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今回は食べ過ぎによる消化不良は腸内環境を悪化させるということについてです。
私たちの腸内には100種類・100兆個以上もの腸内細菌が存在しており、その群生の様子はお花畑になぞらえて「腸内フローラ」と呼ばれています。
その腸内細菌の集まりである腸内フローラや腸内環境は、免疫系に深く関わるなどしているため、普段から腸内細菌のバランスを整えるよう腸内環境を改善していくことは、これからの健康長寿の実現のためには欠かせません。
しかし、腸内フローラや腸内環境を悪化させてしまう要因があり、それらには、
などが挙げられるのですが、今回はそのうちの「食べ過ぎ」について述べていきたいと思います。
消化不良が生じることは、腸内環境を著しく悪化させる原因になる。
消化に悪い食べ物を食べ過ぎたり、お腹をいっぱいにしてから寝る事によって食べ物の消化不良が生じることは、腸内環境を著しく悪化させる原因になってしまうと考えられます。
ここでいう「消化不良」とは、食べ過ぎや早食い、加工食品などの摂り過ぎによって、食べ物の三大栄養素(糖質・たんぱく質・脂質)が消化酵素によって十分に分解されないまま腸に達してしまうことです。
それにより三大栄養素は腐敗し、腸内環境を悪化させ、生活習慣病や大腸がんなど、様々な病気の原因になってしまうのです。
特に肉食中心の食事によってたんぱく質を摂りすぎてしまうと、腸内で「腐敗」と呼ばれる現象が起きます。
この「腐敗」とは、たんぱく質が分解する際に発生するアミン、インドール、スカトール、フェノールなどの有害物質が食べ物を腐敗させ、腸内環境を悪化させてしまうことです。
腹七~八分の食生活を心がけることが消化不良を遠ざける。
そして、腸内を腐敗させるこれらの有害物質は、さらに強烈な発がん物質であるニトロソアミンを作り出すと言われており、このニトロソアミンは大腸がんの原因にもなってしまいます。
したがって、消化不良によって腸内環境が悪化するのを避けるためには、いつも満腹にするのではなく、常に腹七~八分の食生活を心がけることが必要になってきます。
また、寝る前に夜食を胃の中に詰め込んだり、夜遅くに消化に悪い食べ物を食べたりしないことも、消化不良を避けるために大切です。
もし寝る前にどうしてもお腹が空いたら、ハチミツをちょっと舐めたり、食物酵素が多く含まれている消化に良い果物などを食べたりするようにするのも、消化不良を防ぐためにオススメです。
以上ここまで、食べ過ぎによる消化不良は腸内環境を悪化させるということについて述べてきましたが、日頃からいかに食べ物の消化不良を防ぐか、ということは、未消化の食べ物を減らし、腸内環境を常に良好に保つためには非常に大切になってくるように思われます。