コロナ時代にも効果的な『免疫力を高める生活』とは?

コロナ時代にも効果的な『免疫力を高める生活』とは?

コロナ時代にも効果的な『免疫力を高める生活』とは?

以前、「免疫力とは何か?」ということについて述べましたが、この一年は、新型コロナウイルスの影響で、「免疫力を高める」ということについて関心がもたれているように思います。

しかし生体の仕組みは複雑であるため、テレビの情報番組などが宣伝するように、特定の食材や栄養成分などを摂取することで、免疫力を高めるのは難しいと思われます。

 

たとえば、「免疫力を高める」とは、体温が下がるなど、何らかの原因によって免疫機能がいちじるしく低下し、病気などにかかりやすくなっている状態から、エネルギー代謝を良くすることで本来人間がもつ免疫力(自然治癒力)をとり戻してあげることだと考えられます。

そして、免疫力を高めるためには、細胞内の「ミトコンドリア」の働きが正常であることが非常に大切になってきます。

 

なぜなら以前の記事でも述べましたが、免疫機能の中心はミトコンドリアだと考えられるからです。

このことについて詳しく述べているのは、『免疫力を高める生活―健康の鍵はミトコンドリアが握っている』や『究極の免疫力』、『免疫、生命の渦』などの著作がある医学博士の西原克成氏です。

 

西原克成氏は、免疫力を高めるための生活習慣として以下を挙げていますが、これらの習慣は、コロナ時代の免疫力を考えるうえでも、非常に参考になります。

 

「1、鼻で呼吸する。(睡眠中も)」

「2、両顎でよく噛む。(白米のごはんで三十回以上)」

「3、上向きで寝る。(骨休めする)」

「4、冷たいものを飲み過ぎない、食べ過ぎない。」

「5、軽い運動とリラックスとストレッチを心がける。」

「6、太陽の光を浴びる。」

「7、「心と体に優しいエネルギー」を取り入れる。」

(西原克成『免疫力を高める生活』より)

 

新型コロナウイルスによる感染を不安に思うあまり、何らかの分かりやすい方法で免疫力を高めたいと思うのは当然かもしれませんが、実際のところ病気に負けない身体づくりのために大切なのは、毎日の生活習慣なのです。

すなわち、健康的に生きるためには、対症療法ではなく、日々の行いの積み重ねが、大事になってくるのです。

 

西原克成『免疫力を高める生活』

 

1、鼻で呼吸する。(睡眠中も)

鼻呼吸ではなく、口で呼吸した場合、知らず知らずのうちに有害な化学物質が口や呼吸器から取り込まれ、体内が蝕まれていきます。

口は本来、食べ物の通り道であるため、口を気道として使っていると、運動能力や学力が低下したり、肌荒れやアトピー性皮膚炎の原因になったりします。また、慢性の風邪の症状や無呼吸症候群などが起こりやすくなるため、注意が必要です。

 

2、両顎でよく噛む。(白米のごはんで三十回以上)

顔や体が歪んだり、歯と口元が変形したりすることは、まちがった噛み方によって起こると言います。正しい噛み方をすることで、顔や体の歪みが治れば、骨盤や脊椎が矯正され、神経の働きが正常になる」ともしています。

片噛みのクセがついてしまっている場合は、「ガムを口に入れてみて、無意識のうちによく噛んでいるのとは反対側へガムを移動させ」、「いつもは使わない側で噛む練習を、徐々に時間を延ばすようにしながら長期的に続ける」方法が有効だそうです。

 

また、よく噛むことの本当の目的は、骨髄の造血を促すためであり、「造血は酸素を摂り込むための外呼吸と、細胞内で行われる内呼吸の仲立ち」をし、「ミトコンドリアの活動に重要」であるとしています。

 

3、上向きで寝る。(骨休めする)

ヒトが重力に逆らって直立したために消費されるエネルギーを補充するために、骨休めは必要です。その骨休めとは睡眠のことであり、重力に逆らわず「小の字」で仰向けになって、横たわることです。大人の場合は1日に7~8時間は必要だとしています。

睡眠中はミトコンドリアが自身の分裂や増殖のためにエネルギーを使うことが出来るようになります。

 

さらに、口呼吸と重力過剰で疲れが溜まると、副腎と脳下垂体、胸腺といった器官の細胞が、「腸内細菌によって細胞内感染症を起こし、副腎皮質ホルモンが欠乏して、体じゅうの白血球の消化力が衰え」ると言います。

