免疫力アップの秘訣は自律神経のバランスを整えること。

自律神経のバランス

免疫力アップの秘訣は自律神経のバランスを整えること。

免疫力アップの秘訣は自律神経のバランスを整えること。

風邪やインフルエンザ、感染症の予防のために免疫力をアップするには、自律神経のバランスが大切であるということはご存じですか?

今回は、免疫力アップの秘訣は自律神経のバランスを整えることだということについてです。

 

日頃からマスクや手洗いといった対策はしっかりしているものの、どういうわけか風邪をひきやすいなど、「免疫力の低下」が気になるという方は意外と多いのかもしれませんが、その免疫力をアップするには、自律神経のバランスを整えることが効果的だと思われます。

 

その自律神経は、交感神経と副交感神経から成っており、血管に巻き付くようにして全身に張り巡らされているもので、アクティブな状態になったり、興奮したり緊張したりすると交感神経が優位になるといわれています。

一方休息したり、呼吸をゆっくり行ってリラックスしたりすると、副交感神経のほうが優位になると言われています。

 

交感神経が優位になると、白血球中の免疫細胞である「顆粒球(かりゅうきゅう)」が増え、副交感神経が優位になると、「リンパ球」という免疫細胞が増えるとされています。

このふたつの免疫細胞に関しては、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが良ければ問題はありませんが、交感神経が過剰に優位になりすぎることで顆粒球ばかりが増えすぎてしまうと、健康維持に必要な常在菌までも攻撃してしまい免疫力の低下につながると言われています。

 

また使われない顆粒球が残ってしまい、死ぬときに活性酸素をばらまいて細胞を傷つけてしまうといいます。

 

副交感神経ばかりが優位になりすぎてもいけないワケとは?

副交感神経ばかりが優位になりすぎてもいけないワケとは?

一方、リンパ球が増えすぎても、抗原(アレルゲン)に敏感になってしまうため、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を起こしやすくなるとされています。

つまり、交感神経と副交感神経のどちらかがある程度優位になることは、免疫細胞が増えることで免疫力の向上にもつながるのですが、一方が増えすぎてしまうと、免疫力は低下してしまうのです。

 

このことに関しては、例えば免疫学の第一人者である安保徹氏が『免疫進化論』のなかで、

「多くの病気(七〇%くらい)は交感神経緊張側への偏りで起こるが、一部(三〇%くらい)は副交感神経優位側への偏りでも起こる」

としており、免疫力の低下を防いでより健康的な毎日を過ごすためには、自律神経のバランスを整えることが重要であると述べています。

 

特にストレスの影響によって自律神経のバランスが乱れてしまうと、体温が低下することで免疫力が下がってしまうことが考えられます。

 

自律神経は血液の流れにも深く関係している。

自律神経は血液の流れにも深く関係している。

また、自律神経は血流にも深く関係しています。

自律神経は交感神経が働くと血管は収縮し、副交感神経が働くと血管は弛緩するといったように、血管の動きを支配することで血流の流れをコントロールしているのです。

しかし、順天堂大学教授の小林弘幸氏によれば、交感神経が優位に働きすぎると血管が収縮しすぎるため、血流は速くなりますが血液の量は減少してしまい、さらに血管が収縮しすぎると、血管が細くなることで、「血管内皮細胞」を傷つけてしまい、血管がボロボロになると言います。

 

反対に副交感神経が優位に働きすぎた場合は、血管が弛緩しすぎることで血液の量は増えますが、血流のスピードが遅くなることで血液の流れは悪くなり、さらに血流が悪くなることで血栓も出来やすくなってしまうそうです。

しかも、もし血流が悪くなれば、細胞に十分な酸素と栄養が運ばれなくなったり、がん細胞と闘うための免疫細胞も運ばれにくくなるといいます。

 

この二つのことに関して、小林弘幸氏は、『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』のなかで、

「ですから血流が悪くなると、細胞の機能が低下するうえ、免疫力も低下してしまうのです。さらに血管がもろくなり血栓ができやすくなるのですから、血流が悪いというのは一般の方々が考えている以上に体にとって悪いことなのです」

と述べています。

 

大切なのは自律神経の「バランス」。

あくまで大切なのは自律神経の「バランス」

一方、小林弘幸氏によれば、

「体がもっともよい状態で機能するのは、実は、交感神経も副交感神経も両方高いレベルで活動している状態のとき」

だそうです。

そのため、交感神経と副交感神経が両方ともバランスよく働くことが大切だと思われますが、小林氏によれば副交感神経のレベルは加齢と共に下降していくと言います。

 

また現代人は時間に追われたり過度のストレスにさらされたりすることで、常に緊張を強いられる場面に遭遇することが多いと思われます。

それゆえ、自律神経のうちの交感神経ばかりが優位になり、それが原因で免疫力が低下し、体調を崩したり病気になったりしやすくなっていることも可能性として考えられます。

したがって、多忙な人ほど、ゆっくり呼吸などで意識的に副交感神経の働きを優位にして自律神経のバランスを整えることが大切だと思われます。

 

反対に、普段から家のなかにいることが多く、テレビを見る時間が多いなど、緊張感があまりない生活を送っている場合は、時々腕立て伏せやスクワットなどの筋トレを行うようにすると、交感神経を活性化させることができます。

 

健康的な毎日を過ごす秘訣は自律神経を意識的にコントロールすること。

健康はバランスが大切

ちなみに小林弘幸氏は『なぜ、「これ」は健康にいいのか? 副交感神経が人生の質を決める』のなかで、

 

「ふだんから副交感神経を上げることを意識的に行うことが、潜在能力を最大限に引き出す方法であるとともに、心身のバランスを整える「最高の健康法」になる」

 

と述べていますが、

 

交感神経と副交感神経のバランスがとれるよう「自律神経を意識的にコントロール」することが、免疫力を低下させず、健康的な毎日を過ごす秘訣だといえそうです。

 

以上今回の記事では、免疫力アップの秘訣は自律神経のバランスを整えることだということについて述べてきました。以前の記事で、健康はバランスが大切だと述べたことがありましたが、自律神経に関しても、緊張やリラックスの一方に極端に偏ることがないような<バランス>がやはり大切なのだと思われます。

 

やはり人間が充実した人生を送るためには、メリハリが必要です。積極性や気迫が必要なときもあれば、リラックスしてゆっくりと休息をとる時間も必要です。そのリズムのガイドラインとなるのが、日内リズム、気圧のリズム、年内リズムにあわせて生きるということではないでしょうか。興奮と休息がほどよい揺らぎで訪れるような生き方、それは自然のリズムにしたがって生きることであり、身体と心の健康を保つことに通じている、そう私は考えています。

(安保徹『免疫革命』280~281頁)

 

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございます(^^♪

 

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(なお、健康についてはそれぞれ個人差があり、誰にとっても100%正しい情報というのは考えにくいため、当ブログの記事内容については参考程度に止めておいていただければ幸いです)。

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