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今回は知ってトクする<らっきょう>の栄養効果についてです。
らっきょうで注目な栄養素・成分
- 食物繊維
- フルクタン
- 硫化アリル
らっきょうは「畑の薬」「食物繊維の王様」と呼ばれており、カレーの付け合わせとしても定番ですが、実はらっきょうには、食物繊維が100gあたり21gと非常に豊富に含まれているのです。
そのうち水溶性食物繊維が19g、不溶性食物繊維が2.4gとなっており、水溶性の食物繊維がかなり多く含まれています。
水溶性食物繊維とは水に溶けやすい食物繊維のことで、善玉菌のエサになりやすいと言われています。
そのため、普段の食事に加えて、らっきょうを1日1~2粒程度、毎日食べるようにすることは、腸内細菌のバランスが整うことにつながってくると思われます。
また、ビフィズス菌やバクテロイデスといった腸内細菌は、食物繊維を分解することで余計な脂肪の蓄積を防ぐ「短鎖脂肪酸」を生み出し続けるため、らっきょうを食べるようにすることで腸内環境を整えることは肥満予防に非常に効果的なのだとされています。
ちなみに水溶性の食物繊維には、糖の吸収をおだやかにする働きもあります。
もちろん、腸には免疫細胞の大半が集まっており、「腸管免疫」と呼ばれるほどですので、腸内環境を改善していくことは免疫力の向上にも大きくつながります。
さらに、腸内環境が改善されることで、腸内細菌のバランスが整えば、そのぶん、生活習慣病をはじめとした様々な病気の予防や、万病のもとである便秘の解消などにもつながってきます。
ところで、らっきょうには「フルクタン」という食物繊維の一種が含まれているそうですが、この「フルクタン」にも体内の脂肪吸収を抑える効果があるとして、近年話題になっています。
らっきょうに含まれる食物繊維自体にもそのような効果があるとしたら、腸内細菌によって生じる短鎖脂肪酸の効果と共に、かなりの肥満予防効果が期待できると考えられます。
らっきょうに含まれる硫化アリルとは?
他にも、らっきょうにはニオイや辛みの成分である硫化アリルが含まれていることも大きな特徴のひとつです。
硫化アリルには強力な抗酸化作用があるため、活性酸素による細胞の老化を防ぐ働きがあります。そのため生活習慣病の予防に効果があるとされています。
また、らっきょうに含まれている硫化アリル化合物の「ジアリルスルフィド」は、体内で発ガン物質を解毒する酵素を活性化すると言われており、ガンの発生を予防する働きがあると言われています。
それ以外にも硫化アリルはエネルギー代謝に必要なビタミンB1の吸収を助けるため、エネルギーの流れが滞らなくなるので疲労回復にも効果があるそうです。
らっきょうを食べ過ぎるのは禁物ですが、毎日副菜として1~2粒食べるようにする習慣を持てば、らっきょうに含まれる食物繊維や硫化アリルなどの栄養成分が、腸内環境の改善や便秘の解消、活性酸素を防ぐ抗酸化に役立ち、免疫力のアップなどに寄与してくれそうです。
以上が、知ってトクする<らっきょう>の栄養効果についてです。