしてまず知っておかなければならないことは、たとえ確かな科学的エビデンスがあるといっても、サプリメントは100%の効能が期待できるというわけではないし、かといって、まったく効果が無いというわけでもない、ということだと思われます。
実は私自身、これまで健康実現のためにと思って様々なサプリメントや健康食品を試してきましたが、普段の食生活で必要な栄養素をきちんと摂取できており、自分自身が健康だと感じられているならば、無理に健康維持のためにサプリメントや健康食品に頼る必要はないと考えています。
また、サプリメントの栄養素は、野菜や果物などの食材と同じように吸収されているのか、という問題もありますので、栄養素は野菜や果物、肉や魚などの生鮮食品から摂るに越したことはないのです。
ですが、昔と比べると土壌の変化により、野菜や果物に含まれている栄養素は著しく減少していると言われていますし、食生活の大半を加工食品に頼っている場合、どうしてもからだにとって必要な栄養素が不足してしまいます。
さらに、毎日どのような食べ物を口にしているかは、個人の好みによって違いが生じてきますが、様々な栄養成分のなかには、普段の食生活では十分な量が摂取しにくいものがでてきます。そして、どのような栄養素が不足しがちになるか、というのは、やはり人それぞれ違ってくるのです。
そのため、現代人のサプリメントの取り扱い方として大切なのは、以下の通りだと考えられます。
- サプリメントは、あくまで生活習慣を見直したうえで栄養不足を補うための補助として捉える。
- どうしても普段の食事では摂りにくい栄養素がある場合、サプリメントを利用してみる。
- 高額だからといって必ず効くとは限らないが、ある程度「質」にこだわることも必要。
- せっかくお金を払ってサプリメントを摂るのだから、「効く」と思って飲むことも大切。
- 栄養バランスが整ったスーパーフードの粉末をサプリメントとして摂るのはオススメ。
まずは不必要なものをやめ、その後、必要なものだけを摂る。
体に何らかの不調が生じた場合、特定のサプリメントや健康食品に頼る前にすべきこととして大切なのは、普段の生活習慣を見直すことだと思われます。
からだの不調が生じる原因には、日頃のどこか偏った生活習慣が関係している可能性が高いため、ライフスタイル自体を見直さずに、いくらサプリメントや健康食品を摂ったとしても、健康になれるとは考えにくいのです。
具体的には、生活リズムは規則正しいか、仕事や勉強、人間関係などのストレスで暴飲暴食をしていないか、疲労困憊で倒れそうになるほど無理をしていないかなど、どこか自分のなかの不快感と関係していそうな事柄を見つけ出し、その事柄を出来る範囲で見直してみるのです。
そして、たとえば疲れすぎているならば、サプリメントや栄養ドリンクを飲んでもっと頑張るのではなく、しばらくしっかりと休息するようにするなど、偏った部分を、バランスをとるように正すことが重要なのです。
また、美味しいお菓子やスイーツなどを食べ過ぎて、満腹でどこかからだの調子が悪いと感じたら、半日程度、空腹を感じるまで食べるのを止めてみるのも、生活習慣を見直し、バランスをとることになります。
体の不調を感じたらサプリメントの前にデトックス。
そのほか、これまで自分は健康だと思っていたのに、加齢と共にだんだんカラダの調子が悪くなってきたと感じるようになったならば、ある程度デトックス(毒出し)を行うことが必要だと思われます。
現代社会では、当たり前のように都市生活を送っていると、どうしても、体内に化学物質や食品添加物、農薬などの有害物質が溜まりやすくなります。
また電化製品やスマホなどの情報端末から発せられる電磁波も、生体にとってはストレスになり、体の炎症を引き起こす原因になります。
したがって、身体の不調を改善するためには、これまでの生活にサプリメントを単にプラスするのではなく、カラダに有害物質が入ってこないように気をつける必要があるのです。
そして、からだにとって不要なものをなるべく避けたうえで、ビタミンやミネラルなどの栄養素、解毒の効果があるサプリメントなど、からだにとって必要なものだけをプラスしていくのです。
サプリメントはプラシーボ効果を期待することも大切。
以上ここまで、これからの健康に活かすためのサプリメントの取り扱い方・トリセツについて述べてきました。
サプリメントや健康食品は、ただやみくもに摂るだけでは病気やその症状が改善されるとは考えにくいですが、どこか偏った生活習慣を見直したうえで、補助的にうまく利用すれば、自分自身の健康実現のためにプラスに働いてくれる可能性が高いといえます。
ちなみにサプリメントや健康食品は高額だからといって必ず効くとは限りませんが、製造方法や原材料などを厳しい目でチェックするなどして、ある程度、製品の「質」にこだわることも必要です。
また、「サプリメント」というと、どうしても錠剤をイメージしてしまいがちですが、特定の栄養素だけを抽出したサプリメントを飲むのが嫌だといういう方は、ヘンプシードやモリンガ、チアシードなど、「スーパーフード」と呼ばれるような、栄養バランスが整っている食材を粉末状にしたものを、日頃の食生活にプラスしてみるのも、サプリメントの摂り方としてオススメです。
そのほか、サプリメントや健康食品を効果がないと否定的に捉える方もいらっしゃるかもしれませんが、もし自分が何らかのサプリメントや健康食品を摂っている場合は、プラシーボ効果を期待することも大切です。
つまり、せっかくお金を払ってサプリメントや健康食品を摂るのですから、「効かないかもしれない」と疑いながら摂るよりも、「効く」と信じて摂ったほうが、効果が期待できるようになるのです(効くと思うことで効果が生まれる)。