contents
当ブログではこれからの真のヘルスケア&セルフケアについて考えていますが、この記事では「うつ」にも関係している脳の炎症を抑えるための生活習慣や方法について述べています。
以前の記事で脳の炎症とうつの症状の関係について述べましたが、精神科医の最上悠氏は、『「脳の炎症」を防げばうつは治せる』のなかで、「脳の慢性炎症は、心理ストレスがあるときに起こりやすい」と述べています。
最上悠氏によれば、心理ストレスが与えられると、炎症を起こせと命令する炎症伝令物質が増加し、炎症を促進するのだといいます。
しかし、そのブレーキ役として、ストレスホルモンや迷走神経が炎症を抑えようとするのですが、「それでも抑えきれないとき、ジリジリダラダラとした慢性炎症が起こる」のだというのです。
分かりやすくいえば、慢性的な心理ストレスが原因で炎症が長引いてしまうと、炎症の火消し役のストレスホルモンや迷走神経の働きが鈍くなってしまうということです。
「慢性炎症がうつをよぶメカニズム」とは?
また、最上悠氏は「慢性炎症がうつをよぶメカニズム」として以下を挙げています。
- 炎症伝令物質が、うつっぽい症状を引き起こす
- 炎症伝令物質が、脳内科学物質の働きを狂わせる
- ストレスホルモンが脳細胞を殺してしまう
- 脳細胞の〝生まれ変わり〟がスムーズにいかなくなる
- 慢性炎症によって、脳細胞の周辺の組織も死んでしまう
- グルタミン酸や活性酸素が、脳細胞を痛みつける
(最上悠『「脳の炎症」を防げばうつは治せる』p61より抜粋)
そして、「脳の慢性炎症は、いくつものメカニズムが複雑に連動してうつを引き起こします」と述べています。
脳の慢性炎症を改善するために大切なこととは?
では、脳と体の慢性炎症を改善するにはどうすれば良いのでしょうか?
最上悠氏は『「脳の炎症」を防げばうつは治せる』のなかで、
- 「脳や体で起きている慢性炎症を抑える」
- 「慢性炎症の原因となる心理ストレスを減らす」
ことが大切だとしています。
また、「慢性炎症を改善するための、〝抗炎症のライフスタイル〟」として、「食事」と「運動」というふたつの切り口を挙げています。
この「食事」と「運動」とは具体的には、地中海式の食事やウォーキングなどの有酸素運動のことですが、詳しい内容については省略いたします。
脳の炎症とうつの症状の関係も含めて、もしその内容に関心がある方は、最上悠氏の『「脳の炎症」を防げばうつは治せる』をご自身で実際に読まれることをおすすめします。
ちなみに本書では心のストレスを減らす「セルフ・ヘルプ」の方法の一つとして、「マインドフルネス」も紹介されていますが、うつを少しでもやわらげていくためには、食事・運動・瞑想を行う習慣によって、心と体のバランスを整えるアプローチが大切だと思われます。
以上、この記事では、「うつ」にも関係している脳の炎症を抑えるための生活習慣やその方法について述べてみました。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます(^^♪