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当ブログではハチミツとミトコンドリアで真の健康を実現する方法について書いていますが、今回はハチミツの殺菌効果についてです。
非加熱の天然はちみつには、様々な効果・効能がありますが、中でも注目すべきは蜂蜜がもつ強い殺菌効果です。
では、なぜハチミツには強い殺菌効果があるのでしょうか。
このことについては、ハチミツのなかに存在するグルコースオキシダーゼという酵素が、はちみつの表面に触れている空気中の酸素に働き、過酸化水素という物質を作り出すのですが、これが強力な殺菌作用をもつとされているのです。
実際、傷の治療に蜂蜜を塗ると治りが早いとされており、傷の治療のために昔からはちみつを利用している方は少なくありません。
また、蜂蜜の殺菌作用には、雑菌による喉の炎症を抑える効果もあります。
喉が痛い時や咳が出る時はハチミツを口にすれば良いとよく言われます。喉の痛みの原因は、風邪やインフルエンザなどの細菌やウイルスが、喉の奥にある咽頭や扁桃に感染して増殖することです。
実は咳が出る原因も、主に粘膜の炎症なのです。
喉の粘膜が刺激されると反射的に咳が出るようになり、むせかえるような咳も粘膜が刺激されているが原因ですので、咳を抑えたければ喉への刺激をやわらげる必要があります。
その点、蜂蜜は粘膜の炎症を抑えてくれる食べ物なのであり、粘膜に優しく働きかけ、咳をやわらげ粘膜の炎症を抑えてくれます。
ハチミツの殺菌作用が粘膜の炎症を抑えてくれる。
そして、はちみつが粘膜の炎症を抑えてくれる理由は、喉の粘膜を荒らしている雑菌に対して、殺菌作用があるからなのです。
実際、アメリカの大学の研究チームが行った調査によると、小児用の市販薬よりもはちみつの方が子供の止まらない咳止めに効果的であったという結果が出たそうです。
これは蜂蜜が持つ強い殺菌力が呼吸器系細菌の増殖を抑えるため、咳止めに有効に作用すると言われています。
ただし、蜂蜜が子供の止まらない咳止めに効果的であったとしても、ハチミツはごくわずかに乳児ボツリヌス中毒の危険性があるため、1歳未満の乳児には与えないよう注意することが必要です。
ハチミツの殺菌効果は、皮膚・お肌に対しても効果的。
そのほか、ハチミツの殺菌効果は、皮膚・お肌に対しても有効です。
ハチミツには殺菌作用に加え、雑菌の繁殖を防ぐ抗菌作用や、強力な保湿効果もあるため、はちみつをスキンケアのためにうまく利用することは、美肌を実現したり、肌荒れを整えたり、乾燥肌を予防したりする作用があるとされています。
ちなみに、ニュージーランドのハチミツである「マヌカハニー」は現地では治療目的として使われるほど抗菌力や殺菌効果が強いとされています。
その理由はマヌカハニーには「メチルグリオキサール(MGO)」という殺菌成分が多く含まれているからであり、実際、喉の炎症対策として、殺菌力の強いマヌカハニーを配合したのど飴が販売されているほどです。
そのため、殺菌効果が強いマヌカハニーは、喉の炎症をやわらげたり、皮膚に塗ったりするハチミツとしてお勧めです。
以上、ここまでハチミツの殺菌効果について述べてきましたが、蜂蜜がもつ強い殺菌効果を適度に利用することは、喉の炎症を抑えたり、皮膚に塗って肌荒れを予防したりするのに効果的だと考えられます。