白血球の消化力が落ちると、口呼吸や睡眠不足、過労や冷えなどで、副腎と脳下垂体、胸腺といった器官が、細菌やウイルスに侵されやすくなってしまい、感染症が引き起こされやすくなります。

 

4、冷たいものを飲み過ぎない、食べ過ぎない

エネルギーの代謝は細胞呼吸と解糖によって行われますが、そのプロセスは腸から吸収した栄養を分解して得られるエネルギーを生命活動に利用することです。これによって生命体は新陳代謝を行っているのですが、そのエネルギー源はすべて腸から取り込まれることから、人間は腸に依存していると言えます。

また、人間の免疫機能の約60%が腸管に集まっており、「血液が腸から吸収された酸素や栄養、毒物から細菌、ウイルスまでをもすべての細胞群に配送している」と言います。

そのため、免疫力を高めたければ、「腸の消化・吸収力を正常に保つこと」が何よりも大切であり、「暴飲暴食をやめ、胃腸を冷やさず、水やお酒を飲み過ぎないことが大事」だとしています。

 

5、軽い運動とリラックスとストレッチを心がける。

軽い運動とリラックスとストレッチを心がける。

これは深い呼吸とリラックスを心がけることで、副交感神経が活性化することを意味しています。

普段、睡眠中の骨休めの際に、自律神経の細胞=ニューロンの新陳代謝が行なわれているため、きちんと休養が取れていれば、自律神経のバランスが狂うことはないですが、現代人に多く見られる口呼吸や過労や冷え、ストレスなどによって、交感神経が優位の状態が続くと、自律神経失調症に陥ってしまう場合があるとしています。

 

そこで、副交感神経を優位にするために、深い呼吸をともなった全身のゆるやかな運動を行うことを推奨しています。また、頭をからっぽにする瞑想にも、余計なことをあれこれと考えさえしなければ、大脳新皮質の筋肉支配の回路が解除され、睡眠と同じような疲労回復効果があるとしています。

 

6、太陽の光を浴びる。

太陽光はミトコンドリアを活性化し、細胞の新陳代謝を促すために必要不可欠です。太陽光はビタミンDの生成に必要なことはよく知られていますが、それ以外にも、ミトコンドリアのエネルギー代謝を飛躍的に高め、細胞の免疫力を高める働きがあります。

また、女性の肌の敵とされている紫外線には、皮膚の免疫力を維持したり、体内リズムの調整やしたりする作用があります。

さらに、セロトニンの分泌を促したり、肝臓の機能を強化したりする働きもあるため、太陽光は健康維持のために常に重要な役割を果たしています。

 

7、「心と体に優しいエネルギー」を取り入れる。

一般に言霊や気と呼ばれるものは、「質量のない生命エネルギー」で目に見えないものですが、実はミトコンドリアはこの「質量のない生命エネルギー」の影響を受けていると言います。

西原氏によれば、「この「質量のない生命エネルギー」は、内臓脳である大脳辺縁系、腸管の内臓筋肉系、大脳皮質錐体路系である体壁脳、骨格筋肉系の細胞内のミトコンドリアの働きに大きく影響を与えて」いるそうです。

 

また、「生命に対する優しさや共に活かし合う融和的なエネルギー」も「新陳代謝を促して免疫力を高めるために必要不可欠なエネルギー」だとしています。具体的には笑いや相手を思いやるスキンシップなどの愛情表現、思いやりなどのことです。

そのほか「祈り」なども、生命エネルギーであり、「心身の健康には温かい心と、真・善・美を愛する精神が必須」だとしています。

 

よろしければ、新型コロナウイルス対策のために参考にしてみてください。

 

 ミトコンドリアは、私たちの生命がよりどころとしているエネルギー物質を産生するところですから、ここが駄目になれば、すべてがおしまいなのは当然です。だからこそ、ミトコンドリアが活性化するような生き方をするが肝要です。生命とは、ミトコンドリアがつくりだすエネルギーの渦が巡るとともにおこる細胞のパーツや細胞そのものもリモデリング(新陳代謝)によって老化を克服するシステムなのです。

(西原克成『究極の免疫力』 p167)

 

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございます(^^♪

 

当ブログ「ハチミツとミトコンドリア」ではハチミツの栄養効果とミトコンドリアのエネルギーで、令和の時代の真の健康と幸福の実現、現代病の問題の多くを解決する方法について考えています。ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございます。


(なお、健康についてはそれぞれ個人差があり、誰にとっても100%正しい情報というのは考えにくいため、当ブログの記事内容については参考程度に止めておいていただければ幸いです)。

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